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『SAPIO』6月号の「移民」特集は必読!
高森明勅
高森明勅 『SAPIO』6月号が「移民と在日外国人」の特集をしている。私は4月26日に「安倍政権の『毎年移民20万人受け入れ策』検討は危険」というブログを書いた。安倍政権が進めようとしている移民政策の方向性は、極めて危ない。 にも拘らず、一般にその深刻な問題性が看過されている。メディアも信じがたいほど鈍感。 と感じていた矢先、『SAPIO』がこのタイミングでやってくれ...
メールアドレスtakeda氏からの反論?
高森明勅
高森明勅 私の5月4日のブログは、小林よしのりさんからお褒め頂いた。一方、takeda tuneyasuと名乗る人物から「反論」があった(メールアドレスもtakeda@…)。わざわざ取り上げるには及ばない幼稚な内容だ。でもせっかく竹田恒泰氏と、姓名の訓み方が同じのtakeda様からご連絡を頂いたので、簡単に紹介しよう。 反論は2点。 1つは「旧皇族」について。テレビや...
「明治天皇の玄孫」を“営業の看板”に使う不敬
高森明勅
高森明勅 慶應義塾大学名誉教授の小林節氏は、ご本人が竹田恒泰氏を同大学の講師に推挙したのを、「恥じて」おられるという。 「慶応の講師」という肩書きが“おちゃらけタレント”の「営業の看板」に使われたからだ。 「あまりにもみだらな話」にこの肩書きが使われていて、「ぞっと」したと言う。 しかし、竹田氏が「慶応の講師」以上に“営業の看板”にして来た肩書きがある。 1つは「旧皇...
STAP細胞問題を巡る論点整理
高森明勅
高森明勅 神経内科医の西岡昌紀氏がSTAP細胞問題を巡る論点整理をされている(『WiLL』6月号)。 一読、素直に頷ける内容だ。西岡氏は、問題の焦点を3つに整理された。 (1)STAP細胞は本当に存在するか? (2)小保方晴子氏や共同研究者らは、画像やデータの捏造を行ったか? (3)小保方氏の過去の論文に不正はあったか? これらの中、(3)は勿論、小保方氏自...
4月29日、昭和の日をお祝いする集い
高森明勅
高森明勅 4月29日は国民の祝日「昭和の日」。 この祝日の趣旨は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」。 キーワードは「復興」だ。昭和は日本史上、最大の復興を成し遂げた時代だった。昭和天皇のお誕生日だったこの日は、平成になって暫く「みどりの日」とされていた。 しかしそれでは、やがて昭和天皇との繋がりが見失われてしまう。 「昭和の日」...
安倍政権の「毎年移民20万人受け入れ策」検討は危険
高森明勅
高森明勅 安倍政権は先頃、少子化による労働人口の減少への対策として、「毎年20万人の移民を受け入れる」という政策の検討を開始した。これは実に危険な愚策だ。 安倍政権の経済政策は、国民の所得アップを図ることで景気の回復を実現する、という触れ込みだったはずだ。 ところが、これまで実質賃金は下がり続けている。 この上、毎年20万人も安価な労働力を海外から受け入れたら、どうな...
もう少し寛容になれないか
高森明勅
高森明勅 高校でクラス担任の女性教諭が息子の入学式に出席するために勤務校の入学式を欠席した。 制度上は、その先生のやったことに何の瑕疵もない。 しかし、教師としての倫理上、疑問視する声がある。 これをどう考えるか。自分の子や孫を学校に通わせている人達にとっては、他人事ではないかも知れない。 私の結論を一言で言えば「この種の問題は単純に○か×かで一律には裁断出来ない」と...
竹田恒泰氏の印象
高森明勅
高森明勅 私は竹田恒泰氏との間にほとんど接点がない。 今、思い出すのは2点。1つは、随分前に八木秀次氏から聞いた話。「旧宮家関係の人物から接触があった。関係者には皇室に戻る覚悟の人もいるらしい。立派だ」―といった内容だったと記憶する。 この時、八木氏に接触して来た人物というのが、竹田氏だったようだ。もう1つは、これも結構、前のこと。日テレ系の衛星放送で皇室典範改正を巡...
『週刊新潮』編集部から竹田恒泰氏の件で取材依頼
高森明勅
高森明勅 先日、『週刊新潮』の記者から連絡があった。竹田恒泰氏の件で取材したいとのこと。 最初、華原朋美がどうとか、元AKBの誰それがこうとか、並べ立てる。「取材先を間違えていませんか? 私は芸能界のことは何も知らないし、関心もありません。他を当たって下さい」と一旦はお断りした。 すると、「いやいや、竹田氏は皇統の問題についても発言してますよね」と言うので取...
皇室典範改正、敢えて「顔が見える」選択肢で考える
高森明勅
高森明勅 皇室典範改正の方向性は2つ。 (1)旧宮家系国民男子に新たに皇籍の取得を可能にする。(2)女性宮家の創設。 という話をしても、何やら複雑そうでピンとこない、という向きもあるようだ。そこで敢えて「顔が見える」議論をさせて頂く。 即ち―(1)竹田恒泰氏のような人物が(場合によっては元AKBの何とかさんと一緒に)新しく皇室に入る。 (2)秋篠宮家の眞子内親王殿下に...
竹田恒泰氏の皇籍取得を主張していたのは誰か
高森明勅
高森明勅 皇室の存続を願うなら皇室典範の改正は不可避だ。改正の方向性としては(1)旧宮家系国民男子に新たに皇籍を取得出来るようにする。(2)女性宮家の創設。 この2つしかない。 (1)にいくつもの難題が控えていることは、これまで繰り返し述べて来た。 一番手前の難題は、「誰が皇籍取得の意思を持っているのか」という問いかけに、全く答えが出ていないこと。 それに対し、「いや...
「公と個」という対立軸
高森明勅
高森明勅 前回のゴー宣道場でヘイトスピーチをやっている側も、それに抗議している側も、どちらも小林よしのりさんの影響を受けているという話題が出た。改めて小林さんの影響力の大きさを感じさせられた場面だ。ここに、そうした「小林」効果の一例を追加しておこう。4月20日付『産経新聞』社会面の過半を割いて「きょうのテーマ 『担任教諭の入学式欠席問題』」という記事が掲載された。その...
憲法を巡る新書4冊
高森明勅
高森明勅 次回ゴー宣道場のテーマは「憲法」。そこで憲法を扱った手軽に読める新書を紹介する。(1)長谷部恭男『憲法とは何か』(岩波新書)戦後の憲法学の主流だった東大法学部の憲法学者で「ニューウェーブ」と評された長谷部氏の憲法「再入門」本。「人民が政治の主人公であり、主権者である民主主義において、なぜ憲法によって政治権力を制限する必要があるのだろうか。…この問題については...
「保守」の劣化に抗して
高森明勅
高森明勅 いつの間にか、保守という言葉をアプリオリ(先験的)に善とする語法が、愛国的な人々の間で定着しているようだ。私自身はそうした語法にやや違和感を覚えるが、取り敢えずここでは、それに従って語ることにする。 このところ、「保守」的な言説や行動の硬直化、平板化、陳腐化、画一化、狭隘化、白痴化、妄想肥大、バランス感覚の欠如等々、要するに非「保守」化が著しい。 それは、以...
天皇という「落とし穴」
高森明勅
高森明勅 ナショナリズムを語りながら天皇を語り得ない「保守」系と称する知識人がいかに多いか。天皇を語りながら単なる論理上の符丁、もしくは、先行する天皇論の紹介と整理としてしか語り得ない「保守」系知識人がいかに多いか。 天皇について蘊蓄を披露しながら、それを思想のレベルで語り得ない知識人、天皇を思想のテーマとしつつ、正確な事実を知らなかったり、自らの情感に立脚した言葉で...
近時の拙文
高森明勅
高森明勅 現在発売中の雑誌に掲載されている小生の文章を紹介しておく。 『WiLL』5月号「天皇という苛酷なご生涯」― これまで私が書いてきた文章の中で最も大切な一つ。文末に非礼を省みず、些かの感慨を込めて今上陛下の御製と皇后陛下の御歌を一首づつ掲げさせて頂いた。 『歴史人』5月号「靖国神社の戦後史」―同誌創刊以来初の戦後史特集とのこと。 しかし拙文では“戦後史”とのタ...
「運動」への自戒
高森明勅
高森明勅 4月13日のゴー宣道場は面白かった。 恐らく登壇者は皆、もっと時間が欲しかったのではないか。 深めたいテーマが一杯、浮かび上がったからだ。質問の中にはややとんちんかんな発言も見られたものの、全体としては間違いなく成功だろう。 脇道の話になるが当日、第2部でヘイトスピーチやデモについて議論されていた時、私は自分が社会的な「運動」なるものに関わって来た経験を省み...
舛添要一氏は「勝った」のか?
高森明勅
高森明勅 東京都知事選挙について、マスコミは舛添要一氏圧勝との報道一色。 だが、舛添氏は果たして「勝利」したのか? というのは、彼を支援した自民・公明の基礎票が約230万票と見られているからだ。 従って、この数字から更にどれだけ積み上げることが出来るかが、舛添氏自身への支持を測る目安になるはずだった。選挙関係者の間では250万票を超えるかどうかが、舛添氏がイニシアチブ...
日本は「あの時」道を過った
高森明勅
高森明勅 東京都知事選挙。 舛添候補優勢との報、頻り。脱原発の気運は大きく遠ざかろうとしている。 将来、先の福島第1を遥かに上回る原発事故の惨禍が、我が列島を覆い尽くした日に、日本はあの時に道を過った、と深い悔恨と共に振り返っても、その時にはもう遅い。 ちなみに、天皇陛下は年頭のご感想の冒頭に、以下のようにお述べになっている。 「東日本大震災から3度目の冬が巡ってきま...
『週刊ポスト』『ニューズウィーク日本版』の「靖国」記事
高森明勅
高森明勅 現在、発売中の『週刊ポスト』(1月31日号)と『ニューズウィーク日本版』(1月28日号)が靖国神社を取り上げている。 『週刊ポスト』は「フォトルポ 靖国神社 新聞・テレビ報道ではわからない奥の奥」と題した巻頭のカラーグラビア8ページの企画。私も些かお手伝いしたから手前味噌になるが、貴重な写真が満載で一読の価値はある。 切り口は「世界では米国のアーリントン墓地...