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第1の矢、第2の矢、第3の矢
小林よしのり
アベノミクスとやらの第1の矢は、円の信用を落とすほど 金融緩和して、国債発行しまくりで借金を増やすだけで、 実体経済には影響を与えていない。 むしろ円安のために、中小企業が苦しくなり、設備投資できず、 一般庶民の家計も厳しくなって、消費も減速している。 トリクルダウンはない。 第2の矢は公共投資だったのだが、「国家強靭化」などと 珍奇な命名をし...
『新戦争論1』の絵は完璧
小林よしのり
『新戦争論1』の描き直しを命じた章の絵がすごく良くなった。 第1章と第14章と最終章は、特に絵で見せるべき物語性の 強い章なので、これで全部完璧になった。 余は満足じゃ。 あとは売れようと売れまいと知ったことじゃないと言ったら、 幻冬舎に悪いが、17年前とは状況が全然変わったので、 運を天に任すしかない。 まだ描きたいテーマの積み残しがあるから...
株価と実体経済は反比例
小林よしのり
どうせ自民党が勝つと判明すると、安倍政権の経済政策の批判 をブログで書く気も失せる。 どうせわしは富裕層だし、衆愚は放っておけと思うのだが、 わしがニヒリズムになると、日本は終わるからそうもいかない。 アベノミクスとやらの第一の矢は金融緩和だが、米国が 金融緩和の出口を見つけて金利を上げようとしてるときに、 日本はまだ円の価値を失くす政策を続け...
よしりん企画、正念場の多忙
小林よしのり
ついに明日が『新戦争論』の〆切だ。 明日には間違いなく終わるということで、スタッフはみんな 帰宅した。 みんな、よく頑張った。よく間に合わせた。 最終章の原稿コピーを見たが、なかなか見事な絵で満足した。 あとはわしが第14章の母親の顔を全部ペン入れして、 スタッフが仕上げるだけだ。 だがすぐさま『大東亜論』のペン入れに入らねば、 これも17日の〆切に間に合わ...
風邪をひかない心がけ
小林よしのり
「ゴー宣道場」の打ち合わせをした。 いよいよ来週日曜は「ゴー宣道場」だ。 師範方は帰宅したら必ず石鹸で手を力いっぱい洗うこと。 指の股の間も洗うこと。 足の股の間はどうでもいい。 うがいをすること。 その水を飲まぬこと。 絶対風邪をひかぬこと。 門弟も風邪ひかぬこと。 かぜひいた者はわしに話しかけぬこと。 よしりん企画のスタッフも全員、手洗い、うがいを欠かさ...
小浜逸郎、次世代の党に見る反知性主義
小林よしのり
小浜逸郎はもう少しリベラルな人間だと思っていたが、 自称保守論壇で禄を食むようになったために、知性が劣化して、 在特会の「在日特権」デマに騙されるようになってしまった。 それは知識人だと思っていた人間が、実は痴識人だと判明した だけのことだが、「正論」という雑誌は自民党の議員などに 影響があるので、結局、在特会のデマが権力にまで浸透してしまうこ...
国民は戦前の繰り返しを選ぶ
小林よしのり
自民党が300議席を超えて大勝すると言われているが、 それはわしの『新戦争論1』にとっては悪い結果ではない。 安倍政権が続いていて、株主資本主義がもっと格差を拡大させ、 軍事的には親米ポチ路線がさらに進み、憎悪のナショナリズム が幅をきかせる社会を前提にして、描いているからだ。 『大東亜論』だって、作品の意義はこれから大きくなっていく のだから、悪くはない。...
作画におけるこだわり
小林よしのり
『新戦争論』の原画コピーをまた全部見直したが、やっぱり どうしても第14章の絵が急ぎすぎて希薄になっている。 この第14勝と最終章は戦時中の国民の感覚の対比になっていて、 片や揺るぎない国民意識、片や葛藤からの覚悟である。 当事者意識と覚悟に、全編を通してこだわった今回の『新戦争論』 では、この二本は重要なので、もっと描きこむ必要がある。 母親の顔もわしが描...
ろくでなしに警察がかまうべき?
小林よしのり
ろくでなし子と北原みのりが、わいせつ物陳列で逮捕されたと いうニュースは、よくわからん話だ。 ろくでなしなんだから、ろくでもないことばっかりする人なん だろうが、自分の女性器を石膏でかたどって、色付けして、 アダルトグッズ店で非売品として陳列していたという。 確かにろくでもない。 だが、それだけで逮捕になるものなのか? 自らの性器の3Dプリンター用データを希...
『本多猪四郎』これは傑作だった!
小林よしのり
切通理作氏の『本多猪四郎』を読み終えた。 これはわしが保証するが、凄い本だ。 オタク世代の書き手が持つ、主観的すぎる論考を突き抜けて、 完全に普遍性のある大人の評論に到達している。 導入部で次々見てない怪獣映画について語られる記述では、 「またかよ、見てないからイメージ湧かねえよ」と思って 結構苦痛だったが、その先入観を第五章の本多の戦争体験か...
「本多猪四郎」戦争になると突然面白い
小林よしのり
切通理作氏の『本多猪四郎』を読んでいるが、 「第四章 東宝自衛隊」から突然面白くなってきた。 黒沢明の『夢』の「軍隊の夢」に関わっていたのか。 もう一度見なきゃならん。 「第五章 大日本帝国軍人・本多猪四郎」になると2・26事件の 昭和天皇への評価の話が出てくるわ、伊藤佳一の名が出てくるわ、 なんと本多猪四郎が慰安所の管理をしていたことが出てくる。 そのとき...
感情の「表出」はスルーか、削除
小林よしのり
切通理作氏の『本多猪四郎』を読み始めたが、そもそも怪獣映画を こんなに見てないから、出てくる映画が全然わからない。 わしが子供のころは、親が怪獣映画なんか見に連れて行って くれなかった。 親の好きな映画は、東映の時代劇が主で、美空ひばりとか大川橋蔵 の映画しか見てない。 したがって今のところ難解で、なかなか読み進められないが、 頑張る。 秘書み...
自民党大勝のその先に・・・
小林よしのり
自民党が300議席超えで大勝しそうである。 与野党がもっと伯仲する方が望ましいという世論調査が出ていたのに、やっぱり入れるべき野党がないという理由から、結局自民党に入れるというのが、大衆の心理傾向のようだ。 民主党政権を誕生させた、思慮のない大衆ほど、民主党への幻滅感が大きくなっている。 そしてそういう風だけ、ムードだけの大衆ほど自民党に入れるようになってい...
笹さんに「ゴー宣道場」のための自己犠牲を見た
小林よしのり
明日が「ゴー宣道場」参加応募の〆切だ。 「道徳教育は可能なのか?」をテーマに、 岡田斗司夫氏をゲストに迎えて、徹底討論をする。 学校教師が参加してくれることを望む。 笹さんは誠実にも、子供のころチョークを盗んでいたと 告白してくれた。 勇気が要っただろう。 女の子が窃盗罪を犯していたのである。 法的には10年以下の懲役、50万円以下の罰金のはず...
安倍くん、実質賃金は上がらないよ
小林よしのり
安倍晋三は、これから実質賃金が増えて、物価上昇を 追い越すと言う。 そんな好景気が円安誘導でこれから来るわけないだろ! 現在、異様なまでに円安が加速しているが、 輸入コスト高でこれから中小零細企業が倒産し、 大企業は下請け先を失って、海外から調達するか、 さらに海外に工場を移転するだろう。 日本国内は産業空洞化が加速して、実質賃金は益々 下がり...
ドーピング バイアグラ 危険ドラッグ
小林よしのり
経済学者の浜矩子さんがこう言っている。 「最大の眼目が成長戦略だというのも時代錯誤です。」 「日本経済はもう大人。成熟しているのに、まだ成長戦略ですか。」 「お年寄りにドーピングして、100メートルを9・9秒で走れ、 と言うようなものです。」 なるほど、女性ならこういう言い方になるのか。 わしはこう説明していた。 「アベノミクスはバイアグラだ。...
資本主義の常識に従え
小林よしのり
特に経済学を勉強してなくても、常識でわかることがある。 政府が株価を操作して上げれば、経済が良くなるというのは、 資本主義の自然な形ではないし、あり得ないトリックである ということだ。 まず需要があるから、供給しようという企業の意欲が生まれる。 あるいは企業が供給したら必ず需要が生まれるという確信が あるモノが完成したから、設備投資して供給する...
『新戦争論』のチェックをしていたら
小林よしのり
『新戦争論』のコンテを描いてから大分経つが、 スタッフはまだペン入れをしているものの、 わしはもう内容も忘れて、次の作品に没頭していた。 仕事場からもらってきた『新戦争論』の完成原稿の チェックをしていたら、 「うんうん、なるほど!」「なんて正しいんだ!」 「まったくその通りだよ!」「すごい分析があるもんだ!」 「大した人だなあ、これ描いた人!...