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「私を信頼して」が出たら危険
高森明勅
安倍首相は16日の自民党の全国幹事長会議で、 TPP交渉参加について「どうか私を信頼して欲しい」 と呼び掛けた。 この報道に接し、嫌な予感を抱いた人は少なくないのではないか。 鳩山由紀夫氏の「トラスト・ミー」を思い出した人も いるかも知れない。 安倍氏の言葉に、漠然とでも不安を覚えた人は、 健全な言語感覚を持っていると言えよう。 というのも、相手に信頼して貰...
「新しい歴史教科書をつくる会」理事を辞するの弁
高森明勅
顧みると長い歳月、 「新しい歴史教科書をつくる会」の理事の末席を汚して来たものだ。 西尾会長時代は事務局長を拝命し、 八木・杉原会長時代には副会長の重責を担うことにもなった。 この間、何ら貢献らしいことも出来なかったのは、 まことに慚愧に堪えない。 本来なら、会の目的を十分達成するまでは、 たとえ役立たずでも、理事の立場に留まるべきかも知れない。 だがこの度...
峯岸みなみの丸刈りは「覚悟なき者への鉄槌」
高森明勅
AKB48の峯岸みなみさんの丸刈り謝罪動画を拝見し、 軽い衝撃を覚えた。 AKB48というアイドルグループに残りたいために、 ここまでするのか。 ここまで出来るのか。 という驚きだ。 今の時代に、年頃の娘さんが丸刈りにするなんて、 半端な覚悟で出来ることではあるまい。 その上、丸刈り姿で謝罪した動画をネットに晒すなど。 しかも、彼女は昨日まで可愛い、 可愛い...
国家というセーフティネット
高森明勅
グローバル化が進めば進むほど、 「国家」はより重大になる。 この点、誤解している向きが多いのではないか。 グローバル化が進めば、国家の存在感はどんどん小さくなる、と。 ところが、じつはそうではない。 むしろ逆だ。何故か。 「経済」は、ひたすら利益と効率を追求する。 そうすると、グローバル化はとめどなく進行する。 グローバル化の進展は、弱肉強食の世界をもたらす...
「泉美木蓮のはげしい古典朗読会」を覗いてきた
高森明勅
1月20日、ブログで見つけた 「泉美木蓮のはげしい古典朗読会」に参加しようと思い立つ。 泉美さんとは、ゴー宣ネット道場の新しい有料コンテンツ 「古事記ワンダーランド」を、一緒にやることになっている。 泉美さんが、古事記をどんな風に読み解いておられるのか、 その一端でも知っておいた方がいい。 それに何より面白そうだ。 そう思って、予約なしで出かけることにした。...
景気と幸福、亡き父の思い出(3)
高森明勅
私は「強い」父親を持った。 そのことが、私の何よりの幸福だ。 はっきりそう思う。 そして出来ることなら、私も我が父のように、 「強い」父親でありたいと、願っている。 父が亡くなったのは平成4年。 既に20年以上が経過した。 父の早い死は、家族を悲しませた。 今も時折、父の不在という現実に、淋しさを覚えることがある。 だが父の死は、家族の誰も不幸にしなかった。...
景気と幸福、亡き父の思い出(2)
高森明勅
知人の連帯保証人になったばかりに、 巨額の借金を背負って、 長年順調に業績を伸ばして来た自分の会社が、 倒産に追い込まれた父。 さぞ悔しかっただろう。 さぞ落胆しただろう。 お洒落で少し見栄っ張りだった父には、 屈辱的でもあったに違いない。 何より、抱えた借金の膨大さに暗憺たる気持ちだったはずだ。 しかも当時、3人兄弟の長男の私が東京の大学に入学して、 間が...
景気と幸福、亡き父の思い出(1)
高森明勅
今年最初のゴー宣道場のテーマは 「景気と幸福について考える」。 私自身は余り発言しなかった。 だが、道場生それぞれの生活実感に裏打ちされた 貴重な証言が相次ぎ、充実した道場になったと思う。 とくに江戸時代に触れた発言は、 底の浅い論壇では拒絶されるだけだろうが、 示唆に富む。 最も印象に残ったのは、切通理作師範のシャープな分析だ。 これは多くの方々も同様だっ...
雪が降ると「共同体」が見える?
高森明勅
昨日、私の地元ではこの冬初めての雪。 結構、積もった。 夕方になって雨にかわる。 すると、ジャリジャリという雪かきの音が聞こえ始める。 私も雪かき用のシャベルを持って外に出た。 お互いの顔も見分けられない薄暗い闇の中、近所の4、5人の 「お父さん」達が黙々と雪かきを続ける。 自分の家の周りだけでなく、付近一帯の雪を全て綺麗に除去する。 雪かきをするには、 雪...
「古事記ワンダーランド」は優良有料コンテンツ!?
高森明勅
「時事楽論」のほかにもう1本、 ゴー宣ネット道場に新しい有料コンテンツが登場する。 泉美木蓮さんと私が、古事記をめぐって自由自在、 縦横無尽、勝手気儘にお喋りする「古事記ワンダーランド」だ。 コンセプトは「楽しさ」。 とにかく1人でも多くの人に、古事記って面白そうだな、 楽しそうだなと思ってもらう。 ただひたすら、それだけを目指す。 そのためには、まず私たち...
新しいゴー宣ネット道場の有料コンテンツが始まるよ
高森明勅
昨日、都内で高森ウィンドウズ4本と共に、 新しく始まる有料コンテンツ2本の収録があった。 1本は切通理作さんと私で、 何でもざっくばらんに対談しましょうという“緩め”の企画。 タイトルは切通さんが、時事争論をもじって、 「時事楽論」という卓抜なものを考えて下さった。 それに私が「誰も見たくない」を付け加えた。 その結果、「誰も見たくない時事楽論」に決まった。...
安倍首相の一刻も早い退陣を切に祈る
高森明勅
第2次安倍内閣が発足した。 その前に、女性宮家創設の白紙撤回が報じられた。 思わず我が目を疑った。 皇室を潰したいのか。 側室なき状況下で男系絶対に固執すれば、 皇室の存続そのものが行き詰まることは、 火を見るより明らかではないか。 陛下のご憂念が分からないのか。 ?と。 もしこの方針が維持されるのであれば、 安倍内閣が1日長く続けば、 それだけ皇室存続の危...
民意は、やはり「脱原発」
高森明勅
今回の衆議院選挙で、 原発の維持や推進を唱えた政党はどこか。 12の政党の中で、 そうした主張を掲げたところは、皆無だった。 自民党だけは曖昧戦略。 それ以外は全て、多少の温度差はあっても、 原発(依存)から抜け出す方向性を打ち出した。 で、投票結果はどうだったか。 投票者のうち自民党比例区への投票は わずか27、62%に過ぎない。 小選挙区でも43、01%...
自民「大勝」なのか?
高森明勅
自民党は今回の衆議院選挙で、 単独で半数を超える294議席を獲得した。 政権で連立を組む公明党は31議席。 両党の議席を併せると、 参議院で否決されても衆議院で再議決出来る3分の2を超える。 自民党としては、ひとまず磐石の態勢を築いたと言える。 しかし今回の結果を、自民党「大勝」と手放しで評価出来るのか。 まず、政党への支持がストレートに現れる比例区では、 ...