高森明勅

公明党はやっぱり「下駄の雪」?

高森明勅

2014年 6月 20日

集団的自衛権を巡る与党協議で、公明党は「慎重」
議論を求めながら、決して真正面から「反対」はしていない。

これは早くから、この問題で連立離脱はあり得ない、
として来たことと符節が合っている。

要は、メンツさえ立ててくれれば、いつでも矛を収めるってこと。

憲法解釈を変更する閣議決定は、
別に今の国会中にやる必要はない。

年末の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)
の再改定を睨んだ
話だから、秋の臨時国会の召集迄にやれれば御(
おん)の字。

安倍政権にとって、まだまだ時間はたっぷりある。

なのに、今国会中を目指していたようなポーズを取った。

何故か?

 理由は簡単。

公明党に配慮して、閣議決定を遅らせたかのような格好にすることで、
公明党のメンツを立ててやり、恩を売る戦術だ。

余りにも見え透いた手口で、公明党も随分、安く見られたもの。

その上、足元を見られて、根回しなしでワンランク上の
集団安全保障」まで、丸呑みを迫られている。

「踏まれても ついて行きます 下駄の雪」。

公明党は理念もへったくれもない、
ひたすら政権与党の座にしがみつきたいだけの「下駄の雪」だと、
自ら証明するのか、どうか。

国民は注視すべきだ。