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神社に序列はあるか?
高森明勅
『SAPIO』編集部から企画についての相談。 「1月号で様々なランキングの記事を組もうとしているんですが、神社にも序列ってありますかねー?」と。 私の答え。 「ないと言えばないし、あると言えばある」。 「ちょっと詳しく教えて貰えませんか」。 となって結局、私自身が2ページの記事を書くことに。編集部が付けたタイトルは「天皇・皇室とのつながりからおのずと浮かび上...
政治はどこまで劣化するのか?
高森明勅
戦後日本の最大の政治課題は「敗戦国」からの脱却。 その為には、経済の再建と憲法改正による自主防衛の確立を果たす必要がある。昭和30年の自由党と日本民主党の合同による自民党の結成は、他でもない憲法改正が主な目的だった。昭和35年の日米安保条約の改定では、10年後を目処に「終了」のフリーバンドを手に入れた。 その後、所得倍増を掲げて高度経済成長を推し進め、それに...
高森「天皇」史講座、名古屋に出前!
高森明勅
中日新聞が運営している中日文化センター。様々な教養講座を開講している。 そこから私に「来年1月から半年、天皇の歴史を講座でやって貰えないか」との依頼。 拙著『日本の10大天皇』が目に止まったらしい。文化芸能局の次長さんが、わざわざ私を取材する為に上京して来た。 毎月、名古屋まで出張することになるのは、正直言っていささか億劫。でもこの種のカルチャーセンターで「...
北野武氏のネット批判
高森明勅
タレントで映画監督の北野武氏が、こんなことを述べている。 「これはあくまで印象だが、誰も彼もがインターネットを使うようになって、世の中が昔より不寛容になった気がする。 自分と違う意見の人間、異端児とか異分子に手厳しくなった。 正義感を振りかざし、誰かが何か間違ったことをしたら、徹底的に叩きのめさなくては気がすまない、みたいな奴がやたらと多い。 …『この中で罪...
道徳、不道徳、非道徳
高森明勅
道徳について考えるなら、道徳か不道徳か、という二項対立だけでは危険。 少なくとも、もう1つ、非道徳というカテゴリーを導入する必要がある。道徳でも不道徳でもない領域だ。 例えば幼児は、周囲に迷惑をかけ放題。 だが本人は、まだ道徳そのものを理解できない。 だから、わざとみんなに迷惑をかけている訳ではない。 つまり、不道徳なのではなく、非道徳ということ。それを不道...
12月ゴー宣道場、ここに注目!
高森明勅
12月のゴー宣道場のテーマは「道徳」。最初に切通理作師範の基調講演が予定されている。今回の道場の成否を握る重要な意味を持つ。 関西道場の夜、師範みんなで切通氏の語りに唸った。 恐らく、あの時のような語りが、更にバージョンアップして披露されることになろう(15禁?)。これは期待して貰ってよいと思うぞ。 それから、笹幸恵師範から「異性」「異星人」との尊称を奉られ...
年金の原資を3ヶ月で8兆円すった
高森明勅
安倍政権は、国民の老後を支える年金の原資を株につぎ込み、株価を吊り上げ、政権への支持率アップに繋げようとした。しかし11月末の発表では、7月8月9月の3ヶ月だけで7兆8899億円もの赤字。僅か四半期の赤字としては過去最大という。 積立金は、残り135兆1087億円に減ってしまった。言わんこっちゃない。株式投資の比率を従来の2倍にも引き上げて(結果、資産構成の...
12月はゴー宣道場の底力が試される
高森明勅
12月のゴー宣道場は「道徳」がテーマ。いかにも道場らしいテーマ設定。天下国家の問題を論じるばかりでなく、わが身のことを省みる。他のテーマでもそうだが、道場では師範も道場生も、常に語る者本人の覚悟や日常性が問われる。単なる知的アクセサリーではなく、各人が「現場」に持ち帰り、そこで“活かす”為の議論だから。 その意味で、日常を律する道徳というテーマは道場にぴった...
日本教師塾、参加者たちの感想
高森明勅
先日の日本教師塾(研修テーマは日本神話)の参加者たちの感想の一端を紹介しておく。「神話の読み方について再認識することができました。 『なぜ?』よりも『何を伝えようとしているか?』を考えることが大切だとよく理解できました」 「神話のお話は中学生に授業で語っても大変興味深く聞いています。これまではエピソード的にしかやっていませんでしたが、体系的にやり...
60年安保改定の「真意」
高森明勅
昭和35年(1960年)の日米安保条約の改定。そこには意外な“狙い”が秘められていた。 安保条約の「終了」についての規定の変更に注目すると、そのことが見えてくる。旧安保条約では、日米両国が揃って“もはや必要なし”と認めた場合にだけ、効力を失うとされていた(第4条)。これでは、アメリカが同意しなければ、旧安保条約は永遠に維持されてしまう。 それは「敗戦国」体制...
三島由紀夫の憲法改正への「警戒」
高森明勅
昭和45年11月25日、三島由紀夫は「憲法改正」を訴えて自決した。 だが、その三島が同時に、憲法改正への深い警戒感を、率直に表明していた事実を見落としてはならない。 すなわち、その「問題提起(日本国憲法)」で以下のように述べていた。 「もし現憲法の部分的改正によつて、第9条だけが改正されるならば、日本は楽々と米軍事体制の好餌となり、自立はさらに失はれ、日本の...
靖国神社で勉強会の翌日…
高森明勅
11月22日、靖国神社の啓照館で靖国神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」の勉強会。これまで主に戦争体験者の方々の体験談を伺ってきた。 今回は、靖国神社の歴史を学ぶ。 第1部は、靖国神社創建の“前史”から現代迄の歩みを、私が以前『歴史人』(平成26年5月号)に書いた文章を元に90分、講義。 しかし時間切れで、終戦以降の話に及べなかった。第2部は靖国神社の小方権宮司...
三島由紀夫の檄文から
高森明勅
昭和45年11月25日、三島事件。 その時に、三島由紀夫が配った檄文がある。 その中から、一切コメントしないで引用する。 「(自衛隊の)諸官は任務を与へられなければ何もできぬといふ。しかし諸官に与へられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは来ないのだ。 …繊維交渉では自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあつたのに、国家百年の大計にかかはる核停条約は、あた...