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靖国神社から六本木へ
高森明勅
高森明勅 3月6日、前日に引き続き靖国神社。 「あさなぎ」の第6回皇居勤労奉仕が7日から始まるので、奉仕団のメンバー達に事前学習として、勤労奉仕のおこりと皇室の基礎知識について話をするため。 まず、午後3時からの御日供に、奉仕団のメンバーらと一緒に参列させて頂く。 一般には殆ど知られていないかもしれないが、靖国神社では毎日、午前8時と午後3時に、本殿の奥深くみたまに恭...
やすくに活世塾、第1期生修了式
高森明勅
高森明勅 3月5日、やすくに活世塾の修了式。 修了式に先立って、塾生代表の10名が1年間で何を学び、これから自分が何をなし得るのかについて、5分づつ発表。 トップバッターは、道場の門弟でもある新成人の大学生。 彼は中学生の頃から靖国神社の行事に参加している早熟な若者だが、着実に成長している様子が窺えて、嬉しい。 2番目は、明るく快活な女性。 昨年の参議院に大阪の選挙区...
11年ぶり、増刷500部!
高森明勅
高森明勅 このところ、増刷やムック化が重なった。 まずPHP文庫の『歴代天皇事典』。 私が監修したもので、平成18年刊行。 地味に増刷を重ね、このたび12刷。 5年がかりで累計6万7千部位か。 小林さんの著書に比べたら吹けば飛ぶような数だろうが、これはまだマシな方だ。 ほぼ同時期に増刷が決まった『はじめて読む「日本の神話」』(展転社)は平成12年の刊行で、11年経って...
もう一人の「日本男児」
高森明勅
高森明勅 私には畏友と呼ぶべき友人がいる。 彼については、旧著『天皇から読みとく日本』でも少し触れたことがある。 彼には岐阜の高校を卒業する時のエピソードがある。 彼の母校では、卒業式には当然のように国歌「君が代」を歌っていた。 ところが、急に取り止めることに。 彼と仲間たちは、例年のように国歌を歌うよう学校側に要請したが、遂に認められなかった。 そこで彼らは意を決し...
身近にいた「日本男児」
高森明勅
高森明勅 笹さんの『日本男児という生き方』を読んで、改めて私の身近にも「日本男児」はいたんだという感慨を覚えた。 20年近く前に亡くなった父のことだ。 息子の贔屓目と言われたら、それまで。 だが父は、少なくとも我々子供の前で弱音を吐いたことがない。 地元の建設業界に少し顔が利くというので、さる政治家の選挙の手伝いを頼まれ、妙な行き違いから選挙違反の疑いで身柄を勾留され...
不純な動機で「日本男児」になろう
高森明勅
高森明勅 笹幸恵さんの近著『日本男児という生き方』(草思社)が送られてきた。 包みを開けて、オッと思った。 オビには、今まで見たことがない、和服でおしとやかに三つ指をつく笹さんの楚楚とした姿。 そのオビで、絵葉書大の紙が表紙カバーを覆う格好で挟んであり、その紙には、ガダルカナル島での勇ましく「男前」な笹さんの姿。 どちらも実に魅力的だ(なんて、シレッと言えるくらい私も...
福島県神職研修会
高森明勅
高森明勅 2月23日、福島県郡山市の開成山大神宮にて、地元の神主さんたちを対象に福島県神社庁主催の神職研修会。 午前に教養講話「天皇の歴史と現在」、午後は時局講話「日本は国家か」を担当した。 前者では、今の憲法のもとでも天皇は元首であり、君主であることを確認した上で、歴史上の節目にあたる天皇を具体的に取り上げて、帰納的に天皇の本質に迫ったつもりだ。 後者では、国家は一...
学ぶ社会人
高森明勅
高森明勅 2月22日、宗教専門紙の編集者と連載につき、打ち合わせ。 その後、月1回の若い社会人向けの講義。 別に運動とか保守とか一切、関係のないごく普通の若者たちだ。 参加メンバーも、毎月出て来る者もいれば、何ヵ月ぶりとか初めてなど、様々。 ただ共通しているのは、向上心が半端ではないこと。 午後8時から10時までだか、いつも超過してしまう。 参加者が皆、熱心なので、こ...
「あさなぎ」勉強会
高森明勅
高森明勅 2月20日、靖国神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」第9回勉強会。 この勉強会では、このところ毎回、戦友の方々をお招きして、戦争体験を伺っている。 今回は、陸軍士官学校を卒業され、鉄道連隊士官としてビルマで泰面鉄道の建設などに従事された方。 熊谷陸軍飛行学校を卒業され、少年飛行兵となり、B24を撃墜、B29に損害を与える等の戦果を挙げられた方。 海軍兵学校を卒業...
近況一端(6)
高森明勅
高森明勅 2月15日、千葉県柏市の麗澤大学で「麗澤オープンガレッジ」の春期集中講座。 「謎解き〈日本歴史〉パート2」と題して、2日で4コマ。 この日は「邪馬台国は〈なかった〉か」と「壬申の乱は何故起きたのか」。 講義終了後、都内で高森ウィンドウズ4回分の収録。 2月16日、引き続き「麗澤オープンガレッジ」2日目。 この日は「何故、平安遷都したのか」と「源実朝は何故殺さ...
近況一端(5)
高森明勅
高森明勅 2月12日、やすくに活世塾。 去年4月に入塾した1期生たちも、残すところあと僅か。 この日は高橋史朗塾長の総括講義があった。 来月はいよいよ卒塾式だ。 2月13日、第11回ゴー宣道場。 テーマは「若者の現実と夢」。 参加者約180名。 通り一遍の一般論に落ち込ませない為に、「就活」という具体的な切り口を設け、6人の現役学生に発言してもらった。 新井さんはじめ...
近況一端(4)
高森明勅
高森明勅 2月10日、翌日の「建国記念の日」の講演の為に北海道に飛ぶ。 旭川空港に着くと、出迎えの方が雪道用に特別の長靴を用意して下さっていて、早速履き替える。 北海道にはこれまで冬場にも何度か来たが、こんな配慮をして頂いたのは初めて。 感謝。 空港から豊岡中央病院に直行。 旧知の同病院会長の田下昌明先生にご挨拶するためだ。 先生は小児科がご専門で、「小児医療は国防の...
近況一端(3)
高森明勅
高森明勅 2月6日、恵比寿でゴー宣道場の打ち合わせ。 道場開催に先立って毎回、必ず行っている。 多忙を極める小林さんが、欠かさず打ち合わせの時間を割かれるだけでも頭が下がるのに、会場の手配までやって下さる。 打ち合わせでは、司会の笹さんから当日の進行の説明、確認があり、小林さんがご自身で考える「目玉」について述べられる。 お気づきの方もいるだろうが、小林さんはプロデュ...
近況一端(2)
高森明勅
高森明勅 1月30日、新しい歴史教科書をつくる会の新春講演会。 私は総合司会を仰せつかった。 テーマは「尖閣事件と歴史公民教科書」。 日曜日の夜7時から9時という、最も人の集まりにくい時間帯の開催だったにも関わらず、約400名の参加を頂いた。 はるばる沖縄から尖閣諸島に上陸された仲間均石垣市議がお越し下さり、ご自身て上陸時に撮影された映像の上映後、熱弁を振るわれた。 ...
近況一端(1)
高森明勅
高森明勅 1月23日、靖国神社にて第12回英霊慰霊顕彰勉強会。 第1回からずっと進行、総括を担当している。 今回のテーマは「現代における戦没者の追悼はいかにあるべきか」。 講師はジャーナリストの桜林美佐さんと笹幸恵さん。 女性講師だけの勉強会は初めて。 講師の年齢も一番若い。 テーマと講師は毎年、私から提案申し上げている。 当日の参加者は約300名。 その半数は40代...
やっぱりトンデモ「Y染色体」
高森明勅
高森明勅 未だに「Y染色体」論にしがみつこうとしている人がいるようだ。 何だか気の毒になってくる。 でも他に男系限定の説得力のある根拠も見当たらないので仕方がないのか。 この仮説が現時点で科学的に否定されているのなら論外。 そうでなくても、科学的命題は必ず反証可能性を孕む。 それが科学の「宿命」だ。 50年、100年後も維持されている保証はどこにあるのか。 そのような...
正直な「男系論」の結末
高森明勅
高森明勅 『国民新聞』という月刊の「新聞」がある。 その1、2月合併号の一面トップに 「皇位継承問題、小林よしのり氏の原理的誤謬」 と題する文章が掲載されている。 書いたのは田中卓郎氏という人物。 これは、「男系論」にしばしば見かける誤魔化しやすり替えを極力排した、正直誠実な議論という印象を受けた。 男系論が直面する3つの難問にも精一杯、真正面から答えようとしておられ...
中国人留学生「日本の良いところ」
高森明勅
高森明勅 私は大学で日本文化についての講座を担当している。海外からの留学生が受講することも多い。マレーシアからの留学生が2人いて、1人はイスラム教徒で、もう1人がヒンズー教徒だったようなこともある。彼らの証言は、比較文化論上の興味深い教材として、有益だ。アメリカ人の留学生に、ケンタッキーフライドチキンの店頭に置かれたカーネルサンダースの人形がアメリカには無いことを、日...
『古事記』の謎
高森明勅
高森明勅 『古事記』と言えば古典中の古典。 だから『古事記』については、何でも分かっていると思っている人が多いのではないだろうか。 ところがどうして、まだまだ未解明の問題が山積している。 例えば、一般に「序文」と呼ばれている文章の“正体”。 写本にも「序」と書いてある。 でもその体裁は、天皇に『古事記』の完成を伝える報告書そのもの。 純然たる上表文の形式だ。 この『古...
『別冊正論』が「女系容認論」を推進?
高森明勅
高森明勅 『別冊正論』の「皇室の弥栄…」特集号を丁寧に読んだという知人から連絡をもらった。 彼はこれまで、皇室典範改正問題に特に深い関心を持っていたわけではない。 私が従前、どんな議論をしてきたかも、殆ど知らないはずだ。『新天皇論』を既に読了しているかどうかも、知らない。 でも興味深いのは、今回『別冊正論』を読んで、つくづく「女系容認」しかないことが分かったと言うのだ...