高森明勅

下村文科大臣は辞任すべし

高森明勅

2015年 7月 22日

菅官房長官は7月21日の記者会見で、
新国立競技場の建設について、省庁横断の「建設本部」
立ち上げる方針を示したという。

これは、もう文科省には任せておけない、ということ。

これまでの経緯に照らせば当然だ。

監督官庁だった文科省への事実上の「失格宣告」。

ならば下村文科大臣は、
一刻も早く責任を取って辞任しなければならない。

本人は厚顔無恥にも、
経緯を検証して責任の所在を明らかにするとか、
建設を間に合わせるのが自分の責任などと、ほざいているようだ。

だが、下村大臣による検証なんて、
盗難事件の捜査を泥棒にやらせるに等しい。

臭いものに蓋をする”結果が見えている。

また、間に合わせるのは、
“当事者能力無し”
と判定された文科省ではなく、
新しく設置される建設本部の責任。

下村氏の仕事ではない。

この期に及んで、首相自身が“ちゃぶ台返し”を
しなければならなかった、国際的(!)
みっともなさ」にほんの僅かでも気付いていれば、
これ以上、
大臣の地位に恋々としておれないはずだ。

もし自ら辞めないなら即刻、罷免するしかない。

これほど明白な責任すらウヤムヤにするなら、
安倍政権への国民の支持はますます離れるだろう。