高森明勅

三島由紀夫の檄文から

高森明勅

2015年 11月 22日

昭和45年11月25日、三島事件。

その時に、三島由紀夫が配った檄文がある。

その中から、一切コメントしないで引用する。

「(自衛隊の)諸官は任務を与へられなければ何もできぬといふ。
しかし諸官に与へられる任務は、悲しいかな、最終的には日本からは
来ないのだ。

繊維交渉では自民党を売国奴呼ばはりした繊維業者もあつたのに、
国家百年の大計にかかはる核停条約は、あたかもかつての五・五・
の不平等条約の再現であることが明らかであるにもかかはらず、
抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかつた。

沖縄返還とは何か?

本土の防衛責任とは何か?

アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを
喜ばないのは自明である。

あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいふ如く、
自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう」

原文は正字)…