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護憲左翼に気を付けろ
護憲左翼に気を付けろ
高森明勅
高森明勅 今後、国政の場で「憲法改正」が重大テーマとして浮かび上がるはずだ。 遂に、改憲が現実性を持って論じられる段階に入った。 その際、野党第1党の立憲民主党の対応はすこぶる重要だ。 間違っても、護憲左翼に足を取られるような事があってはならない。立憲主義も、民主主義も、当たり前ながら、主権が確保されてこそ、十全に成り立つ。 ところが、個別的自衛権をフルスペックで行使...
枝野幸男氏は「改憲」派である
枝野幸男氏は「改憲」派である
高森明勅
高森明勅 野党第1党になった立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏。次のような発言をされている。 「(安全保障は)近くは現実的に、遠くは抑制的に、というのが原則だ。日本を取り巻く情勢に基づいて、日本を守る個別的自衛権は早急な充実を図るべきだ。リアルに地に足の付いた具体的な政策、対策を進めていくべきだ」「憲法は不磨(ふま)の大典(たいてん)とは思っていない。国民的合意があるテ...
加計学園獣医学部の認可はいつ?
加計学園獣医学部の認可はいつ?
高森明勅
高森明勅 以前、私は加計学園獣医学部を巡り、奇妙な情報が飛び交っている事実を報告した。衆院選投票日翌日の10月23日に、文科省が同学部の新設を認可し、同日に加計孝太郎理事長が記者会見を行うらしい。 まさに「幕引き大作戦」と。 しかし、少しタイミングを見計らっているようだ。 何しろ今回の解散自体、見え見えの“疑惑隠し”との批判が強かった。選挙応援で全国を回り、自民党の“...
馬淵澄夫氏の再起を祈る
馬淵澄夫氏の再起を祈る
高森明勅
高森明勅 今回の衆院選。 私が当選して欲しい政治家として、4人の名前が挙げておいた。天皇陛下のご譲位を可能にする法整備について、絶大な貢献をされた野田佳彦氏、馬淵澄夫氏、山尾志桜里氏と、筋を通して新しく立憲民主党を立ち上げられた枝野幸男氏。選挙結果は以下の通り。 野田氏は事前の専門家の予測通り、早々と当選を決められた。 枝野氏は事前の予測が厳しめで、「当落線上」とする...
分断ではなく
分断ではなく
高森明勅
高森明勅 選挙後、当選した自民党の有力政治家の口から、 次のような台詞が相次いで出た。 「加計疑惑は責任を持って明らかにしなければならない」 「分断ではなく融和を目指すべきだ」 「異論を排すのではなく、謙虚に丁寧に国会の議論を進めるべきだ」 これらは明らかに、安倍首相のこれまでのやり方に対する批判。 今回の選挙を戦って、安倍首相への 国民の違和感、拒絶感を改めて肌で感...
新しい出発
新しい出発
高森明勅
高森明勅 小選挙区の罠。 これをどう乗り越えるか。 それが次の課題だ。しかし、自民党でも分かる人はちゃんと危機感を抱いているはずだ。政界に立憲民主党が誕生した事の意味は、多くの人々が考えている以上に大きい。与党が多数の議席を獲得し、安倍政権が続投しようが、落胆する必要はない。 新しい出発だ。
民意は得票数、得票率で判断
民意は得票数、得票率で判断
高森明勅
高森明勅 今回の衆院選。 安倍政権を国民がどう捉えているか。選挙での政党の勝ち負けは勿論、議席数で決まる。 しかし、民意は各党の得票数、得票率で判断すべきだ。 特に小選挙区は、よく知られているように、民意を正確に反映しない制度。国民の安倍政権への評価は、自民党の得票数、得票率を見れば分かるはずだ。
国民の責任
国民の責任
高森明勅
高森明勅 政治は変わらない、という言い方。 無責任で当事者意識ゼロ。変えようとするか、しないか。 国民に問われているのは、それだ。以前、紹介した京都帝国大学法科大学教授、佐々木惣一。大正4年(1915年)3月に「一票の投げ所」という論説を書いている(『大阪朝日新聞』同21日から25日迄連載)。百年以上前の論説だ。そこに「国民自ら責めよ」という一文が収められている。その...
ご譲位の法整備に尽力した政治家たち
ご譲位の法整備に尽力した政治家たち
高森明勅
高森明勅 皇后陛下のお誕生日に公表された「おことば」。 そこには、先にも紹介したように次の一節があった。 「陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、この6月9日、国会で特例法が成立しました。長い年月、ひたすら象徴のあるべき姿を求めてここまで歩まれた陛下が、御高齢となられた今、しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに計りしれぬ大きな安らぎを覚え、これを可...
衆院選最終予測
衆院選最終予測
高森明勅
高森明勅 様々な衆院選最終予測が発表されている。私が当選して欲しい政治家は次の通り。 野田佳彦氏(千葉4区)ー政治評論家、小林吉弥氏「有利」。選挙プランナー、松田馨氏「やや有利」。選挙プランナー、三浦博史氏「当選圏内」。政治広報システム研究所、久保田正志氏「安定」。 馬淵澄夫氏(奈良1区)ー小林氏「有利」。松田氏「追い上げれば当選の可能性も」。三浦氏「当落線上やや上」...
皇后陛下のおことば
皇后陛下のおことば
高森明勅
高森明勅 10月20日は皇后陛下の83歳のお誕生日。1人の国民として心からお祝い申し上げ、平素、私ども国民に深くお心をお寄せ下さっている事に、篤く感謝申し上げる。 お誕生日に際して、おことばが公表された。その中で、以下のように「ご譲位」を可能にする特例法に言及されていた。 「陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、この6月9日、国会で特例法が成立しました。長い...
どっちが「保守」か?
どっちが「保守」か?
高森明勅
高森明勅 朝日新聞が面白い調査をしている。 衆院選の各党の選挙公約に、「改革」「革命」という言葉が、それぞれ何回使われているか。調査結果は次の通り。 使用回数が多い順に並べるとー。日本維新の会「改革」ー103回。 自民党「改革」ー40回。「革命」ー26回。 共産党「改革」ー37回。 公明党「改革」ー33回。「革命」ー3回。 希望の党「改革」ー17回。 社民党「改革」ー...
10月22日、飛び入り
10月22日、飛び入り
高森明勅
高森明勅 10月22日午後8時から。 衆院選を巡り、小林よしのり氏と泉美木蘭氏の番組がニコニコ生放送で行われるとか。 祝い酒になるかヤケ酒になるか。 それとも、半ヤケ半祝い酒になるか。 どう転んでも、今回の選挙結果は、日本の未来にとって、すこぶる重要な意味を持つはずだ。ご迷惑を顧みず、私も飛び入り参加しよう。
「自由と独立」か、「依存と従属」か
「自由と独立」か、「依存と従属」か
高森明勅
高森明勅 憲法改正は何の為か。 先ずは「自由と独立」を回復する為。日本が自ら「自由と独立」を回復してこそ、「民主制」もまともに機能させる事が出来る。 望んでもいない“アメリカの戦争”に巻き込まれるのを自らの意思で避け、「平和」を守る事も可能になる。 その為には「個別的」自衛権を拡充するのが不可欠。 その場合、どうしても憲法を改正する必要があるのだ。 個別的自衛権すら“...
パリから見たサンフランシスコ講和条約
パリから見たサンフランシスコ講和条約
高森明勅
高森明勅 文芸評論家の富岡幸一郎氏から近著『虚妄の「戦後」』(論創社)を送って戴いた。これまで10年余の歳月に発表されて来たエッセイを纏めた著書だ。 その中に、芹沢光治良『人間の運命』最終巻からの引用がある。サンフランシスコ講和条約の締結によって、それまで占領下にあった日本は、国際法的には“独立”を回復した事になっている。 それを当時、芹沢がいたパリではどう受け取られ...
小選挙区の「罠」
小選挙区の「罠」
高森明勅
高森明勅 毎日新聞の特別世論調査(10月13日から15日に実施)。以下のような調査結果。 安倍氏が首相を続けた方がよいー37%。よいとは思わないー47%。無回答ー16%。安倍首相の続投を望まない国民が10%も多い。 ちなみに、産経新聞とFNNの合同世論調査(同14日・15日実施)でも、以下の通り。安倍内閣を支持するー42、5%(前回よりマイナス7、8ポイント)。支持し...
10月23日に加計学園獣医学部の設置認可?
10月23日に加計学園獣医学部の設置認可?
高森明勅
高森明勅 奇妙な情報が飛び交っている。今回の衆院選の投開票日の翌日の10月23日に、これまで保留になっていた加計学園獣医学部の設置について、文科省の大学設置・学校法人審議会によって認可すべきとの判断が下され(文科大臣はそれを追認)、同じ日に同学園の加計孝太郎理事長が記者会見を行う、と。 勿論、自民党大勝を織り込んだ「幕引き大作戦」だ。いくら何でも普通の神経があればそこ...
既に北朝鮮に敗北?
既に北朝鮮に敗北?
高森明勅
高森明勅 緊迫する北朝鮮情勢。 既に「対話か、圧力か」という段階を越えて、「戦争か、譲歩か」という局面に入っている。 “偶発的”な戦争はいつ始まっても可笑しくない。 そんな中で解散、総選挙に踏み切るとは「平和ボケ」の極み。 しかし、アメリカからの先制攻撃はあり得ないという分析が有力。 例えば、元外務省主任分析官だった佐藤優氏の見立ては、既にアメリカは「敗北」している、...
新宿駅東南口広場の「伝説」
新宿駅東南口広場の「伝説」
高森明勅
高森明勅 10月14日、新宿駅東南口広場。 立憲民主党の選挙向け演説会。長男と2人で出掛けた。 行ってビックリ。広場も階段も陸橋の歩道にも、聴衆がビッシリ詰め掛けている。どの位の人数になるのか。 見たところ、サヨク市民的な人々は余り見かけない。 むしろ、選挙演説なんて初めて、という感じの人々。選挙用のチラシを配っている若者からして、殆ど初めてではないか。 多分、初心者...
和を以て
和を以て
高森明勅
高森明勅 聖徳太子の「憲法十七条」。 津田左右吉以来、学界にはその信憑性に疑問を投げ掛ける声があった。しかし近年は、細かな表現における潤色はあっても、その骨格まで疑う必要はないとの見方が有力だ(東野治之、吉村武彦、石上英一など)。 それを踏まえて、これまで余り注目されていない点を1つ、指摘しておきたい。それは冒頭、“総論”的な性格を持つ、第1条から第3条までの、条文の...