高森明勅

「昭和」最後の日

高森明勅

2016年 1月 8日

1月7日、昭和天皇祭。

あの日を思い出す。

当日、私は外泊。朝一番で昭和天皇の崩御を知った。

直ちに家内に電話を入れ、東京駅に喪服を持って来て貰う。

大丸でワイシャツを買い、その足で皇居へ。

小雨の中、既に多くの人が弔問記帳の列に並んでいた。

街角の 弔旗を濡らし 染み透る 民の嘆きと 冬の雨降る
神代より 変はらぬ嘆き 今にあり わが大君は 神上がりましぬ

その時に私が詠んだ拙い挽歌だ。