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「日韓合意」最強の擁護論は?
高森明勅
日韓「慰安婦」合意を擁護する最強のマジックワードは“安全保障”。 「父祖の歴史の冤罪は晴らさねばならない。それは分かっている。だが、まず安全保障こそ優先課題。北朝鮮は水爆実験やミサイル発射を繰り返し、中国は軍事力を飛躍的に拡大させて、好き勝手に振る舞っている。こうした東アジアの国際環境の険悪化には、日米韓3国がガッチリ提携して対峙するしかない。客観情勢の厳し...
日韓合意「勝利」論の水準
高森明勅
産経新聞は「保守」系メディアの代表的存在。阿比留瑠比氏は同紙のエース記者。 その阿比留氏は日韓合意を「7対3で日本の勝ち」と(『正論』3月号)。 だが、今回の合意で「欧米のメディアは日本が強制連行を正式に認めたと理解している」(秦郁彦氏)ーとの批判にも、次のように反論する。 「外国のメディアが『日本が強制連行した』とか『20万人』などと、いろいろ書いてきたの...
慰安婦問題の解決方法
高森明勅
今から断言しておいてよいだろう。この度の日韓合意では慰安婦問題は決して解決しない、と。韓国が、またぞろ問題を蒸し返すのは、火を見るよりも明らか。それ以前に、わが父祖の歴史が事実無根の濡れ衣で汚されたままだ。 むしろ、今回の殆ど屈服に近い譲歩のせいで、わが国の名誉と国益にプラスになる解決は一層、困難になった、と言うべきだ。 ではどうすべきか。“出口”を見つける...
日韓合意、河野洋平・村山富市両氏も顔色なし
高森明勅
この度の日韓“慰安婦”合意は河野洋平・村山富市両氏も真っ青だろう。 何しろ、河野氏の内閣官房長官談話の核心部分を、内閣総理大臣の国際社会に向けた意思表明へと、ぐんと格上げした。 ばかりか、村山内閣の時に設立されたアジア女性基金では、元慰安婦が医療や介護を受けることを目的とした国費の支出は伴ったものの、「完全かつ最終的に解決」とした請求権協定との整合性に配慮し...
自分でゴールポストを動かした安倍首相
高森明勅
日韓「慰安婦」合意で、46人の平均年齢90歳近い元慰安婦とされる人々の支援の為に、国費で10億円支払う約束をした。 これについて、藤岡信勝氏は次のように批判される。 「日本と韓国の間の戦後処理としての請求権問題は、1965年の日韓基本条約締結時に請求権協定を結び、『完全かつ最終的に解決』した。 弱腰の日本政府も、この立場だけは守り抜いてきた。 だから、どのよ...
慰安婦合意の「賞味期限」
高森明勅
安倍首相のイニシアチブで実現した日韓「慰安婦」合意。これで本当に“最終的かつ不可逆的な解決”になるのか。産経新聞前ソウル支局長の加藤達也氏は、それを“期限付きの合意”に過ぎないと言い切っている。 「2017年には(合意の)実質“後見人”を務めたオバマ米大統領も交代していなくなる。朴大統領の任期満了が2018年2月、9月には安倍首相の任期も来る…合意を反故にす...
陛下のフィリピンへのお出まし
高森明勅
フィリピンは大東亜戦争最大の激戦地。 現地の人々も巻き込まれ、多数の死者が出た。 その為、同国では戦後暫く、強い反日感情が残った。 それが転換する契機が、皇太子時代の両陛下のご訪問だった。この度は天皇として初めてのご訪問。公式には国交正常化60周年を記念した国際親善。 しかし、陛下が続けて来られた「慰霊の旅」の大きな節目、という性格が強いだろう。 鎮魂の曲「...
元慰安婦、「ゴー宣道場」PRの為に来日?
高森明勅
元慰安婦とされる2人が来日。 日韓合意に非難の声を上げた。実に絶妙のタイミング。慰安婦合意をテーマとするゴー宣道場の応募締め切りが近くなったこの時期に、よくぞお出で下さった。 結構、PR効果が期待できそう。 しかも、私が繰り返し批判してきた、安倍首相の名前で公表された見解が、実際にどんな役割を果たすことになるか、早速しっかり実演して見せてくれた。 先般の合意...
朝鮮の若者が「鬼畜」の日本軍に志願殺到
高森明勅
戦時中、日本の統治下にあった朝鮮半島では、暫く徴兵制ではなく、志願制。 ところが、日本軍への志願者は無茶苦茶多かった。 倍率が半端じゃない。対米戦が始まった昭和16年で45倍以上、翌年は62倍以上、その次の年も50倍以上、といった調子。 それも、どうしても日本軍に入れて欲しい、と血書を提出するのが流行ったとか。 何とも、凄まじい勢い。でも不思議。 日本軍は、...
日本軍は狂気のサディスト集団?
高森明勅
奴隷は財産。 だから普通、大切に扱った。 売春婦は商売道具。これまた、商品価値が下がるような手荒な扱いは、なるべくしない。 ところが「性奴隷」、慰安婦はそうではなかったんだとか。 虐待され、虐殺された、と。東京基督教大学教授の西岡力氏が、ソウルの日本大使館前で抗議集会の参加者に取材したら、こんな認識を述べたという。 「日本人は朝鮮人女性20万人を強制連行し、...
慰安婦合意は「大成功」?
高森明勅
日韓「慰安婦」合意は“成功”だった、という意見がある。ジャーナリストの櫻井よしこ氏いわく、「慰安婦支援の財団設立のために政府が供出する10億円という金額は、慰安婦問題だけ見れば法外な額である。だが、ここに安全保障の要素を加味すれば別の見方もできる。日韓の連携が取れないことで払わされている目に見えないコストは、それ以上に高いものであるからだ」 「日本に対する歴...
慰安婦「挺身隊」というファンタジー
高森明勅
満12歳以上の未婚女子を対象とした勤労動員に過ぎない挺身隊。職業としての売春婦の一類型に過ぎない慰安婦。韓国などが問題にしているのは、この世に実在しない、両者の合体バージョン。十代前半のいたいけな少女が強制的に売春に動員された、と。しかも何故か、肉体に生涯「治療不可能な傷」まで負わされたことになった。 まさにファンタジー。ファンタジーが相手なら永遠に戦い続け...
慰安婦「心身にわたり癒しがたい傷」?
高森明勅
慰安婦問題を巡る日韓合意の際の岸田外務大臣の記者発表。 「安倍首相は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する」と。 これは、まさに河野談話の文言を忠実に踏襲し、それを更に内閣官房長官から内閣総理大臣の意思表明へと、格上げしたもの。 国際社会が...
慰安婦が「20万人」いた?
高森明勅
安倍政権の日韓合意のせいで、海外では荒唐無稽な慰安婦「20万人」説が、またぞろ息を吹き返したとか。そこで念のために、国内での実証研究の成果を確認しておく。 (1)日本軍の兵力数と慰安婦の適正比率からの推定。(2)情報の多い地域の統計による推定。(3)採算上の観点からの推定。(4)衛生サック(コンドーム)の配分量に基づく推定。以上を総合勘案して、「多めに見ても...
慰安婦「合意」というオウンゴール
高森明勅
安倍政権の慰安婦問題を巡る日韓合意。海外ではエライことになっているらしい。 「歴史修正主義者」だった安倍首相がやっと「強制」と「性奴隷」という“事実”を、国際社会の前で認めた、と。 その意味で「大歓迎」されている。中韓の国際社会に向けた反日プロパガンダに、ますます拍車がかかる。 一方、各地でそれに対抗して来た愛国的な同胞のこれまでの地道な努力は、殆ど水泡に帰...
犬は喜び庭駆け回り…
高森明勅
久しぶりの積雪。 玄関を開けると、わが愛犬、豆太郎がリードも着けないまま、外に飛び出した。豆太郎にとっては生まれて初めての雪。大喜びで雪に埋まった庭を駆け回る。ダックスフンドは普段から表情が豊か。 しかし、今日は特別。雪の上を跳ね回る豆太郎は、いかにも嬉しそう。 ふと、雪が降るのが楽しくて仕方がなかった、幼い頃を思い出した。豆太郎は利口なので、リードが無くて...
慰安婦は「職業」じゃない?
高森明勅
自民党の議員が「慰安婦は職業だった」という趣旨の発言をして、メディアが一斉に問題視。 本人が早々と撤回しても、国会で安倍首相は「日韓で合意したんだからそんな発言は止めろ」と言わんばかりの答弁。 でも、慰安婦も売春を職業とする女性の一類型であるのは、紛れもない事実。 河野談話でも、それを否定するような表現はなかった。 むしろ「慰安婦の募集については、軍の要請を...
文藝春秋社長はどう責任を取るのか?
高森明勅
週刊文春の皇后陛下を巡る悪質極まるデマ記事。雅子妃殿下への虚偽に基づく「批判」でもある。 宮内庁は、天皇陛下のご意向に直接触れて、事実無根と抗議した。全く異例かつ異常。それだけ文春の記事が常軌を逸していたということ。こんな記事を放置していては、畏れ多くも天皇陛下をお悩ませし、やがて強烈な社会的反発から、言論の自由そのものが危機に瀕する事態にも、陥りかねない。...