高森明勅

景気と幸福、亡き父の思い出(1)

高森明勅

2013年 1月 17日
今年最初のゴー宣道場のテーマは
「景気と幸福について考える」。

私自身は余り発言しなかった。

だが、道場生それぞれの生活実感に裏打ちされた
貴重な証言が相次ぎ、充実した道場になったと思う。

とくに江戸時代に触れた発言は、
底の浅い論壇では拒絶されるだけだろうが、
示唆に富む。

最も印象に残ったのは、切通理作師範のシャープな分析だ。

これは多くの方々も同様だったのではないか。

生活の現場と、時代全体の「構造」的な大きな問題を
見事に結んだ、有益な提起だった。

そうしたやり取りを聞きながら、
私は何の脈絡もなく、亡き父のことを思い浮かべていた。

(続く)