高森明勅

橋下政治の通信簿

高森明勅

2015年 11月 21日

11月22日は大阪府知事・市長ダブル選挙。

このタイミングで『新潮45』12月号が「さらば維新と言おう」
という特集。

その冒頭の藤井聡氏のレポートが興味深い。

「橋下政治」の“成果”をデータで示している。

かいつまんで紹介しよう。

(1)景気が悪化。
橋下知事就任前4年間の実質成長率がプラス約5%。
それが就任後の4年間でマイナス3%弱へ下落。
これは財政支出をトータルで25%、公共事業で約30%も削減した
影響が大きかったという。

(2)財政も大幅悪化。
財政支出を大幅に削ったものの、景気の悪化により税収が落ち込み、
橋下知事就任前は年間債務増加額は454億円だったのが、
1072億円にはね上がった。

(3)教育も劣化。
小学校・中学生・高校での暴力行為の発生件数が、
橋下知事就任時点(
平成20年度)では全国で6位
(千人あたり7、69件。
全国平均は4、2件)。
最新(平成26年度)の調査結果では、
堂々の全国1位
(10、6件。全国平均は4、23件)。

不登校児童・生徒数(小中学生)が、同じく就任時に
18位(
千人あたり12、1人。全国平均は11、8人)から、
最新調査では6位(14、0人。
全国平均は12、1
人)へ。

これらの報告をどう受け止めるべきか。