高森明勅

近況一端(4)

高森明勅

2011年 2月 22日

2月10日、翌日の「建国記念の日」の講演の為に北海道に飛ぶ。

旭川空港に着くと、出迎えの方が雪道用に特別の長靴を用意して下さっていて、早速履き替える。

北海道にはこれまで冬場にも何度か来たが、こんな配慮をして頂いたのは初めて。

感謝。

空港から豊岡中央病院に直行。

旧知の同病院会長の田下昌明先生にご挨拶するためだ。

先生は小児科がご専門で、「小児医療は国防の基」が持論でいらっしゃる。

見識、人柄共に素晴らしく、ご高齢で体調も万全ではない中、全国を飛び回って活躍しておられる。

尊敬すべき方だ。

次に旭川神社参拝。

教科書問題にも取り組んで下さっている芦原宮司と暫し歓談。

次いで陸上自衛隊旭川駐屯地にある北鎮記念館へ。

ここは屯田兵や旧陸軍第7師団、陸上自衛隊第2師団などの貴重な関連資料約2500点を、ジオラマやビデオなども交えて展示してある。

自衛隊OBの手塚館長が約1時間、時に面白おかしく、時にしんみりと、実に名調子で説明して下さった。

もし旭川に来られる機会があれば、一人でも多くの方に立ち寄ってもらいたい場所だ。

入館は無料。

向かいに北海道護国神社。

参拝後、初対面の塩野谷宮司にご挨拶。

当初、地元の方は有名な旭川動物園に私を案内しようとお考えだったようだが、既に夕刻も迫ってしまった。

ホテルに荷物を置き、そのまま主催団体の関係者と夕食。

誘われてグラブに流れると、ここのママが若くて目の覚めるような美人。

しかも知的な雰囲気。

こうなると、勧められるままにウィスキーを例によってストレートでグイグイやっても、誰も私を責めることはできない……はず(前にも似たシチュエーションがあったような)。

翌日は午前10時から講演。

演題は「2月11日に込められた3つの思い」。

何と昨日の美人ママも参加してくれていた。

講演後、サイン会。

拙著『日本の可能性』に下手な字で次々にサインをしていると、美人ママも「お願いします」と本を差し出す。

とびきり丁寧にサインをしたことは言う迄もない。

「先生、頑張って下さい」と声をかけてくれたことも素直に嬉しい(それとも、ここまでがサービス料金に含まれていたのか)。

主催関係者の大手保険会社の支店長さんが、「うちの若い女性社員たちも先生のことを知ってて、今日も参加しましたよ」とおっしゃる。

若い女の子たちが私の本や雑誌論文を熱心に読んでくれているとは、残念ながら考えにくいので(もしそうなら勿論嬉しいが)、ネットで動画でも見ているのだろうか。