高森明勅

ペリリュー島ご訪問、追補

高森明勅

2015年 11月 2日

天皇陛下は今年、戦後70年にちなみ、長年の宿願であられた
ペリリュー島ご訪問を執念で実現された。

英霊たちがどれほど喜ばれたことか。

しかし、ジャーナリストの工藤美代子氏によれば、
次のような事実があったらしい。

「後日知った情報では、両陛下はこのときかなりお疲れをおして
パラオ行きを強行されたと
いう。

倒れるかもしれない、というご体調にありながら、
なお強い意思をもってこの慰霊の旅が完遂されたと聞く。

今回、両陛下は海上保安庁の巡視船『あきつしま』に宿泊された
のだが、
その医務室で点滴などを受けられながら晩餐会や慰霊地訪問に
臨ま
れたとも仄聞した」と。

尋常なご覚悟ではなかったことを、改めて拝し得る。