高森明勅

『週刊ポスト』総特集が面白い

高森明勅

2014年 6月 1日

『週刊ポスト』6月6日号の総特集に注目。
死ぬまでSEX完全総集編」―ではない!

 「総力特集/空虚な集団的自衛権論争が招く安倍政権の大分裂」。

タイトルは、例によって週刊誌特有の“煽り過ぎ”ながら、
時宜を得た好企画だ。

ラインナップは以下の5本。

(1)安倍の「世論操作」に国民は騙されている

(2)「世界」「赤旗」で反対論を唱える自民党重鎮たちの信念と打算

(3)創価学会「解釈改憲反対声明」に込められた公明党
   自民党すり寄り”幹部への憤懣

(4)公明党の選挙支援がなかったら落選していた
自民党代議士77人リスト」

(5)自衛隊は反日・韓国のために本当に血を流せるのか

同じ小学館の『SAPIO』を彷彿とさせる充実ぶり。

どれも一読の値打ちがある。

特に(4)は、リアルなシミュレーションで興味深い。

更に(5)は、集団的自衛権の行使容認がどのように事態を招くか、
専門家の意見によってを浮き彫りにしていて、必読。

特集の他に
韓国のテレビ&ネットの『常識』世界の『非常識』」や
「『
ネコ男片山祐輔』に翻弄された『冤罪キャンペーン』の罪と罰」
も良い記事だった。