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玄関の桜
高森明勅
高森明勅 例年、お歳暮に立派な桜の枝を頂く。 玄関に白磁の花瓶を据えて差しておくと丁度、新春を迎える頃から咲き始める。 で、この何日くらいが一番の見頃だ。 風情のある贈り物と、いつも感心する。 日本人にとって、花と言えば桜。 菊見とか梅見という言葉はあるが、桜見とは普通、言わない。 花見と言えば桜に決まっているからだ。 かなりへそ曲がりでも「花見に行こう」と誘われて、...
「女系容認論」攻略法
高森明勅
高森明勅 いわゆる「女系容認論」を粉砕するのは簡単だ。 女系の選択肢を百パーセント排除しても皇位の継承が永く将来にわたり安定して恙無く行われる妥当かつ実現可能な方策を具体的に示せばいい。 それだけのこと。 そうすれば、私なんかは尻尾を巻いてたちまち退散する。 小林さんだって、きっとそうだろう(違ってたらゴメンなさい)。 この度、『別冊正論』で「皇室の弥栄、日本の永遠を...
『週刊ポスト』に注目!
高森明勅
高森明勅 『週刊ポスト』1月14日・21日号(1月4日発売)は見逃せない。 何しろ昭和のSEX2大ベストセラー『性生活の知恵』『HOW TO SEX』を完全復刻した16ページ永久保存版が載ってるから……ではない。 「天皇家50の謎」のことだ。 浅学ながら小生が監修させて頂いた。 小林さんのインタビュー「万世一系の謎」を含めて51のお宝情報が7ページにギッシリ詰め込まれ...
驕りと油断の恐ろしさ
高森明勅
高森明勅 『徒然草』109段に有名な「高名の木登り」の話が出てくる。 木登りの達人が人に指図して木に登らせ梢を切らせた。 危なげな時には何も言わない。 するする降りて来て、軒の高さほどになったら初めて 「しくじるな。よく注意して降りなさい」 と声をかけた。 その様子を見ていた人が 「ここまで降りてくれば、飛び降りても大丈夫だろうに。なぜ今頃になって注意するのか」 と訝...
新年めでたく一般参賀
高森明勅
高森明勅 明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 って、今年はスケジュール調整に失敗して、殆ど年賀状が出せなかった。 こんなこと初めてかも。 新年早々失礼申し訳ない。 でも2日の新年一般参賀には例年通り家族連れで行って来た。 東京駅を利用したので残念ながら『新天皇論』のポスターはまだ見ていない。 まず駅で別に暮らしている長男長女と合流...
行く道場、来る道場
高森明勅
高森明勅 そもそもの発端は、六本木のお洒落な中華料理店での「密議」だった。 小林さんに声をかけて頂いて、堀部師範、宮城教授とも意気投合。4月からゴー宣道場がスタートすることになった。会場は暫く堀部師範の骨法道場を貸して頂いた。会場の提供だけでなく、堀部師範のお弟子さんの骨法道場生の皆さんは、道場の運営そのものに、献身的かつ誠実に殆ど隙のない形で、貢献してくれた。 ゴー...
国会議員らの非礼
高森明勅
高森明勅 11月29日、議会開設120年記念式典での国会議員らの目に余る非礼ぶりには、呆れ果てた。 天皇陛下の臨御を仰いだ式典中、自民党の逢沢国対委員長の携帯着信音がなり、秋篠宮殿下より遅れて議場に入った議員が十数名もいたという。 極め付きは中井衆院予算委員長の「暴言」。 例によって欠席した共産党は論外だ。 国会議員はどこ迄劣化して行くのか。 だが彼らは我々国民の鏡に...
秋篠宮殿下のお誕生日に際してのご発言から
高森明勅
高森明勅 去る11月22日、秋篠宮殿下は、記者からの「皇室の将来のあり方」を巡る質問に対し、次のようにお答えになった。 「まず、兄弟での話し合いということですが、これは幾度か行っておりますし、今後もそういう機会を設けて、続けていきたいと思っております。 また、将来の皇室像については、やはり今までの経緯、蓄積、それから伝統など、そういうものを踏まえることは大事だと思いま...
田原総一朗氏の「大東亜戦争」
高森明勅
高森明勅 文藝春秋の『日本の論点』平成23年度版をとびとびに読んでいたら、田原総一朗氏の一文に目が止まった。 タイトルは「『日本は侵略国だ』という呪縛にとらわれる前に考えるべきことがある」。 その論旨はともかく、用語法に興味を持った。 先の大戦について、「大東亜戦争」との呼称で統一しているのだ。 それも「」に包んで、いわゆるーーというニュアンスを持たせることもしていな...
雷鳴の如き啓示
高森明勅
高森明勅 前掲『諸君!』に寄せた拙文は以下のようなものだった。 題して「雷鳴の如き啓示」… 当時、私は中学2年生。 学校の給食時間にクラス担任が教室のテレビをつけ、皆で昼のニュースを見た。 文学に全く無縁な田舎中学生だった私は最初、アナウンサーが『作家の三島由紀夫が…』と言うのを『サッカーの三島…』と聞き違えた。 われながら随分お粗末な話だ。 しかし事件のニュースを聞...
白鵬の敗因
高森明勅
高森明勅 破竹の勢いで連勝を続けていた横綱の白鵬が負けた。 63連勝でストップ。 史上2位だった江戸時代の谷風に並んだものの、双葉山の69連勝には及ばなかった。 その報に接した時、即座に「勝ちに行ったな」と思った。 それが敗因だろう、と。 と言うのも、白鵬自身が勝利の秘訣を問われて「勝つ相撲をとらないこと」と答えていたからだ。 「決して無理をしない。結果を求めないとい...
11年前の『諸君!』「三島事件」特集
高森明勅
高森明勅 『諸君!』平成11年12月号が「三島事件」を特集した。 今から11年も前のことだ。 今年がちょうど事件から40年だから、事件以来29年という妙な年に、大掛かりな特集を組んだことになる。 そこで当時、編集長に「特集を切りのいい来年に回さなかったのは何故か」と尋ねた。 すると編集長氏曰く、「来年だと私は別の部署に移動していそうだったから」と。 この人自身もかなり...
濃密な3時間半
高森明勅
高森明勅 我等がゴー宣道場は、骨法道場の皆さんの誠心誠意の献身に支えられた前回(7回)迄が「序章」とすれば、今回からいよいよ第1章の幕開け。 さて、どんな新しいスタートを切ることが出来るか。 月並み乍ら、期待と不安が交錯していた。 詳しい内容は、やがてアップされる本編と「語らいタイム」の動画を見て頂くとして、参加者(道場生)から「これまでで最高」との声も上がったように...
米子「鬼太郎」空港からタイム24ビルへ
高森明勅
高森明勅 11月13日、午後2時から松江市内のホテルで「新しい歴史教科書をつくる会」島根県支部の総会 。 3時から講演をした。 演題は「教科書是正が日本を国家たらしめる」。 教科書問題に関心を持つ、地元の有力な県議や市議が結構、参加してくれた。 お隣の鳥取県からの参加者も。 来年は「つくる会」にとっては4度目の教科書採択の年だ。 現在のシェア1、1%をどこまで拡大でき...
『歴史人』12月号が「天皇の謎と秘史」特集
高森明勅
高森明勅 『一個人』誌の歴史特集の増刊号が好評につき、独立の月刊誌になったという『歴史人』。 『WiLL』に対する『歴史通』みたいな感じかな。 とにかくその創刊第3号にあたる12月号で「天皇の謎と秘史」という特集を組んだ。 大判140頁余りの雑誌の殆どがこの特集にあてられていて、かなり力が入っている。 特集冒頭は所功氏監修の「天皇の祭祀の世界」。 神話、歴史、基礎知識...
中国の不法横暴を知らせることが「守秘義務違反」?
高森明勅
高森明勅 尖閣ビデオを流出させた行為が国家公務員法上の守秘義務違反罪に該当するか否かを巡り、専門家の間でも意見が分かれているようだ。 私はこの方面は全くの門外漢。 そのことをお断りした上で、現時点で以下のような受け止め方をしていることを記しておこう。 昭和52年の最高裁の判決によって、同罪が成立する為には2つの条件をクリアしている必要があるとされている。 (1)一般に...
「アンケート」を読む楽しみ
高森明勅
高森明勅 道場では毎回、アンケートを実施している。 基調講演や質疑応答などの各コーナーごとの感想や、今後取り上げて欲しいテーマなどを尋ねる。 この回収率が異常に高い。 私も色んな講演やシンポジウム、各種イベントを経験してきている。 でも、これほどアンケートの回収率が高い例は、知らない。この事実だけで、参加者(道場生)がいかに熱心に「共に公論を立ち上げよう」という我々の...
「センゴク38」は誰か?
高森明勅
高森明勅 尖閣ビデオはどこから流出したのか? 普通に考えると海保の可能性が高いだろう。 だが、中国人船長釈放の前日、仙石官房長官本人が法務省刑事局に電話を入れて、釈放させたという情報がある(『リベラルタイム』12月号)。 そうすると、その事実を知っていた検察関係者の可能性もなきにしもあらずだろう。 ハンドルネームの「センゴク38(サラバ?)」は勿論、仙石氏のやり方に憤...
満州事変前夜
高森明勅
高森明勅 11月5日、尖閣ビデオ流出で朝から大騒ぎ。 どんなルートで流れたにせよ、海保は我慢の限界だろう。 大袈裟かも知れないが、ふと満州事変を思い出す。 当時、現地でのシナの不法悪質な排日侮日行動の繰り返しに、政府は軟弱外交で終始。 ついに現地の関東軍が独断専行、「下剋上」的に軍事行動に踏み切った。 あの時、政府がもう少し毅然と対応してれば、事態の推移はかなり違った...
「明治節」晴れ
高森明勅
高森明勅 11月3日、東京は晴天。日の丸を掲げるにも、やはり晴れた方が気持ちがいい。 毎年、この日は晴れが多い。 「明治節」晴れ、とでも言うべきか。 と言っても、「明治節」って言葉自体、殆ど死語になりかけているかな。もともとこの日は明治天皇の誕生日。 だから明治時代には、天皇誕生日を意味する「天長節」という祝日だった。 天長節も死語かも。 漢籍の『老子』にある「天長地...