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次回のゴー宣道場は「ABN(危ない日本語)48」選抜総選挙
高森明勅
次回のゴー宣道場は、「危ない日本語(ABN)」を何故か48個(!)選んで、ランク付けをしようという一風、変わった企画。 事前にABNの募集をしているので、多くの人に応募して貰いたい(当日、道場に参加しない人でも大歓迎)。 例えば私なら、ちょっとややこしいけど「条件限定+〇〇ない」。 具体的には、福島第1原発の事故による放射能汚染を巡って、震災当時の枝野官房長...
小林よしのり氏の「先見の明」
高森明勅
イラク戦争当時のことを振り返る時、忘れ難いのは、漫画家の小林よしのり氏の発言だ。 当時、保守系の表現者で、あの戦争に明確にノーを突き付けたのは、ほとんど小林氏1人だけだったのではあるまいか。その先見の明はいくら強調しても、決してし過ぎることはないだろう。これまで何度も反省の弁を述べて来たように、私自身、フセイン政権崩壊後を不安視する気持ちはあったものの、基本...
「イラクでアメリカは上手くやれる」
高森明勅
イラク情勢がいよいよ無茶苦茶になって来た。イラク戦争当時のことを思い出す。 たまたま、来日中のアメリカを代表する「日本学」の研究者に会う機会があった。 私が「フセイン政権を倒すのは容易でも、その後が大変ではありませんか?」と問うと、彼は自信たっぷりに、こう答えた。 「大丈夫です。イラクでアメリカは上手くやれます。我々には日本で成功した経験がありますから」と。...
民間に「もう1つの皇統」?
高森明勅
ある男系限定論者がまたぞろ、こんなことを書いている。「『持続可能な皇室』というのなら、男系継承の維持という『日本の国柄を守ると同時に、皇室の方々の負担を軽減する』制度でなければならない。 それは『もう1つの皇統』である旧宮家の男系男子の子孫が皇籍を取得し、皇族となられ、現在の皇族方をサポートすることである」(八木秀次氏『正論』7月号)。 例によって思考停止の...
男系主義の「対案」?
高森明勅
側室不在の状況下で「男系の男子」限定をいかに維持するか?男系主義にとって根本的な問いかけだ。 しかし、これまで説得力のある解答は出されていない。よく耳にするのは、「竹田恒泰氏のような旧宮家系の国民男子がいるから、彼らを改めて皇室に入れるようにすれば、万事オッケー!」といった無責任な意見だ。 しかし、品性に問題ありとして慶應義塾大学の講師に名前を連ねることさえ...
国民は「男系の男子」限定による皇室滅亡を望むのか?
高森明勅
国民の一部に、明治の皇室典範に初めて規定された、“側室に支えられた”「男系の男子」限定を、側室不在(!)の状況下でも固執しようとする人々がいる。もし彼らの言う通りにすればどうなるか? 直系も傍系も、側室によって男系の血筋が保たれて来た。 だから、側室不在で皇位継承資格を「男系の男子」だけに限定すれば、早晩、継承者がいなくなるのは自明。 皇室は確実に滅びる。従...
「対案」無き男系主義が皇室を滅ぼす
高森明勅
先日、ある人がこんなことを言っていた。 「テレビの報道番組で桂宮殿下が亡くなられたニュースを報じていて、皇室の方々の血縁関係がお写真入りで示されていた。それを見て、改めて男性が少ない事実に危機感を覚えた」と。同じように、皇室の行く末に不安を抱いた人も少なくないだろう。既に繰り返し指摘したように、このままでは、皇室はやがて存続出来なくなる。 従って、皇室の存続...
小雨の中の交番の弔旗
高森明勅
5月11日、近くの交番に弔旗が掲げられているのに気付いた。小雨の中の弔旗は一層、悲しげ。 無論、8日に亡くなられた桂宮殿下を悼むための弔旗だ。三笠宮家では3方の親王が皆、ご両親より先に亡くなられたことになる。 三笠宮・同妃両殿下のお悲しみは、いかばかりか。 桂宮殿下は「自分のような、皇族という不幸な人間を増やしたくない」との理由で、ご結婚を望まれなかったとい...
陛下の「道徳的警告」
高森明勅
足尾鉱毒事件の爪痕は、1世紀以上の歳月を経た現在もなお、はっきりと残り続けている。 その意味で、「事件」は決して終わっていない。 陛下のご行動によって、我々は改めてその事実に気づかされる。後に大逆事件で死刑になった幸徳秋水が起草し、田中正造が明治天皇に渡そうとした直訴状を、陛下ご自身がわざわざ田中の出身地までお足を運ばれて、お読みになった。 これは到底、尋常...
両陛下、「足尾鉱毒事件」ゆかりの地へ
高森明勅
いささか旧聞に属するが、大切なことなので取り上げる。 天皇・皇后両陛下は5月21・22両日、栃木・群馬両県をお訪ねになった。 マスコミはこれを「私的ご旅行」と報じていた。 しかし、皇后陛下はご持病の頚椎症性神経根症による、左の肩から腕にかけての激しいお痛みを押しての、お出まし。単なるプライベートな物見遊山とは、とても考えられない。明確な目的意識、強い使命感に...
北朝鮮「日本人拉致被害者」再調査合意の狙い
高森明勅
北朝鮮は、日本人拉致被害者の再調査を約束したという。 これが、念願の拉致被害者たちの帰国に繋がることを、切に願う。 だが、必ずしも楽観は許されない。 というのは、北朝鮮の狙いについて、意外な情報があるからだ。 注目点は、日朝協議がこれまで通例だった中国ではなく、スウェーデンで行われたこと。 このところ、中国は北朝鮮に厳しい態度を取るようになっている。 北朝鮮...
帝国憲法への無知、誤解
高森明勅
憲法学者の小林節氏が、こんなことを言っている。 「天皇主権の大日本帝国憲法では、近代憲法の核である立憲主義が機能できない」(『白熱講義!日本国憲法』)と。 このような受け止め方は、“常識的”な見方として、世間に広く行き渡っているのではないか。 だが、帝国憲法は「天皇主権」を認めていない。 これは、美濃部達吉と上杉慎吉の論争と、その結末を振り返れば、明らか。天...
25年目の「6月4日」
高森明勅
1989年6月4日、中国・北京の天安門広場には民主化を求める若者が多数、結集していた。その丸腰の若者たちに人民解放軍の戦車、装甲車、機関銃を構えた兵士たちが襲いかかった。 負傷者1万人、死者は千人以上とされる。 言うまでもなく「天安門事件」だ。あれから既に25年。 世界は大きく変わった。 しかし、だからと言って、あの事件を忘れていいはずがない。そんな強い気持...
憲法は国家権力を縛る?縛らない?
高森明勅
立憲主義とは何か? 「近代国家の権力を制約する思想あるいは仕組み」(長谷部恭男氏)とか、「憲法をつくることによって政治権力を縛る」(杉田敦氏)というのが、一般的な理解だ。 近代的意味での「憲法の目的」自体、普通には「国家と国家の機関に国民が権力を与え、与えた権力を制限すること」(戸松秀典氏)とされる。 ところが、“現代”立憲主義は国家権力への制約を全面的に放...
『週刊ポスト』総特集が面白い
高森明勅
『週刊ポスト』6月6日号の総特集に注目。「死ぬまでSEX完全総集編」―ではない! 「総力特集/空虚な集団的自衛権論争が招く安倍政権の大分裂」。タイトルは、例によって週刊誌特有の“煽り過ぎ”ながら、時宜を得た好企画だ。 ラインナップは以下の5本。 (1)安倍の「世論操作」に国民は騙されている (2)「世界」「赤旗」で反対論を唱える自民党重鎮たちの信...
やはり、たかみなは凄い
高森明勅
改めてお断りするまでもないが、私はAKB48のことは殆ど何も知らない。過去のドキュメンタリー映画を少し観たくらい。 以前、峯岸みなみさんが丸坊主にした時、ついブログで言及したことがあった。 今では、何も知らないのに、と反省している。 それでも、今回の事件後の“たかみな”こと高橋みなみさんのブログは取り上げたい。 率直に凄い、と思う。 たしか、私の娘より年下の...
何故「9条」改正を目指さないのか?
高森明勅
中国の台頭が著しい。 一方、アメリカははっきり弱体化している。ばかりか、日本への関心自体が、極めて薄い。日本と中国を天秤にかけている。 というより、どんどん中国にシフトしている。 それが実情だろう。そうした厳しい国際環境の中で、主権と領土を守り、独立国としての立場を貫くには、日本は自ら「一人前」の軍隊を持つしかない。 そもそも、どんな国際情勢下であっても、国...