小林よしのり

「道徳論」も描いてやろう。

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2014年 12月 14日


昨日の「ゴー宣道場」は岡田斗司夫氏のユニークな視点に触発

されて考えることが多かった。

ただし、西洋における「倫理」と、中国の「礼」や「道」や

「徳」や「仁」や「義」の観念と、

日本の「世間さまに恥ずかしい」や「お天道様が見ている」と

いう観念は違うだろうし、

国ごとに「道徳」は違うのだから、昨日の議論はまだまだ

未消化だとわしは思っている。

 

果たして「いい人に見られた方が得」という損得勘定が、

道徳なのかどうかも疑問がある。

参加者のアンケートを見ると、参加した弁護士が

「道徳Bは道徳ではないですよね」と書いていた。

笹さんもこのようなことを言っていたと思う。

 

ちなみにわしは「いい人と見られたら損をする」と思うように

なって、「わしは富裕層だ」と豪語することにした。

この意味と効果はいずれ説明する時が来るだろう。

 

「いい人と見られた方が得」ならば、わしは慰安婦問題などに

関わらなかっただろう。

明らかに「悪い人」と見られていたのだから。

わしは、いい人に見られなくてもいいから、真実を追求したい。

 

もう一点、政治や経済が形成する社会を無視した道徳は

あり得ないというのが、わしの考えだ。

 

わしはいずれ『道徳論』も描かねばならぬと思ってしまった。

いろんなエピソードを描きながら論を進められるから、

泣いたり、笑ったり、感動したりの、面白い本になると思う。