高森明勅

昭和天皇の最も悲しかったこと、嬉しかったこと

高森明勅

2015年4月26日 18:41

昭和50年10月、昭和天皇は日本記者クラブの代表らの
質問にお答えになった。

その中で「(ご在位中)最もつらく、悲しかった思い出」について、
お尋ねしている。

これに対し、昭和天皇は次のようにお答えになった。

「それはいうまでもなく、第2次大戦であると思います。
私はこういう悲しむべきことが、今後も起こらないことを
祈っております」と。

また「いちばんうれしくお思いになったこと」についても、
質問があった。

お答えはこうだった。

「終戦後、日本国民が努力して、
りっぱに日本の復興ができたということが
いちばんうれしく感じてます」と。

この2つのお答えに、昭和という時代が凝縮されていると言って、
敢えて過言ではないだろう。

「よろこびも かなしみも民と 共にして 年はすぎゆき いまはななそぢ」
(「70歳になりて」昭和45年の御製)


「やすらけき 世を祈りしも いまだならず くやしくもあるか
きざしみゆれど」
(「全国戦没者追悼式 8月15日」同63年の御製)