高森明勅

泉美木蓮氏の洞察

高森明勅

2015年 7月 27日

作家の泉美木蓮氏が、ブログでこんなことを書いておられた。

日頃、清潔で親切でよく本を読み頼りがいのある
男の人であっても、
セッティングが整えばどうせほんとは
めちゃスケベ」と。

これは、小林よしのり氏の新作『卑怯者の島』の登場人物に
関わって飛び出した男性論。

だが、そうした文脈に関係なく反応する男たちが、
私の周囲にもいる。

これ、そのまんま俺」とか、
「我が輩の本質を見破られたか」
という風に。

だが率直に言って、彼らは一様に勘違いしている。

彼ら自身は私が知る限り、清潔でもなければ、親切でもなく、
本もろくに読まないし、全く頼りにならない。

ただ単に「スケベ」というだけ。

それも「セッティングが整えば」という限定が必要かも甚だ疑問。

あるいは、失礼ながら“セッティングが整えば”という状況自体、
かなり可能性が低い人物も。

それでも、数多くの男性たちに“いやー、ズバリ指摘されちゃった”感
を与えるあたりが、
凄いというのか、何なのか。