高森明勅

アメリカは尖閣諸島を守らない!

高森明勅

2014年6月26日 19:00

 集団的自衛権を巡る議論では、その行使容認に踏み切ることで、
アメリカが尖閣諸島を守ってくれる、
という錯覚があるように見受ける。

だが勿論、アメリカにそんなつもりはない。

尖閣諸島のようなアメリカから見れば
ちっぽけな無人島に過ぎない
ものの為に、経済的に日本以上に
深い関係にあり、
軍事的にも侮れない中国と全面対決するという、
極めてリスクの高い選択肢を、敢えて選ぶか。

しかも、尖閣諸島を自らの領土とする日本自身が、
他国をアテにして、「
本気」で防衛する気がないのだ。

普通に考えて、そんなことはあり得ないと分かるはず。

その上、来日したオバマ大統領自身が記者会見で、
尖閣諸島への軍事侵攻があった場合について、
「『レッドライン(
越えてはならない一線)』は引かれていない」
と明言している。

かつてオバマ大統領はシリアに対し、化学兵器の使用は
レッドライン」と発言しながら、実際に化学兵器が使用されても、
何らなすすべが無かった前歴がある。

レッドラインはある!

と断言しても、凋落するアメリカの現実はこの体たらく。

引かれていない」と公言している以上、
尖閣諸島を守る気なんて更々ないのは明らか。

そもそも、日本ほどの国力がありながら、
目の前にある尖閣諸島の防衛を、
他国に頼ろうとすること自体、
呆れ果てた「亡国」
的態度ではないか。