高森明勅

新品の座椅子

高森明勅

2016年 1月 10日

毎日、必ず使う書斎の座椅子が、ボロボロ。

わが愛犬、豆太郎がじゃれついて食いちぎってしまった。

背もたれの部分は見事に食いちぎられ、
パイプの骨組みだけの残骸と化している。

だから長時間、座っていると背中が痛い。

でも当分、新しい座椅子を買うつもりはなかった。

豆太郎はまだ遊び盛り。

新品を手にいれても又、同じように残骸にされるに決まっている。

薄い毛布を被せて、誤魔化しながら使って来た。

それを、正月に帰省した長男と長女が、私がいない時に見たらしい。

深夜に帰宅すると、2人はもういなかった。

が、書斎の入口に真新しい座椅子が置いてある。

家内いわく、「お父さんがかわいそう、と言って2人が買ってくれたよ」と。

正月早々、思いもよらぬプレゼント。

さて、これをいかに豆太郎の襲撃から守るか。