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ゴー宣道場ジャック成功
高森明勅
高森明勅 第48回ゴー宣道場は異色の企画。哲学者の東浩紀氏をゲスト兼司会とし、社会学者の宮台真司氏を特別ゲストに招いて、「ゲンロンカフェ」による道場“ジャック”という趣向。小林よしのりさんのアイディア力には感服する。 だが正直に言えば、壮大な“空振り”に終わるかも、という懸念があった。 しかし、それも杞憂だった。第1部の司会を務めた東氏の議論の捌き方は見事。 宮台氏も...
「いっぱい」から「数じゃない」へ
高森明勅
高森明勅 衆議院憲法審査会に招かれた3人の憲法学者が揃って、集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安保法案を「違憲」とした。更に、違憲論を唱える憲法学者が次々と名乗りを挙げる事態に。これに政府・与党は大慌て。 普段は、余裕綽々で記者会見に応じている菅官房長官も、些か調子が狂った。 「合憲とする著名な憲法学者もいっぱいいる」という趣旨の発言をして、墓穴を掘る羽目に。国会で辻...
戦時と平時
高森明勅
高森明勅 安倍政権が持ち出した存立危機事態や重要影響事態。何のこっちゃ? というのが、国民の一般的な受け止め方ではないか。 要は、そこからは戦時に入る、ということ。 平時が終わって戦時に入る。それを言いたくないから、訳が解らない説明になる。
抑止力とは?
高森明勅
高森明勅 安倍政権が国会に提出した安保法制関連法案。 一体、何のため?政府は抑止力を高めるため、と説明している。 だが中身はどうか。あっさり言えば、リスクを高めてでも、アメリカをはじめ他国への軍事的貢献を新規に始めたり、拡大するーというもの。 それが何故、抑止力を高めることになるのか? ここまで日本が献身的に尽くせば、アメリカがすげなくすることは、よもやあるまいという...
共産党委員長がスルーしたアメリカの悪
高森明勅
高森明勅 先頃の国会質問で共産党の志位委員長は、アメリカが狙った相手国を無理やり戦争に引き摺り込む悪どさを、繰り返し強調していた。 その時、実例として取り上げたのがベトナム戦争とイラク戦争。 だが、大東亜戦争の開戦も同様の手口だった。 他ならぬ自国ことだし、アメリカの悪どさを強く訴える格好の例のはず。 だが一切、言及はなかった。
共産党志位委員長の国会質問
高森明勅
高森明勅 人に勧められて、5月28日の国会での共産党の志位委員長の質問の様子を、ネット上の動画で見た。 アメリカの無謀さと、そのアメリカに無原則に追従する、これまでの日本政府の姿勢の危うさを、信頼性の高い資料を組み合わせて、強烈に印象付けている。公平に見て、答弁に立つ安倍首相も岸田外相もタジタジという感じ。政府側がこのようにしか答弁できない、という質問を畳み掛けて、「...
未だ経験したことのないゴー宣道場を見逃すな!
高森明勅
高森明勅 小林よしのりさんの呼び掛けでスタートしたゴー宣道場。6月で早くも48回。 道場を始めた頃、笹幸恵師範が「小林先生、3回以上は続けて下さいね。じゃないと私、悲しいですから」と、可憐に“恫喝”しておられたのが、夢か幻のよう。 驚くべきは、手前味噌ながら、これだけの回数を重ねたのもさることながら、それ以上に、これだけ回数を重ねながら、殆どマンネリに陥ることがなかっ...
携帯絶命寸前
高森明勅
高森明勅 近頃、どうも携帯電話の調子が良くない。 目一杯充電しても、さほど使っていないのに、電源が落ちる。電源ボタンを長押ししても、復活するまでやたら時間がかかる。何とか復活してホッと一安心していると、ほどなくまた電源切れの状態に。 一体、どうしたのか。買ってからまだ10年も使っていないのに。 この種の問題は、困った時の息子頼み。 長男に事情を説明すると、「寿命かも」...
近況断片
高森明勅
高森明勅 5月15日、盛岡へ。 翌日の「大東亜戦争終結70年英霊顕彰事業 東北地区講演会」(主催、東北6県神社庁。共催、神社本庁ほか)のため。 盛岡駅で岩手県神社庁のO氏が出迎えて下さる。O氏とは、これまで何度かお会いしている。いつも穏やかで配慮の行き届いた方。駅と繋がっているホテルの中華レストランで、岩手県神社庁の藤原庁長らと夕食を兼ねて懇親会。学生時代からの知友、...
大相撲の魅力
高森明勅
高森明勅 さる方のご好意により、大相撲5月場所の維持員席のチケットを2枚、頂いた。身近な1人(男性。念のため)を誘って両国・国技館へ。大相撲は初めて。 チケットには「開場ー午前8時」と記入してある。 前相撲が8時20分から開始。 引き続き、序ノ口→序二段→三段目→幕下と取り組みが進む。 我々は、午後3時に両国駅で落ち合って早速、入場。 席は土俵溜まり。西5列の10、1...
尋常ではない何か
高森明勅
高森明勅 先に、お笑いコンビ「爆笑問題」の発言を紹介した。単なるテレビ視聴率の問題ではなく、大衆の「劣化」なのか、何なのか。 とにかく、社会の尋常ならざる“変化”の指標ではないか、と予感したからだ。 これに対し、小林よしのりさんから「東浩紀なら答えられると思います」とのご指摘。 東氏は次回ゴー宣道場の“乗っ取り犯”ではないか。この話題が取り上げられるかどうかは、ともか...
テレビの謎
高森明勅
高森明勅 私はもう長年、テレビとは無縁の生活を続けている。たまに出演することはあっても、わが家にはテレビ自体がない。昔、衛星放送でレギュラーやっていた時も、衛星放送用のアンテナどころか、テレビそれ自体を持っていないのだ。 だから、テレビについて何か発言する資格は、私には一切ない。そのことを予め断った上で、素朴に不思議に思ったことを述べてみたい。活字で読んだお笑いコンビ...
六本木のライブハウスへ
高森明勅
高森明勅 六本木のライブハウス「アビーロード」へ。 長男とその彼女、次男も一緒。 “スウィング&ロック”を標榜するグループ「ザ・スロットル」のライヴ。 60歳近くになって、初めてライヴハウスに客として訪れた。 以前に1度だけ、依頼されて渋谷のライヴハウスでミラーボールが回る中、1時間程、講演をしたことがある。 聴衆はドリンク片手に皆、立って聴いてくれた。 演奏と演奏の...
「母の日」ありて「父の日」なし
高森明勅
高森明勅 「母の日」が来ると思い出す。 数年前のある日。あれは上中里あたりだったか。 息子2人と歩いていた。 私が先。息子らは後ろ。 次男が兄に、さも不審げに問いかけた。 「でもさー、母の日があるのに何故、父の日がないんだろう?不思議だよね」と。 これに長男は、「シッ。(と声を潜め)父の日はもう、あるんだよ!」。 「ああ、あるんだ。そう。あったんだ」。丸聞こえ。 心中...
私自身の4月29日
高森明勅
高森明勅 いささか遅くなったが、私自身の4月29日の過ごし方の報告を。朝、2階のベランダに国旗を掲げる。明治神宮境内にある明治神宮会館へ。 「昭和の日をお祝いする集い」に参加。 第1部、奉祝式典。緑川摂楽女史の昭和天皇御製「身はいかに」「国がらを」2首の朗詠が心に沁みた。 第2部、東京大学名誉教授、平川祐弘氏の記念講演「昭和天皇とヴィクトリア女王」。比較文化史の専門家...
悪夢の4月(3)
高森明勅
高森明勅 4月29日、「昭和の日」。 この日、今のわが国の政界で最も“愛国”的、かつ“保守”的な政治家の1人と見られている首相が、米議会で演説。 その中で、日米の関係を「希望の同盟」と呼んだ。だが、その実態は? 「日米関係は本当の同盟関係ではない。アメリカが運営している帝国システムにすぎない」(ロバート・アート)。 従って、日本の現状は「事実上の米国の被保護国」(ブレ...
悪夢の4月(2)
高森明勅
高森明勅 4月27日、「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)再改定。本来なら、憲法を改正し、関連法制を整えた上で、日米安保条約を改定する-という手順を踏むべき内容。 それを、単なる閣僚同士の話し合いの場でしかない外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)で、あっさり約束してしまった。国民の議論も国会での審議も一切なし。立憲主義を採用する普通の主権国家であれば、到底あり得ない...
悪夢の4月
高森明勅
高森明勅 4月22日、靖国神社春季例大祭当日祭。天皇陛下のお気持ちにより勅使が差遣された。しかるに戦後70年の今年、安倍首相はこの日に靖国神社に参拝するどころか、靖国神社参拝に反対し続けている中国の習近平国家主席とジャカルタで会談。 皮肉な偶然では済まない。 少なくとも中国は、日本が首相の靖国神社参拝を決定的に断念した-とのメッセージとして受け止めたはずだ。 更に、同...
武蔵野陵へ
高森明勅
高森明勅 晴天の平日、時間を作って東京・八王子市の武蔵陵墓地へ。JR中央線で高尾駅に向かう。 天気が気持ち良いので、そこから歩く。 結構、遠い。 でも、徒歩でお参りする人の為に近道も整備されている。 但し、初めての人には、やや分かりにくいか。 以前、昭和天皇のご命日の1月7日に来た時は、意外と参拝者が多かった。 今日はさすがに人影を見ない。 と、思っていたら、陵墓地の...
昭和天皇の最も悲しかったこと、嬉しかったこと
高森明勅
高森明勅 昭和50年10月、昭和天皇は日本記者クラブの代表らの質問にお答えになった。その中で「(ご在位中)最もつらく、悲しかった思い出」について、お尋ねしている。 これに対し、昭和天皇は次のようにお答えになった。 「それはいうまでもなく、第2次大戦であると思います。私はこういう悲しむべきことが、今後も起こらないことを祈っております」と。 また「いちばんうれしくお思いに...