高森明勅

靖国神社参拝しない安倍首相

高森明勅

2015年 10月 19日

戦後70年の節目。

安保法が成立して将来、戦死者が出る可能性は客観的に言って、
高まった。

それでも安倍首相は、これまでの戦死者を祀る靖国神社に、
参拝しない。

秋の大祭より中韓首脳との会談を優先したから。

春の大祭では、あろうことか、
天皇陛下から勅使のご差遣がある
当日に、参拝を見送って、
中国の習近平国家主席と会談している。

中断は恐らく、アメリカの「失望」が決定打になったのだろう。

安倍首相は第1次政権の時、既に参拝を中断させている。

その事実を「痛恨の極み」とまで言っていながら、
呆気なく又々中断。

戦後、歴代の首相は自らの厳粛な責務として、
ごく当たり前に靖国神社に参拝して来た。

それを、中国の外圧によって初めて中断させたのは、中曽根康弘首相。

小泉純一郎首相が「アメリカ大統領が反対しても行う」
と断言して、
再開したものの、
再び中断させたのが安倍首相だった。

安倍氏には、靖国神社参拝を正常に戻す責任がある。

でなければ、英霊が最も望み、天皇陛下も深くお気にかけておられる、
陛下ご自身のご親拝はいつまでも行われ難い。