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最もシンプルで実践的な憲法9条講義
高森明勅
憲法9条1項。 国連憲章における武力行使の一般的な違法化(憲章4条2項)を確認した条文に過ぎない。よって同項の規定では、国連憲章が例外的に武力行使を認めている、(個別的・集団的)自衛権(同51条)の行使と集団安全保障(同42条)への参加は、禁止されない。 憲法9条2項。交戦権は武力行使の一般的な違法化に伴い、国際法上、あらゆる国において否認された。 従って、...
改造後の安倍内閣の支持率
高森明勅
支持率の急落に見舞われた安倍内閣。内閣改造を行い、神妙な姿勢を見せる。支持率の変化はどうか。ゴー宣道場では井上達夫氏が共同通信の直近の世論調査の結果に言及され(支持は44、4%。プラス8、6ポイント)、私も毎日新聞の調査を紹介した(支持は35%。プラス9ポイント)。 他の調査ではどうか。読売新聞の調査では支持が42%(プラス6ポイント)。不支持は48%(マイ...
枝野幸男議員には驚いた
高森明勅
8月のゴー宣道場。ゲストは衆議院議員の枝野幸男氏と法哲学者の井上達夫氏。実に濃密が議論が展開された。 予想を上回る内容。議論の密度という点では、これまでで最高だろう。それも殆どゲスト2人だけの間での議論だった。これは前代未聞。珍しい道場だった。井上氏は期待に違わぬ明朗かつ緻密で攻撃的な論じっぷり。現代の日本でも有数の論争家だろう。道場でもまさに氏の面目躍如の...
靖国神社ナンバー3?
高森明勅
『週刊ポスト』(8月11日号)に「靖国神社元ナンバー3『A級戦犯合祀手続きは間違いだった』」との記事。有り体に言って、同誌版元から出た近刊のパブ記事だ。それにしても、靖国神社を退職した著者を「元ナンバー3」とは驚き。 靖国神社の場合、トップは勿論、宮司。その下に権(ごん)宮司が2人いる。だから、ナンバー3は権宮司の下位の人物。その下に、「祢宜(ねぎ)」と呼ば...
植民地化を免れた国語
高森明勅
英語の〈普遍語〉としての覇権がさらに広がり、世界中の「国語」が危機に晒されている。 『日本語が滅びるとき』の著者、水村美苗氏の警鐘に耳を傾けよ。 「日本においてはみなが日本語で通じ合い、英語で通じ合えることがエリートのサインではない。英語ができる人が威張っており、収入もよく、社会の権利側に立つという構造になっていない…世界を見回せば、インテリが読む言語は英語...
国の為に「死ねない」自衛隊の最高指揮官
高森明勅
以前、安倍安倍首相が関西方面の番組に出演。 「国の為に死ねるか」と問われた。 「イエス」か「ノー」か、と。その時、驚いた事に安倍首相は「分からない」と答えた。 「死ねるか」否かの問いに、“どっち付かず”の答えはない。 「死ねる」以外なら、それは「死ねない」という事。 勿論、テレビ番組でこんな質問をすること自体、いかにも軽薄。でも、安倍氏はそれを承知で出演した...
「ともちん」の「認識」と「指示」
高森明勅
「ともちん」と言えば、往年のAKB48ファンなら板野友美さんを連想するだろう。だが安倍首相にとっては、“秘蔵っ子”稲田朋美前防衛大臣のこと。 その稲田氏は、「日報」の存在を報告されていたのか、否か。 特別防衛監察では予想通り、その肝心な部分を曖昧にした。 しかし、よく読むと口頭では報告されていた、と匂わせている。本人の説明でも、「報告されたとは“認識”してい...
国防の混乱を生み出したのは誰か?
高森明勅
防衛大臣、防衛事務次官、陸上幕僚長という、防衛省・自衛隊の最高指導部が揃って辞任へ。北朝鮮の弾道ミサイル発射警戒の最中にも拘らず、あってはならない前代未聞の事態。 どうなっているのか。紛れもなく安倍政権の大失態だ。 これは誰の責任か。言う迄もない。 安倍首相本人だ。 適材適所で大臣任命を行うか、もう少し早く稲田大臣を辞任させていたら、事態はここまで深刻になっ...
内閣支持率低下、産経新聞の分析
高森明勅
産経新聞・FNN合同世論調査(7月22・23日実施)でも安倍内閣の支持率は34、7%(前回よりマイナス12、9ポイント)。 やはり4割を切っている。 ちなみに同じ調査で、1月は60、7%、4月でも59、3%という高さ。何故こんなに落ち込んだのか。産経新聞自身の分析はこうだ。 「内閣支持率が急落したのは、森友学園や加計学園、自衛隊『日報』などの問題を通じ、首相...