小林よしのり

常在戦場の心構え

小林よしのり

日々の出来事
2014年 12月 11日


来月発売の『新戦争論1』を完成させたが、年末進行で

SAPIO」の〆切が早いから、スタッフは『大東亜論』の

ペン入れを急いでいる。

 

わしは例の大作のシナリオ作りだが、人の生死をぎりぎり

まで直視する作品だから、気分は重くなる。

日本の戦争映画にありがちな、くだらないロマンティシズム

で包装して、リボンで結んだような作品は創りたくない。

戦場のリアリズムをとことん追求してやる。

 

だが、「SAPIO」の締め切りまでに一本目のコンテを

描き上げなければ、正月休み前に仕事が途絶えて、

スタッフの仕事がなくなる。

わしが先頭で走らねば、よしりん企画は動かない。

一般の企業のように、社長がゴルフしてる間に、社員が

勝手に稼いでくれるシステムではないのだ。

 

『大東亜論』の方も、年内にコンテをもう一本か二本、

描いておかねばならない。

布石や新キャラをまき散らしているので、先が見えないと、

これらを巧く活かしてストーリーを盛り上げることが

難しくなる。

 

絶えざる緊張が続く中でも、ブログは書いておく必要がある。

一日1万人以上が閲覧するので、それなりに効果がある。

「創」という雑誌が対談の要望をしてきたが、ギャラが出る

雑誌でもなく、部数は1万部出てるのかすらわからない。

販売部数は数千冊だろう。

そういう媒体に比べたら、このブログは延べ1万から2万人

が見てるのだから、意見はこっちで発表する方がいい。

 

常在戦場で、やるべき仕事はいっぱいある。