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不敬極まる八木秀次氏「秋篠宮摂政」論
高森明勅
先日のブログで、宮内庁絡みの情報操作に警戒を要すると 書いたばかりだが、先週の『週刊新潮』の事実無根記事に続いて、 今週は『週刊ポスト』だ。 しかも先の記事と、論調が一本の線で繋がっているように見える点が、ますます不審だ。 記事のタイトルは 「宮内庁内でも議論噴出!『秋篠宮を摂政に』は是か非か」。 中身のポイントは 「宮内庁内部や一部の宮家関係者などの間で、...
涙が出るほど有難いこと
高森明勅
かつて、故葦津珍彦氏が『文藝春秋』の 昭和天皇奉悼特集号「大いなる昭和」(平成元年3月刊)に寄せた 「悲史の帝」と題した一文の中で、次のように述べておられた。 「新帝(今上陛下)は先帝陛下(昭和天皇) の御心をよく御理解なさっているように思われる。 一部の者には新帝に不満をもつ者もおるようだが、 それならもし新帝が無限の責任を負うような立場につくのは 嫌だと...
週刊新潮、事実無根「悠仁親王即位」記事の悪質さ
高森明勅
『週刊新潮』6月20日号に「『雅子妃』不適格で『悠仁親王』即位への道」なる記事が載っている。 高森ウィンドウズでもちょっと触れたが、余りにも酷い。 と思っていたら、さすがに宮内庁が内閣官房と連名で、文書で正式に「事実無根」として抗議し、訂正を要請した。 その内容は実に悪質だ。記事のポイントはこうだ。 宮内庁は雅子妃殿下の長期療養問題を解決するために、 皇太子...
我が内なる「排外主義」
高森明勅
韓国で反日活動家が日の丸に噛みついたり、 日本の政治家の人形に火をつけたりする映像を見ると、 うんざりする。 一方、国内で韓国の国旗を踏みつけながら、 韓国籍の人に聞くに耐えない罵声を投げ掛けている動画を見ると、 情けない恥ずかしい気持ちに襲われる。 更にその連中に抗議している面々も、 殆ど同じような言葉で怒鳴りつけているのを見ると、 やれやれと溜め息をつき...
小選挙区制+最低投票率の規定なき国民投票法の怖さ
高森明勅
小選挙区制はよく知られているように、 二大政党の存在を前提に、 政権交代が起こりやすいように工夫された選挙制度だ。 だから、僅かな得票差が大きな議席数の違いをもたらす。 議席獲得に繋がらない死票は、おびただしい数になりがちだ。 「26%の有権者の意見が全体を支配することになる」(小林良彰氏) との指摘もあるように、 民意が正確に反映しない仕組みなのだ。 選挙...
「国民の2分の1」の嘘
高森明勅
安倍首相は憲法96条改正に対し、 与野党に反対論や慎重な意見が根強いことを、 次のように批判しているという。 「それは事実上、国民投票をさせないために言っているに等しい。 国民はそうした国会議員に対して、 もっと怒らなければいけない。 国民の見識を信じ、(国民投票で) 2分の1の国民が賛成するものは変えていく」と。 国家の基本法、最高法規たる憲法の改正に当た...
改憲派憲法学者、小林節氏の96条改正反対論
高森明勅
改憲派の憲法学者で慶応義塾大学教授の小林節氏が、 憲法96条改正に反対を唱えておられる。 その意見を紹介する。 「アメリカは…(改正要件は)日本以上の厳しさであるが、 それでもすでに30回近くも改正されている。 したがって、条件が厳しいから改正できないというのは詭弁である。 時代や世界の変化に対応できなくなっている 日本国憲法の改正は急務であろう。 特に改憲...
憲法96条の改正に反対する
高森明勅
憲法96条の改正、つまり憲法改正の発議要件の緩和が、 にわかに来る参院選の大きな争点として、浮上してきた。 改憲論者の中には、長年の念願がついに実現しそうだと、 ワクワクしている向きもあるかも知れない。 私自身、14歳(!)以来の改憲派だ。 だから、もう40年以上、 一貫して改憲を望んで来たことになる。 だが率直に言って、 この度、安倍首相が目指している96...
靖国参拝しなかった安倍首相が「脅かしに屈せず」?
高森明勅
4月24日の国会で安倍首相は、 閣僚らの靖国神社への参拝に対し、 中韓両国が反発していることについて、次のように答弁した。 「国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して、 尊崇の念を表するのは当たり前のことであり、 わが閣僚においては、どんな脅かしにも屈しない、 その自由を確保している。これは当然のことだ」と。 まことに「正論」だ。 だがこの発言に、無条件...
靖国神社春の例大祭に参列
高森明勅
4月22日は靖国神社春の例大祭の「当日祭」。 参列のため移動中に、携帯電話に連絡が入り、 さる人を介してジャーナリストの櫻井よし子さんに ささやかなアドバイスを求められた。 手短に要件を終え、神社の参集殿に向かう。 と、受付で櫻井さんご本人とばったり。 「先ほどは有り難うございました」と丁寧にお礼を言われ、 ご一緒に控え室へ。 控え室では元航空幕僚長の田母神...
古事記、悠仁殿下、女性宮家
高森明勅
近来、取材を受けたり、監修・執筆にあたったものを いくつかを紹介しておく。 まず産経新聞大阪本社版では、 昨年から「日本人の源流 神話を訪ねて 記紀編纂1300年」 という企画物を、かなりの回数続けている。 去年、企画の早い段階で神武天皇について取材を受けた。 好評らしく年を越しても続いている。 今回は、第5部「物語を彩る神々」というシリーズで、 スクナビコ...
新たに確認された昭和天皇の沖縄への思い
高森明勅
今年も「昭和の日」が近づいた。 今まで知られていなかったが、 沖縄の本土復帰後余り歳月を経ていない昭和50年4月、 昭和天皇は同年秋の初のご訪米に先立って、 「沖縄に行けないか」とのお気持ちを示しておられたという。 当時の屋良朝苗(やらちょうびょう)沖縄県知事が同年4月16日に、 7月に始まる沖縄国際海洋博覧会の打ち合わせで上京した際、 宮内庁の宇佐美毅長官...
旧宮家系国民男子の皇籍取得をリアルに考えてみた
高森明勅
女性宮家に反対する人たちは、 どうやって皇室の存続を図ろうとしているのか? 唯一の方策は、旧宮家系国民男子の皇籍取得だ。 だが旧宮家系国民男子で未婚の成人は、 これまで知られている限り、僅か4人。 その中の1人は、既に50代。 秋篠宮殿下より年上だ。 こういう人の皇籍取得は、ちょっと考えにくいだろう。 更に、これまで政治的発言を繰り返して来た人物が1人いて、...
小林よしのり氏はAKB48選抜総選挙を救った
高森明勅
誰も指摘しないようなので私が書いておく。 小林よしのりさんはAKB48の選抜総選挙を救った。 もし選抜総選挙が「終わり」になれば、 AKB48そのものも、 はっきり凋落への第1歩を踏み出した可能性がある。 そう考えると、小林さんはAKB48それ 自体を救ったのかも知れない。 言うまでもない、さるお金持ちが、 渡辺麻友さんにお金にあかして大量投票すると言明した...
峯岸みなみさんの立候補に拍手
高森明勅
AKB48の選抜総選挙に新しく 「立候補制」が導入されて、 最も巨大な困難に立ち向かう羽目に陥ったのは、 他でもない峯岸みなみさんその人だろう。 全員自動的に投票対象になるのなら、 彼女はどれだけ気が楽だったか。 自分の意志で立候補するとなると、 彼女の場合、強烈な逆風が当然、予想される。 しかし、立候補しないということは、 ほとんどファンに対する裏切りに近...
体罰「する側」の痛み
高森明勅
体罰を加えた経験がある。 我が子に対しては勿論。 大学院生時代、ある学生寮の寮監をやっていた。 その時、1人の学生が卒業を前にして、 単位不足で卒業出来ないことが分かり、 精神的に追い込まれて失踪してしまった。 その失踪理由も後になって判明したことで、 とにかく訳も分からず姿を消した。 生きているかどうかすら、分からないのだ。 ご両親の心配は、言葉では言い表...
AKB立候補制への小林よしのり氏の疑問に賛成
高森明勅
AKB48選抜総選挙で新しく「立候補」という仕組みを 導入したことに対し、小林よしのりさんが疑問を表明された。 「『本気(マジ)』で戦う覚悟をしてAKBに入ってきた子たちに、 『恐いなら立候補しなくていいんだよ』と囁くのは、逆に残酷だろう」と。 私はAKB48のことは殆ど何も知らない。 メンバーの名前と顔が繋がるのも、せいぜい数人だろう。 だから、このテーマ...