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岡山の三島祭へ
高森明勅
高森明勅 次の日曜日、11月15日は岡山で講演。岡山県護国神社の境内にある「いさお会館」で、午前11時から三島由紀夫・森田必勝両烈士慰霊祭。地方のささやかな手作りの行事だ。参列者はご本人のお気持ちで玉串料を用意しても良いし、しなくても自由という。 昼食は主催者が何十人分か弁当を用意。午後1時から1時間半、「憲法改正と日本の独立」との演題で私が講演する。 午後の講演会だ...
小さな反省
高森明勅
高森明勅 関西ゴー宣道場の第2部で、対米自立のシナリオをどう描くか、という趣旨の質問があった。 それに対し私は、具体的なシナリオはアメリカの内部事情など、その時々の客観的情勢に左右されるので、それを踏まえない限り、予めシナリオを作っても机上の空論に陥るから、まず対米依存=従属の日本の現実に国民がしっかり気付くのが大切、という切り口で答えたと思う。 これは自立への出発点...
関西道場、成功!
高森明勅
高森明勅 初めての関西ゴー宣道場。 掛け値無しに成功だった。縁の下の力持ちとして運営を支えて下さった関係者の皆さんに、深く感謝。 あいにくの雨模様の中、会場は満員で、熱気に溢れた。開始前に各師範の本が完売。 始まると、とにかく小林よしのりさんが熱かった。 知性的でエネルギッシュ、かつ(関西風?)エンターテイメントという凄い状況。参加者の雰囲気も良かった。8割が初参加と...
関西道場、拙著も販売
高森明勅
高森明勅 笹幸恵師範のキビに付して、関西ゴー宣道場の会場にて拙著『日本の10大天皇』(幻冬舎新書)を販売。民主主義がきちんと成り立つには予め社会の統合と信頼感が不可欠で、日本においてそれを究極の場所で保障する存在は天皇しかなく、その天皇を理解するにはどうしても天皇の歴史を知らねばならず、天皇の歴史を分かり易く、しかも包括的に知るには、この本が最適だから… というより、...
右も左も…
高森明勅
高森明勅 日本共産党のポスターが2枚。 1枚には「憲法9条を壊すな!」。もう1枚には「アメリカの言いなり、もうやめよう!」と。 ???共産党に限らず左翼・リベラルは、9条を守ることで、日本がアメリカの軍事戦略に巻き込まれるのを避けられる、と懸命に思い込もうとしている。 だが客観的に言って、それは逆。わが国のアメリカへの軍事的な依存は、9条の“縛り”によって自主防衛が出...
宮中祭祀と皇室祭祀
高森明勅
高森明勅 11月3日は明治天皇のお誕生日だった日。 明治時代には「天長節」と呼ばれ、昭和2年から22年までは「明治節」と呼ばれていた。 今の祝日名は被占領下に由来する。 これから「明治の日」に改めよう、との呼び掛けもある。 当然だろう。明治神宮ではこの日、年に1度の例祭が行われる。 例祭には、全国16の勅祭社の1つとして、天皇陛下のお気持ちによって勅使が差遣される。勅...
ペリリュー島ご訪問、追補
高森明勅
高森明勅 天皇陛下は今年、戦後70年にちなみ、長年の宿願であられたペリリュー島ご訪問を執念で実現された。英霊たちがどれほど喜ばれたことか。 しかし、ジャーナリストの工藤美代子氏によれば、次のような事実があったらしい。 「後日知った情報では、両陛下はこのときかなりお疲れをおしてパラオ行きを強行されたという。 倒れるかもしれない、というご体調にありながら、なお強い意思をも...
一見さん、いらっしゃい!
高森明勅
高森明勅 間近に迫った関西版ゴー宣道場。 参加者の8割が初めてとか。これは嬉しい。 それでこそ、わざわざ地方で開催する意味があるってこと。こちらからの誘い掛けに、しっかりガッチリ応えてくれた。今度は我々師範が、その熱意にどう応えるか。当日が楽しみだ。
国会の中にも外にも民主主義はない
高森明勅
高森明勅 民主主義とは、国民の意思に基づいて国家の権力が行使されること。 だが、戦後の日本では一貫して、国家の重大事について、アメリカの思惑から完全に自由な形で、国民の意思“のみ”に基づいて、その権力が行使されることは、なかった。最近の例でも、TPPしかり、安保法制しかり、だ。そんな国で民主主義がまともに機能する道理がない。国会の中にも外にも民主主義はない。 「直接民...
小林よしのり記念館と関西道場
高森明勅
高森明勅 いつの日か、小林よしのり記念館が建てられるだろう。場所は東京か、福岡か。 入口にはドーンと、等身大のよしりん人形が、漫画バージョンと写真バージョンの2体、ふんぞり返って立っている。 入場者は、抱きついたり、接吻したり、唾を吐きかけたり、自由にできる。初代館長は岸端みな女史。 館内には、小林氏の全業績を展示。おぼっちゃまくんコーナーやゴーマニズム宣言コーナーな...
民主主義の土台
高森明勅
高森明勅 先に民主主義の基盤を巡り、「安定したネイション(国民集団)やナショナリティ(国民意識)の存在が必要」との指摘を紹介した。 更に中野剛志氏は、民主主義の“成果”ではなく“前提”として、社会の統合が欠かせない、と強調する。即ち、福沢諭吉の議論に沿いつつ、こんな発言を。 「自由民主主義は重要であるが、その前提として社会統合が必要である。自由民主主義だけでは、自らの...
民主主義には「国籍」がある
高森明勅
高森明勅 民主主義と言えば、何となく国籍や国境などを越えて機能するような印象があるかも知れない。 だが、そうではない。 この点について、以下のような発言がある。 「自由で民主的な政治的審議とは、片言の言語を用いて済むものではない。 普通の人々が、自分たちの生活感覚をきちんと言い表し、互いに微妙なニュアンスまで理解し合う話し合いを行ってはじめて十分な民主的審議となる。 ...
ジャンケン女神、再び降臨?
高森明勅
高森明勅 関西版ゴー宣道場が楽しみ。 なんて言うと、小林よしのりさんに叱られそう。 「今更、どの口が言うか」と。当初、私は余り乗り気ではなかったからだ。 クズグズ、グダグダしていた。 元々、無精怠惰な上に、私自身のスケジュール調整が出来るかも、不安だった。 しかし、小林さんの熱意に促されて、何とかその気になった。 更に、応募者の熱気を知らされ今や、やる気満々。 我が郷...
ミス日本ファイナリストたちへの講義
高森明勅
高森明勅 やや以前から、ミス日本コンテストの最終候補者(ファイナリスト)たちにレクチャーしている。コンテスト事務局から「日本を代表する女性として知っておくべき“日本”を教えて欲しい」との依頼だった。 最初、依頼を受けた時、「ファイナリストは僅か十数名。そんな少数の為にわざわざお越し頂けますか」とおっしゃる。 「いやいや、光栄です。万難を排して参ります」と答えた。 恐ら...
直虎情報に感謝
高森明勅
高森明勅 八戸で長野の銘酒、直虎を振る舞われた話をブログに書いた。すると突如、直虎の一升瓶がクール便で送られて来たと思ったら、長男からの贈り物だったことも以前、書いた。 すると今度は、都内でも何軒か、直虎を売っている酒屋があることをわざわざ調べて、教えて下さった人がいる。 有難い。 感謝感謝。それがどの辺りかは勿論、他人には教えない。 それにしても、直虎はやはり旨かっ...
間接民主主義の効用
高森明勅
高森明勅 議会制(間接民主主義)について誤解がある。本当は直接民主主義の方が良い。 しかし人口規模が大きくなると、技術的に難しい。 だから間接民主主義でもやむを得ない、と。だが直接民主主義は、熱狂や同調圧力などで、誤った方向に逸脱し、暴走しやすい。全体主義への誘惑にも至って弱い。 直接民主主義は、概ね無知で無責任な素人が、片手間で政治に関わることになるからだ。 これに...
皇后陛下81歳のお誕生日
高森明勅
高森明勅 10月20日、皇后陛下81歳のお誕生日。謹んで心からお祝い申し上げる。恒例の宮内記者会の質問へのご回答の中から。 「平和な時代を生きる人々が、戦時に思いを致すことは決して容易なことではないと思いますが、今年は私の周辺でも、次世代、またその次の世代の人々が、各種の催しや展示場を訪れ、真剣に戦争や平和につき考えようと努めていることを心強く思っています」 「今年、...
靖国神社参拝しない安倍首相
高森明勅
高森明勅 戦後70年の節目。 安保法が成立して将来、戦死者が出る可能性は客観的に言って、高まった。それでも安倍首相は、これまでの戦死者を祀る靖国神社に、参拝しない。 秋の大祭より中韓首脳との会談を優先したから。春の大祭では、あろうことか、天皇陛下から勅使のご差遣がある当日に、参拝を見送って、中国の習近平国家主席と会談している。 中断は恐らく、アメリカの「失望」が決定打...
2つの民主主義
高森明勅
高森明勅 民主主義には2つのタイプがある。 1つは自由主義的な民主主義。もう1つは全体主義的な民主主義。 前者は多様性に寛容で、叡智と経験に立脚し、議論のプロセスを大切にする。 そこでは、社会の歴史的連続性が最も重要な前提だ。後者では異質な存在や少数者は排撃され、妄想と熱狂に立脚し、議論ではなく結論だけが求められる。 そこでは、歴史との連続性は最大の邪魔者と見られる。...
民主主義vs自由主義
高森明勅
高森明勅 民主主義の隣には全体主義が控えている。 大衆は往々にして、自分で思考する煩わしさより、「支配される」安楽さの方が好きだから。 そもそも政治的案件の解決は、人生上の多くの問題がそうであるように、一筋縄では行かない。明晰な知性と強靭な意志が必要。一時の激情や熱狂に委ねることは、決して許されない。地味で根気強い説得と合意形成。 冷静な打算と妥協が欠かせない。ところ...