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新しく始まる第2期ゴー宣道場が楽しみだ
高森明勅
高森明勅 平成26年1月12日、ゴー宣道場第2期第1回目のネット道場の生放送が行われる。テーマは「安倍首相の靖国神社参拝をどう見るか?」。ネット上でこのテーマを初めて知った時、小林よしのりさんに、時宜を得た、思想的にも深められる、まさに第1回目に相応しいテーマとして、直ちに賛意をお伝えした。 このテーマをめぐり、小林さんのお考えの一端が、既にブログで示されている。拝見...
安倍首相に「退路」はない
高森明勅
高森明勅 安倍首相は果たして、今後も靖国神社参拝を続けることが出来るか。 恐らく周囲は「中断せよ!」の大合唱だろう。 確かに、安倍氏が安全無事に政権を維持することだけを考えるなら、さっさと参拝中断を決めるのが「賢明」に違いない。すでに1度は参拝したのだから、保守層にも“いい顔”が出来た。あとは、より幅広い国民の支持が得られる「経済」問題に専念すればいい。 アメリカの顔...
絶品!福島産「伊達鶏の水炊き」
高森明勅
高森明勅 福島から毎年、美味しいものを厳選して、送って戴く。 今年は「伊達鶏水たき鍋セット」。 大学2年生の次男坊が帰省したので、家内が腕を揮るう。都内でそれぞれ別に暮らしている長男と長女は、年末なのにまだ仕事があって、残念ながら不在。3人で鍋料理をつつく。 骨付きのぶつ切り伊達鶏は、肉がよく引き締まって、あっさりしていながら、えも言われぬ旨味がある。 伊達鶏の胸肉や...
靖国神社参拝「中断」すればするほど情勢は悪くなる
高森明勅
高森明勅 安倍首相の靖国神社参拝に対し、中韓の反応はお約束通り。一般の人々にやや予想外だったと思われるのは、アメリカ国務省が「失望」とのコメントを発表したこと。EUの報道官も「地域の緊張緩和に資するものではない」と、ネガティブな反応を見せた。これらのことがメディアで大々的に報じられたので、よく事情を知らない人には、何か首相の靖国神社参拝自体が、無思慮な悪いことであるか...
「皇統の前途」を憂える田中卓博士の新刊書
高森明勅
高森明勅 先頃、田中卓博士の新刊『愛子さまが天皇陛下ではいけませんかー女性皇太子の誕生』(幻冬舎新書)が刊行された。元皇學館大学の学長だった田中博士の令名は、ある世代以上で、日本の行く末に真剣な憂念を抱くほどの者なら、誰もが知っているはずだ。その古代史研究上の卓越した学問的業績によって、「正統日本史学ただ1人の闘将」とまで称えられた方である。本年には、先に刊行された『...
「政治利用」へのご叱責
高森明勅
高森明勅 天皇陛下の80歳のお誕生日に先立って行われた記者とのご会見では、 五輪招致活動を例に、「皇室の政治利用」をめぐる質問が出された。 これに対し、陛下は次のようにお答えになった。 「日本国憲法には『天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない』と規定されています。この条項を遵守することを念頭において、私は天皇としての活動を律して...
安倍首相の靖国神社参拝をどう見るか
高森明勅
高森明勅 戦後、靖国神社を巡る状況を後退させた首相が3人いる。1人は三木武夫首相。 彼は吉田茂首相以来、首相の靖国神社参拝が長年にわたって定着していた中で、昭和50年に初めて憲法違反ではないかと見当外れな批判が出て「政治問題」化した時、自らの参拝を「私的な」参拝であると逃げた。ここから首相の靖国神社参拝を巡る混乱が始まった。2人目は中曽根康弘首相。 昭和53年にいわゆ...
「上御一人」の孤独
高森明勅
高森明勅 天皇陛下は、ご即位10年の節目にあたる平成10年のお誕生日に際し、次のように述べられた。 「天皇になってから、昭和天皇のお気持ちが分かったというようなこともあります」と。即ち、親子であり、かつ次代の天皇たる皇太子の地位にあっても、実際にご自身が天皇になられるまで分からなかった「お気持ち」があるというのだ。 恐らく、その最たるものの1つは「孤独」であらうと拝察...
猪瀬直樹氏に悪態をつかれた話
高森明勅
高森明勅 もう四半世紀近くも昔のこと。 トイレで用を足していたら、隣にいた猪瀬直樹氏から憎まれ口を叩かれたことがある。時は平成元年11月23日だったはず。 この日の夕刻、渋谷の金王八幡神社の社務所を借りて、有志の若者らによる「新嘗を祝う集い」なるものが開かれた。 私はそれに参加した後、テレビ朝日が用意してくれた六本木の全日本ホテルの一室に移動。「朝まで生テレビ」出演に...
NHKトップ人事と原発報道
高森明勅
高森明勅 やや以前、NHKの新しい経営委員4人が安部晋三首相に近い人選として話題になった。 この度、経営委員会で決まった次期会長の籾井勝人氏も、甘利明経済財政担当大臣と古くから交流のある人物とのこと。現会長の松本正之氏に対しては、このところ政財界から「放送内容が偏向している」と批判があったという。NHKの偏向ぶりは前々からのこと。 なのに今更、しかも政財界から?&nb...
11月日記抄
高森明勅
高森明勅 11月4日、原稿の締め切り。もはや私の世代で手書きは珍しいらしい。無精で不器用かつ身勝手なので、まだ暫くは手書きを続けるつもり。11日、都内で「古事記ワンダーランド」などの収録。私には楽しい一時。 だが、ご覧頂いている皆さんにはどうか。 「高森ウィンドウズ」で取り上げた最高裁「非嫡出子半分相続」違憲判決については、全く専門外なので、元判事だった井上薫氏などの...
皇太子妃殿下「ご感想」へのささやかな私注
高森明勅
高森明勅 皇太子妃雅子殿下のお誕生日に際してご発表になった「ご感想」について、甚だ非礼ながら2点だけ、私的な注記をお許し頂きたい。その1。 これは改めて指摘するには及ぶまいが、念のために。「ご感想」中、東日本大震災の被災者のことに最も字数を費やしてお触れになり、「ー皇太子殿下とご一緒に、被災地の復興に永く心を寄せていきたいと思います」と結ばれている。 これは勿論、天皇...
「12月8日」とは何か(4)
高森明勅
高森明勅 昭和16年12月8日、なぜ日本は戦争に突入せねばならなかったのか。その答えを探る時、まず顧みるべきは「米英両国に対する宣戦の詔書」、いわゆる宣戦の大詔だろう。しかし現在、果たしてどれだけの人が、それを丁寧に読んだことがあるのか。 この詔書には、開戦に至る経過と事情が、意外なほど詳しく陳べられている。とりわけ、「洵(まこと)に已むを得ざるものあり。豈(あに)朕...
皇太子妃殿下のお誕生日に寄せて
高森明勅
高森明勅 12月9日は皇太子妃雅子殿下の50歳のお誕生日。謹んで心からお祝いを申し上げる。 今年、妃殿下のご体調に、漸くご快復の兆しが拝されることは、国民にとって何よりの慶びだ。 妃殿下は、お誕生日に際しての「ご感想」を発表なさっている。 甚だ非礼ながら、その中からいくつかのお言葉を引用させて頂く。 「これからも、(東日本大震災の)被災者の方々に十分な支援の手が差し伸...
「12月8日」とは何か(3)
高森明勅
高森明勅 引き続き、昭和16年12月8日を迎えた当時の日本人の声を。室生犀星「何かをつくり何かをゑがき自分のよろこびを人に示したい自分も臣の1人であり臣のいのちをまもりそれゆゑに寿をつくり上げたい」(「12月8日」より)伊藤静雄「昭和16年12月8日何といふ日であつたらう清しさのおもひ極まり宮城(きゅうじょう)を遥拝すればわれら尽(ことごと)くーー誰か涙をとどめ得たら...
「12月8日」とは何か(2)
高森明勅
高森明勅 昭和16年12月8日の大東亜戦争の開戦を、当時の日本人はどう迎えたのか。 それは、昭和20年8月15日の終戦時の場合以上に隠され、忘れ去られているのではないか。当時の日本人の声の断片を掲げる。太宰治「『大本営陸海軍部発表。帝国陸海軍は今8日未明西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れり』しめ切つた雨戸のすきまから、まつくらな私の部屋に光のさし込むやうに強くあざ...
「12月8日」とは何か
高森明勅
高森明勅 昭和16年12月8日、我が国はアメリカ・イギリス両国に対し、宣戦を布告した。 開戦2日後の10日、大本営政府連絡会議は戦争の呼称について、「今次の対英米戦争及今後情勢の推移に伴ひ生起することあるべき戦争は支那事変をも含め大東亜戦争と呼称す」とした(12日に閣議決定)。大東亜戦争開戦の直接の理由については、次のような発言がある。(1)東條英機内閣総理大臣「此際...
『宝島』1月号で改めて山折哲雄氏を批判
高森明勅
高森明勅 『宝島』1月号の特集「2013年タブー総決算」で、皇室を巡るテーマとして宗教学者、山折哲雄氏の「皇太子退位論」を取り上げている。 スタンスは明確に「山折批判」の立場。じつは地の文も含めて、その大部分は私への取材によるもの。私の舌足らずなコメントも引用している。 短い記事でも、こうした雑誌に皇室への暴論をきちんと糺す記事が載るのは、いいことだ。 そう言えば、取...
天皇陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下の「ご懇談」
高森明勅
高森明勅 11月30日は秋篠宮殿下の48歳のお誕生日。それに先立って記者会見に臨まれた。 その中で、昨年春頃から始められた、天皇陛下が皇太子殿下と秋篠宮殿下をお召しになり、さらに宮内庁長官も陪席するという「ご懇談」の場(ほぼ毎月、御所で開催)について、記者から質問があった。 「ご懇談の様子とあわせ、殿下の心に残ったやり取りをお聞かせください」と。これに対する殿下のお答...
『週刊ポスト』皇室特集中の削られたコメントの追加
高森明勅
高森明勅  今、発売中の『週刊ポスト』(12月6日号)の皇室を巡る総力特集について、小林よしのりさんが「推薦」されている。 但し、この特集記事の冒頭に収める私のコメントには、スペースの制約で重要な欠落がある。 そこで、ここに追加しておく。 次の一文だ。 「この度のご火葬の復活は両陛下の大きなご決断ですが、古来の薄葬を旨とする伝統を踏まえて、これからの皇室がい...