高森明勅

自衛隊、海外で武器を使いたい放題(2)

高森明勅

2015年 8月 2日

自衛隊が海外で武器を不正使用しても、法的には一切、お咎めなし。

安倍政権が今国会での成立を目指す安保関連法案、とんだ大穴。

防衛大臣がそれを認めながら、そのまま押し通すって、明らかに異常。

しかし、自衛隊を巡るそんな欠陥は、実は以前から指摘されて来た。

例えば、軍事評論家の潮匡人氏は、
10年程前の石破茂氏との対談で「軍法」(軍刑法)の必要性を
語って、こう述べていた。

「(軍法が必要な理由の1つは)刑法の業務上過失致死は
国外に効力が及ばない…海外に出て…
いる自衛隊は、
皮肉な言い方をすると、事実上、
無法集団になっている」
(『憲法改正後のニッポンの自衛隊』
平成18年刊)と。

何をやっているんだか!