高森明勅

国民は「男系の男子」限定による皇室滅亡を望むのか?

高森明勅

2014年 6月 13日

国民の一部に、明治の皇室典範に初めて規定された、
側室に支えられた”「男系の男子」限定を、側室不在(!)
の状況下でも固執しようとする人々がいる。

もし彼らの言う通りにすればどうなるか?

直系も傍系も、側室によって男系の血筋が保たれて来た。

だから、側室不在で皇位継承資格を「男系の男子」だけに
限定すれば、
早晩、継承者がいなくなるのは自明。

皇室は確実に滅びる。

従って、選択肢は2つ。

男系主義をどこまでも「堅持」して皇室が滅びるのを座視するか、
それとも、
側室不在の現実を踏まえて「男系の男子」限定を見直し、
双系の伝統に立脚して真剣に皇室の存続を図るか。

どちらを選ぶべきかは明らかだ。