小林よしのり

「いい人」は選挙で勝てない

小林よしのり

2014年 12月 15日


昨日、「ゴー宣道場」のあとで選抜メンバーを労う忘年会を

開いた。

あの店の売りは3種のモッツァレラチーズとトリュフの

ピザなのだが、楽しんでいただけただろうか?

 2014年・忘年会

 

帰りが遅くなって、帰宅後もアンケートを読んでいたから、

選挙特番一色のテレビを見なくてすんで、大変心地よかった。

世論調査通りの結果だったようで、見る意味などない。

 

今朝、新聞を見ると、民主党の海江田氏が落ちたようで驚いた。

海江田氏は会った印象として「いい人」だった。

漢文で創作詩を書ける教養のある人で、わしが「権力に迎合する

のは嫌いだから、民主党が天下を取ったら批判する」と言ったら、

「ジャーナリズムはそうあるべきだ」と理解を示した。

安倍首相のように、ジャーナリズムを委縮させて、批判を封じ

込める「悪い人」ではなく、海江田氏は「いい人」だった。

だから損をしたのだ。

 

思えば元首相の野田佳彦氏も、「いい人」と見られていたから、

解散総選挙で惨敗した。

今も「いい人」のままで、もう首相は目指さないと言っている。

だからダメなんだ。

 

小渕優子は選挙民をカネで釣っていた「悪い人」なのに、

得をした。

 

安倍晋三は神経質な独裁者であり、「いい人」だらけの

サヨク方面からは「悪い人」と見られているから、得をした。

 

田母神が落ちたのは「私はいい人です」と言っていたからだろう。

 

最近わしが「いい人」と見られているのなら、反省しなければ

ならない。

今後は「悪い人」になってみせる。