高森明勅

男系限定論者は「皇室輔佐」に反対するのか?

高森明勅

2014年 6月 30日

「女性宮家」を一旦、白紙に戻した安倍政権。

やっと動きを見せたと思ったら、ご結婚後の元内親王方などに
皇室輔佐」「皇室特使」等にご就任戴くという愚策の検討。

国民なのに、特別な「身分」を新しく作って、
皇室のご公務をお願いするという、無理筋の話。

しかも、一番大切な、皇室の存続そのものには頬被り。

これに男系限定論者たちは、どう立ち向かうのか? 

彼らの立場からすれば、旧宮家系男子を差し置いて、
元皇族の女性を優先するという“本末転倒”。

しかも、旧宮家系男子の皇籍取得なんて、検討の素振りもなし。

これでは「男系」の血筋はやがて途絶える。

当然、男系主義者としては許し難いはず。

もし、彼らが本気で男系の維持を求めているなら、
「皇室輔佐」
案に断固反対するに違いない。

もし反対しないなら、元々皇室の存続を真剣に願っていなかった、
と判明する。