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小林よしのり氏にしか書けない靖国神社論
高森明勅
高森明勅 7月22日、大学に届いていた小林よしのり氏の近著『保守も知らない靖国神社』(ベスト新書)を受け取る。ご好意に感謝しつつ、一気に拝読。 かつて漫画『靖国論』を刊行して人々にインパクトを与えた小林氏が、改めて同じテーマで活字だけの書き下ろし本を上梓されるからには当然、並みの靖国本とは一味も二味も違うものになると踏んでいた。実際に読んでみると、期待を遥かに上回る内...
ストリップ断想(打ち止め)
高森明勅
高森明勅 笹幸恵さんの新鮮なストリップ鑑賞記に触発されて、ショーを観たこともない私が、何で3本もブログを書く必要があるのか。自分でも合点がいかない。   しかしこの際だから、ストリップを巡っておぼろげに思い出すことどもを、総ざらいしよう(何が“この際”なのか分からないが)。 その三。今度は、大学の学部生から大学院生にかけての頃。 今、気付いたが、ど...
ストリップ断想(続)
高森明勅
高森明勅 前回のタイトルを誤読した人がいたようだ。 ストリップ「妄想」と。 妄想じゃない。 「断想」だ。 「まとまらない、短い感想」「折に触れて感じた断片的な想い」といった意味の“断想”。ストリップと来れば、自然に「妄想」と繋がるのか。 それとも、そいつだけ頭の“妄想”傾向が強いのか。 それはともかく、前回(続く)なんて書いた後で、こんなの続けても何の意味もないな、と...
ストリップ断想
高森明勅
高森明勅 ジャーナリストの笹幸恵さんがストリップショーに取材? に行って、いたく感激されたという。私自身は未だストリップショーを観たことがない。 但し、ストリップを巡っていくつか、おぼろげに思い出すことがある。それを紹介しよう。 どれも30年以上も前の話だ。 従って、中学生や高校生でもネット上で簡単に過激なエロ動画を覗くことが出来てしまう現代とは、全く違う「エロ環境」...
銀座の備前焼「3人展」に行った
高森明勅
高森明勅 銀座のすずらん通りとみゆき通りが交差する辺りのミヤコビル2階にある備前焼専門店、ギャラリー夢幻庵銀座店で、若手の備前焼作家、馬場隆志・藤田昌宏・石田和也3氏の展示会「備前 3人展」が開かれている。 開催期間は7月4日〜16日(但し10日は休廊)。 以前、我が郷里、倉敷に帰った時に、美観地区で馬場氏らの展示会が開かれていた。その時の印象が鮮やかだった...
男系限定論者は「皇室輔佐」に反対するのか?
高森明勅
高森明勅 「女性宮家」を一旦、白紙に戻した安倍政権。やっと動きを見せたと思ったら、ご結婚後の元内親王方などに「皇室輔佐」「皇室特使」等にご就任戴くという愚策の検討。国民なのに、特別な「身分」を新しく作って、皇室のご公務をお願いするという、無理筋の話。 しかも、一番大切な、皇室の存続そのものには頬被り。これに男系限定論者たちは、どう立ち向かうのか? 彼らの立場...
「皇室輔佐」シミュレーションお先真っ暗!
高森明勅
高森明勅  安倍政権は、皇室存続の危機に対処する旧宮家系国民男子の皇籍取得にも、女性宮家の創設にも手を着けないで、ただ目先をゴマカし、国民の中に新しい「身分」を作り出す「皇室輔佐」「皇室特使」などの検討を始めたという。 これがもし実現したらどうなるか? 甚だ非礼ながら、事態の深刻さを理解して貰う為に、ごく簡単なシミュレーションを試みよう。 仮に、高...
「皇室輔佐」が皇室を滅ぼす
高森明勅
高森明勅 安倍政権は、女性皇族が結婚されて皇籍を離れた後も、皇室のご公務に携わることが出来るように、「皇室輔佐(ふさ)」「皇室特使」などの新しい立場を設ける検討を始めたという。愚の骨頂。 皇室を滅ぼしたいのか。 輔佐だか特使だか知らないが、女性皇族が国民の仲間入りをされてしまえば、皇室にはやがて悠仁親王殿下しか残らなくなる。目先のご公務は形だけ処理出来たとしても、それ...
「見直す」という“危ない日本語”
高森明勅
高森明勅 安倍政権が先頃、発表した「新成長戦略」と「骨太の方針」を見ていて1つ、新しい“危ない日本語(ABN)”に気付いた。それは「見直す」。 例えば、新成長戦略に「女性の活躍を促すため、働き方に中立的な税制・社会保障制度に見直す」とある。 例によって、ややこしい表現だ。簡単に言い換えると、主婦がいる世帯に配慮した配偶者控除や、年金保険料の免除などを取り止める、という...
アベノミクスで「賃金」下がりっぱなし
高森明勅
高森明勅 安倍政権の支持率が高めで推移している。その背景の重要な1つは、経済政策が上手く行っている印象があるからだろう。 だが実は、政権が発足して以来、平成25年4・5月を除き、実質賃金は下がり続けている。安倍政権は株価の動向に極めて敏感だとか。 しかし、目先の株価がどうであれ、国民の賃金が長期にわたって下がりっぱなしでは、経済政策が成功しているとは、とても言えない。...
アメリカは尖閣諸島を守らない!
高森明勅
高森明勅  集団的自衛権を巡る議論では、その行使容認に踏み切ることで、アメリカが尖閣諸島を守ってくれる、という錯覚があるように見受ける。 だが勿論、アメリカにそんなつもりはない。尖閣諸島のようなアメリカから見ればちっぽけな無人島に過ぎないものの為に、経済的に日本以上に深い関係にあり、軍事的にも侮れない中国と全面対決するという、極めてリスクの高い選択肢を、敢え...
集団的自衛権を巡る「保守」系言論、2つの不思議
高森明勅
高森明勅 集団的自衛権について、「保守」系の論者は概ね憲法解釈の変更による行使容認に、賛成だったようだ。 そこで不思議に感じたことが2つある。1つは、日本を恰も既に「一人前」の独立国であるかのように扱っていること。 独立国なら「正論」として通用しそうな議論を、そのまま唱えている。 余りにも「非現実的」ではないか。 もう1つは、そのくせ「宗主国」アメリカへの依存心ばかり...
集団的自衛権、「明白な」 子供騙 し
高森明勅
高森明勅 集団的自衛権などを巡る与党協議で、自民党と公明党が実質的に合意したという。最初から分かり切った結末だ。 自民党が持ち出した行使容認の「要件」にあった表現を、ちょこっと手直しすることで、公明党もメンツを保てた気になったようだ。 最初の表現は、公明党の要求で修正するポーズを示す為としか思えない、わざとらしいアバウトさ。 「他国に対する武力攻撃」を「わが国と密接な...
高森稽古照今塾、第1期終了
高森明勅
高森明勅 依頼を受けて始めた高森稽古照今(けいこしょうこん)塾。6月で第1期が無事、終了した。 稽古照今というのは、『古事記』序文に出てくる言葉から。 古(いにしえ)を稽(かんが)えて、今を照らす。 現代をどう見て、どう判断するか。その基準や手掛かりを歴史に求めよう。 ーというのが、キー・コンセプト。 毎月1回、土曜日の午後5時〜7時の2時間を12回。 テキストは拙著...
河野談話「検証」→「見直さず」は最低
高森明勅
高森明勅 安倍政権は、河野談話の作成経過を検証し、その結果を公表した。これにより、河野談話が欺瞞に満ちた「政治的」ステートメントに過ぎないことが、浮き彫りになった。 ならば、もはやそんなシロモノを政府の公的な見解として維持する訳には行かない。 一時的に、日韓関係に波風が立ち、アメリカが苦い顔をしても、同談話を率直に見直して、新しく歴史の事実に立脚した権威ある見解を発表...
安倍政権「GPIF改革」はヤバい
高森明勅
高森明勅 安倍政権の経済政策の成長戦略の目玉として「GPIF改革」なるものが喧伝されている。 しかしはっきり言って、かなりヤバい話だ。 GPIFというのは、わが国の公的年金の積み立て金128兆円を運用する、世界最大の資金運用機関「年金積立金運用独立法人」のこと。その“改革”の焦点は、これ迄の資産配分を変更し、国内債券の比率を下げて、国内株式に投じる資金を増やそう、とい...
河野談話の検証報告書につき共同通信の取材を受けた
高森明勅
高森明勅 政府は20日、河野談話の作成経過について、有識者による検討チームの報告書を公表。 同日夜、これについて、共同通信の記者からコメントを求められた。複数の識者に感想を述べて貰う、と言う。承諾すると、まず長文の報告書全文が届く。 30分ほどひたすら読む。 その後、5分ほど感想を述べた。 ほどなく、記事の該当部分がチェックの為に送られて来る。私の発言として採用されて...
憲法解釈、舌の根の乾かないうちに
高森明勅
高森明勅 安全保障法制整備を巡る与党協議の場で、自民党からにわかに「集団安全保障」への参加容認の話が飛び出した。これは公明党ならずともビックリ。 何故なら元々、集団安全保障への参加については、安倍首相自身が安保法制懇の報告書を受け取った5月15日の記者会見で、「政府の基本的方向性」として、次のように述べていたからだ。 「これまでの政府の憲法解釈とは論理的に整合しない。...
公明党はやっぱり「下駄の雪」?
高森明勅
高森明勅 集団的自衛権を巡る与党協議で、公明党は「慎重」な議論を求めながら、決して真正面から「反対」はしていない。これは早くから、この問題で連立離脱はあり得ない、として来たことと符節が合っている。 要は、メンツさえ立ててくれれば、いつでも矛を収めるってこと。憲法解釈を変更する閣議決定は、別に今の国会中にやる必要はない。年末の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再...
長女の結婚への祝意に感謝!
高森明勅
高森明勅 先に「息子が増えた!」とのタイトルで長女の結婚を報告した。これに対し、予想以上に多くの方から、祝意を頂戴した。本当に嬉しい。 祝意を表して下さった方々、有難うございます。心から感謝致します。 娘は勿論、娘から多数の祝意が届いたことを伝えられた新米の「息子」も大変、喜んでいる。 ちなみに、彼はどうも、私のことを誤解しているらしい。 というのは、私が彼と初めて会...