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トランプに会ってどうする
高森明勅
安倍首相が選挙演説で奇妙な手柄話(?)をしていた。 「アメリカのトランプ大統領が11月に来日した時に、横田めぐみさんのご両親ら拉致被害者のご家族に会って貰う」と。ところが肝心のご家族には、政府からまだ何の連絡も無かったようだ。 何とも無礼な話。安倍氏の関心は、ご家族ではなく、もっぱら演説を聞く有権者に向けられているのが丸見え。 既に、ご家族はこれまで何人もア...
枝野幸男氏は「保守」である
高森明勅
人に教えられて枝野幸男氏のインタビュー動画を視た(ハフポスト日本版)。 そこでの発言の一部を。 まず「リベラル」について、こんな定義をしていた。 「多様性を認めて、社会的な平等を一定程度の幅で確保するために政治・行政が役割を果たす、という考え方」 「だから、保守とリベラルは対立しない」と。 では「保守」とは何か。その定義については、以下のように述べていた。 ...
リベラル「憲法改正」論の登場!
高森明勅
10月ゴー宣道場。 倉持麟太郎弁護士の基調講演が立派だった。期待を裏切らない、というレベルを越えていた。全く新しい憲法改正論が、初めてその全貌を“垣間”見せた。 「リベラル的改憲」論。 これまで世間的には、リベラルと言えば護憲の代名詞。 逆に改憲派は皆、いわゆるリベラル否定に傾く。だからリベラル的改憲論という言葉自体が、殆ど語義矛盾と受け取られかねない。 し...
三島由紀夫の「憲法改正」批判
高森明勅
安倍首相の自衛隊加憲論に接して、三島由紀夫の「憲法改正」批判を思い出す。 「憲法上、第1章と第2章とが到底民族的自立の見地から融和すべからざるものであり、この民族性の理念と似而非(エセ)国際主義の理念との対立矛盾がエモーショナルな国民の目前に、はつきり露呈されることが何より緊要である。このことはグロテスクな誇張を敢(あえ)てすれば、侵略戦争の宣戦布告をする天...
百年以上前の「憲法裁判所」提案
高森明勅
『大阪朝日新聞』の大正3年(西暦1914年)の1月から2月にかけての紙面に、京都帝国大学法科大学(今の法学部)教授、佐々木惣一の「憲法裁判所設置の議」が掲載された。 帝国憲法下にあって、憲法裁判所の設置を提案した論文だ。オーストリアに世界最初の憲法裁判所が設置されたのが1919年4月とされる(石川健治氏)。 それより5年も前の、斬新な先駆的提案だった。 現在...
もう1人、当選して欲しい政治家
高森明勅
先に、今回の衆院選で当選して欲しい政治家を3人挙げた。野田佳彦氏(千葉4区)、馬淵澄夫氏(奈良1区)、山尾志桜里氏(愛知7区)の3人だ。 『週刊文春』(10月12日号)の選挙予測(10月3日時点のデータによる)では、それぞれ以下のような状況。 野田氏―A(安定)。馬淵氏―B(優勢)。山尾氏―C+(やや優勢)。 投票日はまだ先。だから油断大敵。 特に山尾氏は薄...
自民党「憲法」公約のショボさ
高森明勅
自民党の選挙公約。 6つの重点政策の最後(!)に憲法改正を押し込んだ。 いかにも微妙な扱い。 しかも、中身が“見事に”空っぽ。 自衛隊明記(最低最悪!)、教育無償化(わざわざ改憲の必要無し)、緊急事態対処、参院「合区」解消とメニューだけ並べても、「党内外の十分な議論を踏まえ、憲法改正原案を国会で提案、発議し、国民投票を行い、初めての改正を目指す」とか。どこま...
リベラル?な家庭教育
高森明勅
私の亡父は特攻隊の生き残りだった。 前にも書いたように「(特攻隊に志願した)17歳の自分を生涯裏切らない」と心に決めて、まさにその通りの人生を生き抜いた。 世間的には「右翼」と見えていたかも知れない。 祝日には必ず国旗を掲げ、客間には立派な神棚が祀られている。 三島由紀夫を尊敬し、命日の11月25日には毎年、同志を募って祭典を行って来た(父が亡くなってからは...
当選して欲しい政治家
高森明勅
今回の衆院選で当選して欲しい政治家。 先ずは野田佳彦氏(千葉4区)。 「生前退位」を巡る最大の功労者。今回、万が一にもこの人が落選するような事があれば、今後、政治家が誰も皇室の為に尽力しなくなっても、国民は文句を言えないだろう。「女性宮家」創設にも強い情熱を持ち続けておられる。地元有権者の良識を信じたい。民進党からいち早く逃げ出した細野豪志氏が、野田氏を希望...
朝鮮「有事」のシナリオ
高森明勅
朝鮮「有事」がかつてない現実味を帯びつつある。具体的にはどんなシナリオが想定されるのか。拓殖大学教授の川上高司氏は次のように語っている。 「(ハードランディング路線だとすると)一番可能性として有り得るのが北朝鮮に挑発されて韓国軍が我慢できずに手を出してしまい、それに対して一気に報復に出るシナリオです。そうすると北朝鮮はまず韓国を狙うと考えられますが、ソウルの...
「安倍辞めろ」コール再び?
高森明勅
今回の衆院選で安倍首相はどの程度、候補者の応援に入るのか。本来なら、 北朝鮮情勢の緊迫化に鑑み、官邸を離れられないはずだ。 それなのに、ノコノコ選挙応援に出かけたら、自然発生的に「安倍辞めろ!」コールが各地で巻き起こるのではないか。 いや、出かけなくても、自民党候補者に「安倍辞めろ!」コールをぶつける有権者も現れかねない。 「生前退位」を巡り、あれだけ天皇陛...
衆院選「直前」のゴー宣道場
高森明勅
100%安倍首相の「自己都合」の衆院解散。 にも拘らず、憲法の規定(7条3号)により、天皇陛下の「解散の詔書」によってなされる。 まことに畏れ多い話だ。 安倍氏には、その後ろめたさなど、爪の先ほどもあるまい。詔書の文言は次の通り。 「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する。御名(ぎょめい、天皇陛下の「明仁」というご本名が署名されている)御璽(ぎょじ、天皇陛...
対北日韓提携は可能か
高森明勅
北朝鮮の脅威。 これに対抗するには日米韓の緊密な提携が大切。と、普通は考える。 しかし、日韓の提携は果たして可能なのか。元自衛隊陸上幕僚長だった冨澤ヒカル氏がこんな証言を。 「韓国軍の退役した将軍たちと日本の自衛隊の陸・海・空の元将軍たちで一緒に会ったことがあるのです。日本の国内でです。そのときに、ある先輩が勢いづいて 『もしも北朝鮮が我々に向かってミサイル...