高森明勅

雪かき論、オマケ

高森明勅

2013年 1月 16日
大学の授業で雪かきの話をしたところ、
3年のチャーミングな女子学生がこんな報告をしてくれた。

「私のところでは、雪の翌朝、
近所のおじさんやおばさん達が総出で、
ワイワイ言いながら雪かきしてましたよ」と。

共同体の「強度」を窺わせる光景だろう。

やっぱり、雪が降ると「共同体」が見える(!)。

さらに、ワイワイ言いながら雪かきをしている、
彼女の「近所のおじさんやおばさん達」は、
少なくともその場面では、孤立した無責任な大衆ではなく、
紛れもなく共同体を支える庶民として振る舞っている、

と言うべきだろう。