高森明勅

「元皇族」という詐称

高森明勅

2015年 12月 20日

近刊の浅見雅男・岩井克己『皇室150年史』(ちくま新書)
こんな記述が。

「(昭和22年10月14日の11宮家の皇籍離脱)以降に生まれた者
は『元皇族』とはいえない。
もしそう自称すれば詐称である」
(20頁)

「念のためにいえば(竹田)恒徳の3男恒和も
生まれたのは竹田宮家がなくなったあとだから元皇族ではないし、
本人がそう自称したこともない。
さらに皇籍離脱時には幼かった元皇族で、普通のサラリーマンとして
民間企業などで働いた人も何人もいる。
その場合…(元皇族ということを)鼻にかけて問題を起こしたような
例はなかったようだ。
ついでにいえば、かつて皇族だった人、つまり『元皇族』
血を引いている若者が、『元皇族』として書物を出したり、
雑誌やテレビなどにしきりに登場したりもしていたが、
そのようなことも時とともにありえなくなるにちがいない」
198頁)

これは一体、誰のことかな?