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会いに行ける権力の罠
小林よしのり
わしは一旦、関係性のできた者まで、批判するから非情な人間だと 言われることがある。 人と会い、親密になり、情を通じ合わせたら、もう批判できない という日本人の習性は、「コネ」という「世間」で生きてきた 日本人には骨がらみである。 「個人主義」が脆弱な日本人は、情を通じた関係性を壊せないから、 親交を温めたらべったりになる。 この考えは間違っているのではと思っ...
権力と結託するメディア
小林よしのり
衆院選直後の16日夜、安倍首相が全国紙やテレビ局の解説委員ら と会食したという。 安倍首相は、この2年間で40回以上も、読売・朝日・毎日・日経 ・産経の全国紙や、フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日、 共同・時事通信などのメディアと夜会食を行っているらしい。 いったい何を話し合っているのかは全く分からない。 分かるのは、安倍政権がメディアを飼い慣...
スタッフ一同と『新戦争論1』の打ち上げ
小林よしのり
スタッフ一同と『新戦争論1』の打ち上げを豪勢にやった。 チーフ広井は仕事場で寝袋で寝ながらペン入れをやった。 そして1月発売に間に合わせたのだから、高い紹興酒をグビグビ飲んで、生意気なウイスキーを注文していても、許容するしかない。 ポカQと二人で、この3か月がワープしたように感じるなどと、己の努力を精一杯アピールしながら楽しんでいた。 わしは最近、機嫌が...
第45回「ゴー宣道場」アンケート回答2
小林よしのり
第45回「ゴー宣道場」アンケートの回答2です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆参加された現職の先生のご意見、お話や、岡田先生、 師範方のお話、大変"ためになった"部分も多くあるのですが、 何と言っていいか… 正直、道場としては"消化不良"な 後味です。答えがないからではなく、議論の方向性などの 問題もあった...
第45回「ゴー宣道場」アンケート回答1
小林よしのり
12月14日、第45回ゴー宣道場が開催された。 テーマは「道徳教育は可能なのか?」 終了後、回収されたアンケートから、時浦がピックアップ した参加者の感想に、わしが簡略に答える。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆岡田先生の話はシンプルでわかり易かった。また、議論も 白熱していて、とても楽しかった。いつもと異なり、意見を 言い合うシーンは新鮮な気がし...
カモン、チャイニーズ!
小林よしのり
銀座に行くと中国人・韓国人ばっかりになっている。 目薬買おうとしたら、中国人グループがそのコーナーに 集っていて近寄れない。 店員からは日本人と中国人の区別がつくらしく、 何をお求めですかと聞いてきた。 目薬でこういう症例に効くやつと言ったら、何種類か 持ってきて説明する。 レジにも並ばずに買えたが、中韓国人のせいで日本人が 買えなくなることに配慮をしている...
泉美さんにお願いすること
小林よしのり
水曜が「SAPIO」の〆切だったが、完成せず、 担当編集者に頼んで、木曜の夕方まで延ばしてもらった。 わしは例の大作のコンテを進めてるが、わしも明日には 間に合わない。 「SAPIO」が上がったら、スタッフには秘書みなぼんが やっている電子書籍の仕事を手伝ってもらう。 作品の題字も表紙も使えないらしいから、描き変えないと いけない。 わしのコン...
「ナショナリズムの現在」(朝日新書)が面白い
小林よしのり
宇野常寛氏が編集した『ナショナリズムの現在』(朝日新書) が贈られてきた。 副題が「〈ネトウヨ〉化する日本と東アジアの未来」と なっている。 「ゴー宣道場」にも登場した萱野捻人、朴順梨、 そして与那覇潤という若手の論客とわしが討論した模様や、 宇野氏の対談などが収録されていて、すごく面白い。 宇野氏が書いてくれている、わしの仕事(『大東亜論...
保守とロックの近似性
小林よしのり
自民党は有権者の25%の票で、75%の圧倒的多数の 議席を獲ってしまった。 小選挙区制は民意を反映しない奇妙な制度である。 細野豪志が民主党代表になるのは賛成なのだが、問題は 維新の党との共闘の仕方だ。 維新の党はアベノミクス賛成で、もっと加速させるべき という改革政党だ。 憲法改正も含めて、民主党が自民党との差がほとんどない 政党に変貌してし...
「いい人」は選挙で勝てない
小林よしのり
昨日、「ゴー宣道場」のあとで選抜メンバーを労う忘年会を 開いた。 あの店の売りは3種のモッツァレラチーズとトリュフの ピザなのだが、楽しんでいただけただろうか? 帰りが遅くなって、帰宅後もアンケートを読んでいたから、 選挙特番一色のテレビを見なくてすんで、大変心地よかった。 世論調査通りの結果だったようで、見る意味などない。 ...
「道徳論」も描いてやろう。
小林よしのり
昨日の「ゴー宣道場」は岡田斗司夫氏のユニークな視点に触発 されて考えることが多かった。 ただし、西洋における「倫理」と、中国の「礼」や「道」や 「徳」や「仁」や「義」の観念と、 日本の「世間さまに恥ずかしい」や「お天道様が見ている」と いう観念は違うだろうし、 国ごとに「道徳」は違うのだから、昨日の議論はまだまだ 未消化だとわしは思っている。 ...
予定入りすぎの12月
小林よしのり
例の大作の第7話のシナリオが出来た。 天才じゃなかろうかと思うほど、凄いストーリーだ。 これで今週はコンテに入れる。 ストーリー作りに熱中していて、笹さんから借りた 「道徳」の教科書を読むのをすっかり忘れていた。 朝起きたら、午前中に読もう。 日曜は「ゴー宣道場」と、門弟選抜メンバーとの忘年会。 火曜はライジング配信と、AKB紅白...
選挙は究極の選択である
小林よしのり
タクシーの運転手に「アベノミクスの恩恵はありますか?」 と聞いたら、全然ないと力説する。 驚いたのは、あれは株を持ってる富裕層か、輸出向けの 企業のためだけの政策で、我々庶民には関係ないなどと、 アベノミクスの批判を徹底的にする。 よく知ってるなあと感心しながら、「ほお、ほお、やっぱり そうですか。」と知らぬふりして聞いていた。 運転手は「日本...
日曜の「ゴー宣道場」について
小林よしのり
日曜日の「ゴー宣道場」は教師の応募が10人あったので、 全員当選にした。 やはり「道徳教育は可能なのか?」というテーマは教師 にとって他人事ではなく、教育熱心な教師が参加して くれるのだろう。 12歳中1の少年が一人で応募して来たので、無事に会場 まで来られたらいいのだが。 教師にも、小中学生にも、そして子を持つ親にも届く議論 を...
「在庫減少」の意味を考えよう
小林よしのり
7月―9月期の速報値で判明した二期連続のGDPマイナスで、 景気後退がはっきりしてきた。 一つ疑問だったのは、GDPを押し下げた最大の原因が 「在庫調整」だったということだ。 この「在庫調整」をどう解釈するのかが問題で、出版界で言えば、 在庫が減少したら、本が売れているということになる。 売れているなら、増刷がかかるだろう。 GDPマイナスの最大要因である「...
アベノミクスを誇るのが「疚しい」自民党議員
小林よしのり
自民党議員はこの選挙戦でアベノミクスの成功を誇って いるだろうか? どうやら堂々とアベノミクスを口にすることを避けて いるらしい。 そりゃあ、選挙運動は圧倒的多数の一般庶民の前で行う のだから、超富裕層向けのアベノミクスなんて言葉を 口にすることはできまい。 だれも実感してない、トリクルダウンは幻想なのだから、 錬金術みたいなデマを口にするのが、自民党議員た...
東宝版「ゴジラ」への不安
小林よしのり
『ゴジラ』が東宝で新たに製作されるという。 嬉しいし、期待するのだが、東宝で製作するなら、基本的に 「ぬいぐるみ」なのだろうか? 「ぬいぐるみ」でハリウッドの『ゴジラ』のリアリティーに 対抗できるのだろうか? 切通理作の『本多猪四郎』で、昔のゴジラのストーリーや テーマを読むと、相当面白そうな気がする。 それで本多猪四郎の作品を見てみたのである...