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新品の座椅子
高森明勅
高森明勅 毎日、必ず使う書斎の座椅子が、ボロボロ。 わが愛犬、豆太郎がじゃれついて食いちぎってしまった。背もたれの部分は見事に食いちぎられ、パイプの骨組みだけの残骸と化している。 だから長時間、座っていると背中が痛い。 でも当分、新しい座椅子を買うつもりはなかった。 豆太郎はまだ遊び盛り。新品を手にいれても又、同じように残骸にされるに決まっている。薄い毛布を被せて、誤...
「昭和」最後の日
高森明勅
高森明勅 1月7日、昭和天皇祭。 あの日を思い出す。 当日、私は外泊。朝一番で昭和天皇の崩御を知った。 直ちに家内に電話を入れ、東京駅に喪服を持って来て貰う。 大丸でワイシャツを買い、その足で皇居へ。 小雨の中、既に多くの人が弔問記帳の列に並んでいた。 街角の 弔旗を濡らし 染み透る 民の嘆きと 冬の雨降る神代より 変はらぬ嘆き 今にあり わが大君は 神上がりましぬそ...
北朝鮮の「水爆」実験より問題は…
高森明勅
高森明勅 北朝鮮が、水爆実験に成功した、と一方的に宣言。 今のところ、疑問視する見方も根強い。 だがいずれにせよ、アメリカも中国も国連も、北朝鮮のやりたい放題を止められない。ならば、わが国が止めさせるしかない。もし北朝鮮が本格的に核武装すれば、手が付けられなくなるのは、火を見るよりも明らかだから。 でもその気になれば、さして困難ではあるまい。 期限を決めて、それまでに...
天皇陛下とAKB48
高森明勅
高森明勅 天皇陛下とアイドルグループAKB48。 その共通点とは? どちらも小林よしのり氏が作品にしている。 確かに、それはその通り。 『天皇論』と『AKB48論』。 だが今、私が求めている回答は、それではない。 正解は“被災地訪問”。陛下については、改めて申し上げるまでもあるまい。畏れ多い言い方ながら、ほとんどご寿命を削りながらのご訪問。現地に圧倒的な「癒し」と「励...
皇室典範改正に向けて
高森明勅
高森明勅 皇室の存続には皇室典範の改正が不可欠。 今の憲法の規定では、典範の改正はもっぱら「国会の議決」(第2条)による。 その際、政治家の考え方が重要になる。 そこで参考になる発言を紹介する。前にも一部引用したが、前原誠司民主党元代表と萩生田光一内閣官房副長官の発言だ。まず前原氏。 「男系男子が望ましいのは一致しても、それなら旧宮家を皇籍復帰させるかといえば意見が大...
皇室の存続を可能にする唯一の具体策
高森明勅
高森明勅 今年の新年一般参賀には約8万3000人の国民が詰めかけたという。 平成になって2番目の多さだったようだ。わが家は3回目のお出ましに間に合い、その時もかなり人が多かった。 しかし参賀に加わった人々でも、皇室の前途に重大な不安がある現実を、どれだけ深刻に受け止めておられるだろうか。 時事通信によれば、安倍政権は、一旦「白紙」に戻した女性宮家創設を含む、皇室活動を...
福島からの年賀状
高森明勅
高森明勅 新年、明けましておめでとうございます。福島のTさんから年賀状。 そこに「県内外に流通する福島県産の食品は厳重な検査に合格した、いわば世界で一番安全とも言えるものばかりですが、風評被害が固定化しつつあり、福島の産物が避けられる傾向にあることが無念でなりません」と。「固定化」とは…。 原発事故の罪深さを改めて痛感した。微力ながら福島の復興に心を寄せ続けたい。
神武天皇「2600年」式年祭
高森明勅
高森明勅 来る平成28年は「神武天皇2600年式年祭」の年。と言っても、“式年祭”のこと自体、知らない人が多いだろう。そこで、高森ウィンドウズで解説した。 又、百年前の大正5年に執り行われた2500年式年祭の様子については、今発売中の『正論』2月号で紹介した。 あわせて、その時に大正天皇が詠まれた漢詩も取り上げたので、興味のある方は覗いて欲しい。 皆さん、どうぞよいお...
慰安婦問題、「最終的かつ不可逆的な」敗北
高森明勅
高森明勅 慰安婦問題をめぐる日韓合意。 これは、日本側の「最終的かつ不可逆的な」敗北だった、と言うべきではないか。何故なら、慰安婦問題とは何より「歴史認識」の問題だからだ。我々の父祖を永遠に貶めるか、それともその名誉を回復するか。それが問題の本質。 事実として恥ずべき行いをしていたのなら、やむを得ない。 だが、そうではない。 にも拘らず、かねて河野談話の継承を明言して...
禍根を残す日韓合意
高森明勅
高森明勅 日韓関係を阻害する重大な懸案の1つ、慰安婦問題。法的にはとっくに解決済み。 それでいながら、政治的には時間の経過と共に拡大し、深刻化。日本の左翼が火をつけて、韓国内の親北勢力が煽り続けた。 勿論、『朝日新聞』などの影響も大きい。 だが、問題がいたずらに長期化した根底的な理由に、両国が共に安全保障について、アメリカに依存している現実がある。中国や北朝鮮など眼前...
憲法改正と民主党
高森明勅
高森明勅 小泉純一郎元首相は『文藝春秋』1月号のインタビュー記事で、安保関連法成立の際の安倍政権の「手法」を批判している。 「私だったら民主党を味方につけたよ。中には賛成する勢力もいるんだからさ、協力を求めればできたんだ。俺が総理の時、有事法制で民主党は賛成したよ。 …あと、学者が『違憲』と言った時点で一拍置くよ。自民党が衆議院に呼んだ参考人が言っちゃったんだから、あ...
12月25日は大正天皇例祭
高森明勅
高森明勅 12月25日、大正天皇例祭。 皇居にある宮中三殿の1つ、皇霊殿で祭典が行われる。 あわせて多摩陵でも。大正天皇が亡くなられたのは、大正15年(1926)のこの日。当時、天皇はまだ47歳だった。 先帝以前、3代の天皇については毎年、宮中で崩御相当日に小祭として「例祭」が執り行われる(神武天皇と先帝は大祭)。大正天皇については、ご病弱というだけの印象を持つ人が多...
共産党、今更どのツラ下げて
高森明勅
高森明勅 国会の開会式には天皇陛下がお出まし。 その時、一般の国会議員や衆参両院議長などより高いお席から、お言葉を賜る。 根拠は憲法。 国会の「召集」は天皇陛下の国事行為だから(第7条)。 「召集」というのは“招集”と異なり、「上位の人が下位の人々を呼び集めること」(明鏡国語辞典)。 だから当たり前に、高いお席が設けられる。更に、天皇陛下が“上位の立場”で国会を召集さ...
参賀の片隅で
高森明勅
高森明勅 天皇誕生日の一般参賀。初めて来られたとおぼしき初老のご夫婦が、私の前に。天皇陛下のお出ましを待つ間に、奥さんが「あの、バンザイとか、やるの?」とご主人に質問していた。 それにご主人は「いやいや、やらないよ、そんなこと」と即答。 ところが、陛下がお出ましになると、そのご主人、いつの間にか作法も何も関係なく、もう無我夢中という感じで、無茶苦茶に万歳を叫び続けてお...
陛下、82歳のお誕生日
高森明勅
高森明勅 12月23日、天皇陛下の82歳のお誕生日。1人の国民として心からお祝い申し上げる。 と同時に、日々の尊いお務めと深く厚いご恩恵に、改めて深甚の感謝。今年は家族がそれぞれ都合が悪く、珍しく1人で参賀へ。時間帯が良かったのか、皇居に着いてからもスムーズに流れて、第1回目のお出ましに間に合った。天皇陛下をはじめ皇族方がお出ましになると、人々は一斉に日の丸の小旗を振...
護憲と立憲主義
高森明勅
高森明勅 『文藝春秋』1月号に小泉純一郎元首相のインタビュー記事が載っている。その中で、安保法制への野党の反対について、こう批判している。「素直に憲法読めば自衛隊は違憲ですよ。『護憲』と叫ぶんだったら自衛隊を廃止、あるいは、改憲して自衛隊を軍隊にする。 そうしないで、どうして野党を『護憲勢力』と呼ぶの」と。 この発言では、護憲と立憲主義の区別がついていない。 とにかく...
「元皇族」という詐称
高森明勅
高森明勅 近刊の浅見雅男・岩井克己『皇室150年史』(ちくま新書)にこんな記述が。 「(昭和22年10月14日の11宮家の皇籍離脱)以降に生まれた者は『元皇族』とはいえない。もしそう自称すれば詐称である」(20頁) 「念のためにいえば(竹田)恒徳の3男恒和も…生まれたのは竹田宮家がなくなったあとだから元皇族ではないし、本人がそう自称したこともない。さらに皇籍離脱時には...
最高裁、夫婦「同姓」合憲判決
高森明勅
高森明勅 12月16日、最高裁は民法の「夫婦同姓」を合憲とする判決を下した。 当然だろう。 民法は夫婦が同一の姓(氏・名字)とすべきことを求めているだけ。 それが“夫の姓”でなければならない訳では勿論ない。 だから2人で話し合って、どちらかに決めたら良い。 これで何故、女性差別なのか? 原告側は、実際はほとんど女性が改姓していると言う。 だが、それは両者の合意の結果。...
電車の座席に横になって寝ている人を見かけたら?
高森明勅
高森明勅 「道徳リベンジ」とのタイトルを掲げた第52回ゴー宣道場。やむを得ない事情ながら初めての遅刻で、いきなり不道徳ぶりを発揮。。 申し訳なかった。 尤も、高森なんか来ない方が良かった、と感じた人がいたかも。 終了後、語らいタイムを早めに切り上げて、移動。道場運営の縁の下の力持ち、設営隊の皆さんと美味しいタイ料理を食べながら、懇談した。道場の余韻が残っているらしく、...
近況一斑
高森明勅
高森明勅 12月5日・6日、神道宗教学会の第69回学術大会。初日の5日、理事会。 引き続き学術シンポジウム。 テーマは「戦後神道研究の課題と展望」。 私が期待していた内容とは、いささか違った。 2日目の6日は研究発表。主に第1部会に参加した。 塩川哲朗氏「古代神宮『日祈(ひのみ)』行事の一考察」など、充実した発表多し。第2部会の島矢大嗣氏「護国神社における殉職自衛官の...