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自衛隊、海外で武器を使いたい放題(2)
高森明勅
高森明勅 自衛隊が海外で武器を不正使用しても、法的には一切、お咎めなし。 安倍政権が今国会での成立を目指す安保関連法案、とんだ大穴。 防衛大臣がそれを認めながら、そのまま押し通すって、明らかに異常。 しかし、自衛隊を巡るそんな欠陥は、実は以前から指摘されて来た。例えば、軍事評論家の潮匡人氏は、10年程前の石破茂氏との対談で「軍法」(軍刑法)の必要性を語って、こう述べて...
礒崎首相補佐官の本音(2)
高森明勅
高森明勅 安保関連法案のエース、礒崎首相補佐官。 彼は「政府の憲法解釈を政府が変えたらいけないという法理は、基本的にありません」という考え方。 いやいや、政府の解釈だからと言って、政府が自由勝手に変えられるなら、そもそも憲法はいらないーという話。 当然ながら、解釈には然るべき、憲法そのものに由来する制約がある。そこが彼には理解できないようだ。 だから、「法的安定性は関...
礒崎首相補佐官の本音
高森明勅
高森明勅 礒崎首相補佐官は政府サイドの安保関連法案のエース。 その彼が「法的安定性は関係ない」と公言。 野党の攻撃を浴びている。政府は防戦一方。 何だか、安倍首相の“身内”が順番に、足を引っ張っているような光景。 しかし、礒崎氏は「確信犯」。これまでも、例えばこんな発言を繰り返している。 「(集団的自衛権を巡る解釈変更は)政府の憲法解釈ですから、まず形式的に政府がそれ...
自衛隊、海外で武器を使いたい放題
高森明勅
高森明勅 安保関連法案に信じがたい重大欠陥。自衛隊が海外に派遣された場合、武器を不正に使用しても、何ら罰する規定がない! 29日、無所属の水野賢一参院議員の質問に中谷防衛大臣がはっきり答えた。 「武器の不正使用につきましては国外犯処罰規定がないために、国外で行われた行為については罰則の適用がございません」(!)と。 これに水野氏は重ねて質問。 「海外で自衛隊が勝手に武...
下村大臣、手柄は上司、失敗は部下
高森明勅
高森明勅 テレビドラマによると、銀行業界には「手柄は上司、失敗は部下」という趣旨の言葉があるとか。 それが事実かどうかは知らない。だが政界には、確かにそうした慣行があるようだ。それを実感させたのが、今回の新国立競技場の建設計画「白紙」撤回に伴う担当局長の辞職。 「トカゲの尻尾切り」などと批判されている。 勿論、下村大臣の逃げ切りの為。しかしここで、この件の最高責任者が...
小林よしのり氏を縮み上がらせた小学校教師
高森明勅
高森明勅 小林よしのりさんの小学生時代の話を伺った。 但し、私の記憶はかなりアバウト。 よって、正確さは保証出来ない。 が、およそ以下のよう。 小林さんは小学生の頃、剽軽(ひょうきん)でクラスの人気者。 担任の女性の先生にも好かれていた。たまたま、クラスの中に存在感の極端に薄い女の子がいた。小林氏は悪気なく、いつものウケ狙いで、その子を「幽霊」と呼んでみた。 すると、...
中2自殺、父親は生活ノートを読んでいたか
高森明勅
高森明勅 岩手県での中学2年生の自殺。詳しく確かな事情が分からないので、立ち入ったことを言うつもりはない。 ただ、1つ気になっていることがある。 父親は、わが子が担任の教師とやり取りしていた「生活記録ノート」をきちんと読んでいたのか、どうか。 自殺した中2生は既に1年生の頃、イジメにあっていたという。その時は、父親も気付いて対応できたようだ。そんなことがあったのなら尚...
泉美木蘭氏の名前誤記の非礼をお詫びします
高森明勅
高森明勅 最近、ブログで2度にわたり、泉美木蘭氏に言及させて頂きました。 ところが、どちらも「木蘭」とすべきところを、不注意で“木蓮”と誤ってしまいました。泉美氏には非礼をお詫び致します。ブログの読者の皆さんにも申し訳ありませんでした。
泉美木蓮氏の洞察
高森明勅
高森明勅 作家の泉美木蓮氏が、ブログでこんなことを書いておられた。 「日頃、清潔で親切でよく本を読み頼りがいのある男の人であっても、セッティングが整えばどうせほんとはめちゃスケベ」と。 これは、小林よしのり氏の新作『卑怯者の島』の登場人物に関わって飛び出した男性論。 だが、そうした文脈に関係なく反応する男たちが、私の周囲にもいる。 「これ、そのまんま俺」とか、「我が輩...
「ど根性ガエル」という失言
高森明勅
高森明勅 銀座のお洒落なレストランでゴー宣道場の打ち合わせ。 毎回、女性の師範方は素敵なお召し物。 この時も。笹幸恵師範はサングラスを小粋に頭に載せておられた。それを目敏く見つけた私は、然るべき賛辞を呈するはずが。何故か「それ、ど根性ガエル(のヒロシみたい)ですね」とやってしまった。 さすがに笹師範も僅かに不愉快げ。 更に、隣の席の泉美木蓮師範のお皿に、間違って自分の...
新国立競技場、朝日新聞も他人事
高森明勅
高森明勅 朝日新聞(7月26日付朝刊)の「政治断簡」欄に編集委員、前田直人氏の「『新国立』工費膨張 闇を照らせ」との一文。 新国立競技場の総工費、「なぜ、こんなに値段がはね上がったのか」という、至極まっとうな疑問の提示から書き始める。 で、締め括りは?  「与野党をあげて、闇を照らしてほしい」って、他人に丸投げ。おいおい、お前は誰だ? テレビの前でビール飲み...
世界「強制」遺産、教科書に波及の懸念
高森明勅
高森明勅 教科書問題が語られて久しい。 だが、少なくとも中学歴史教科書は、たとえ僅かずつでも改善が見られる。 その改善に「新しい歴史教科書をつくる会」の取り組みが果たして来た役割は決して小さくない。 例えば、朝鮮人の戦時徴用。大月短期大学名誉教授の小山常実氏の調査によると、つくる会が結成される前は、全7社の教科書で徴用を強制と扱っていたという(『大月短大論集』33号)...
神社本庁、明治神宮、共産党本部
高森明勅
高森明勅 神社本庁で「政教関係を正す会」(大原康男会長)の役員会。ところが間違って、1時間早く着いてしまった。 そこで、久しぶりに近くにある明治神宮に参拝。都会のど真ん中にある鬱蒼とした森の緑が心地よい。境内には外国人が多かった。 更に時間が余っているので、やはり近くの日本共産党本部へ。神社本庁の建物もそれなりに立派だが、共産党本部に比べると、やはり財力の違いか、些か...
下村文科大臣は辞任すべし
高森明勅
高森明勅 菅官房長官は7月21日の記者会見で、新国立競技場の建設について、省庁横断の「建設本部」を立ち上げる方針を示したという。 これは、もう文科省には任せておけない、ということ。これまでの経緯に照らせば当然だ。監督官庁だった文科省への事実上の「失格宣告」。ならば下村文科大臣は、一刻も早く責任を取って辞任しなければならない。本人は厚顔無恥にも、経緯を検証して責任の所在...
安倍首相、フジテレビ出演で「自爆」?
高森明勅
高森明勅 7月20日、安倍首相がフジテレビの「みんなのニュース」に出演。首相自身がフジテレビの日枝会長に頼み込んで実現したとか。だからかどうか、90分も安倍氏の言い分を傾聴する異例の番組に。 しかし冒頭、新国立競技場の問題で、誰の責任か問わないと言い切ったのを始め、肝心の安保関連法案についても、説明がグダグダ。ますます法案への疑問や不信が深まった、との声がある一方、気...
一瞬の幻
高森明勅
高森明勅 小雨が上がった夕暮れ。 愛犬・豆太郎と散歩に。1人の若い女性が、道路脇に車を停め、空に向かって携帯電話で頻りに写真を撮っている。何事かと空を見上げるとー。彼方の空に巨大な虹の橋が架かっている。 美しい。しばし呆然と見とれてしまう。 視線を地上に戻すと偶然、その女性と目が合った。 彼女は微笑んで「素晴らしいですね」と声を掛けてくる。 「ええ、綺麗ですねー」。そ...
安倍政権、支持率逆転、追加(4)
高森明勅
高森明勅 朝日新聞が7月18・19両日、緊急世論調査。新国立競技場の建設計画「白紙撤回」後、初の調査だった。安倍政権への支持率37%(前回39%)、不支持率46%(同42%)という結果。 新国立競技場の計画撤回を「評価する」は74%にも達した。それでも政権への支持率回復には繋がっていないようだ。これはフジテレビ系のFNNの最新の調査でも同様。 支持率39、3%(前回よ...
国民の覚悟が問われる
高森明勅
高森明勅 日本はこれからもアメリカの属国のままでいたいのか? それとも、独立国に戻りたいのか? どれだけ誤魔化しても、国民はこの問いから逃れられない。前者には勿論、誘惑が多い。 目先の防衛費が安上がり。世界最強の軍事大国アメリカが後ろ楯についてくれるから安全。何より事実上、国際社会の当事者でないので気楽、等々。 一見、好いことづくめ。 だが、果たしてそうか。 実は、こ...
世界遺産、安倍首相の指示で「強制性」
高森明勅
高森明勅 世界遺産登録で韓国に譲歩し、「強制性」を認めるスピーチを行った問題。 実は、安倍首相自身が「登録されないという最悪の結果は避けよ」と指示を出していたようだ。 その結果、歴史問題で譲ってはならない一線を、踏み越えた。 しかも、にわかに信じがたいが、安倍首相サイドは、スピーチの最終文案のチェックを怠っていたという。あり得ない大失態だ。 にも拘らず、外務省の「独断...
臭いものには蓋
高森明勅
高森明勅 安倍政権への支持率がはっきり低下傾向を見せ始めた。手口が余りにも見え透いている為だろう。 最大の政治課題に掲げる安保関連法案にしても、“臭いものには蓋”というやり方。誤魔化しに終始している印象が強い。衆議院の憲法審査会で招いた3人の憲法学者が皆、違憲としたら、たちまち憲法審査会そのものを凍結。 かと思えば、安保法案を取り上げるテレビの討論番組から、出演予定の...