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新内閣発足と天皇
新内閣発足と天皇
高森明勅
高森明勅 菅新内閣の発足。 この際、新しい内閣がスタートする為に、「天皇」という地位が どのように関与しているかを、改めて確認してみよう。 誰でも気付く役割は、首相の「任命」と閣僚の「認証」。 9月16日、皇居で首相親任式と閣僚認証式が行われた。 このことは、ニュースでも取り上げられている。 だから、人々に広く認識されただろう。 首相の任命は憲法6条1項、閣僚の認証は...
菅首相の恩返し?
菅首相の恩返し?
高森明勅
高森明勅 菅(すが)内閣が発足した。 私の周囲にはこんな声も。 「菅首相は皇室に“恩返し”をしなくちゃいけないね。 だって、菅首相が首相候補の1人として名前が挙がるようになったのは、 “令和”への改元の際に、内閣官房長官として発表役を務めたから。 あれで一挙に、全国の国民のほとんどに、 その名前を知られることになった。 普段は全く政治に関心が無いような人々にまで、顔と...
菅首相と附帯決議
菅首相と附帯決議
高森明勅
高森明勅 国会の首相指名選挙で菅義偉氏が選ばれ、皇居で天皇陛下による 「任命」を受けて、正式に首相になられた。 菅新首相は、上皇陛下のご譲位を可能にした特例法が 成立する迄のプロセスと、それを後押しした国民の思いを、 誰よりも熟知しておられるはずだ。 その際の附帯決議の“重み”についても、身に沁みて 分かっておられなければおかしい。 同決議には以下のようにある。 「政...
「旧宮家」を巡る菅答弁の“重み”
「旧宮家」を巡る菅答弁の“重み”
高森明勅
高森明勅 9月14日、自民党の新総裁は、事前の予想通り 菅義偉内閣官房長官に決まった。 この瞬間、次の首相への就任も事実上、併せて決定したことになる。 これで、今年の2月10日の同氏の国会答弁は、より“重み”のある ものになった。 同日、衆院予算委員会において山尾志桜里議員が質問に立たれた。 皇位の安定継承を巡り、政府はこれまで、旧宮家系国民男性に 果たして皇籍取得の...
「玉木新党」という希望
「玉木新党」という希望
高森明勅
高森明勅 9月13日、第91回・ゴー宣道場を開催。 ゲストは新しく結成された「国民民主党」代表の玉木雄一郎衆院議員と 同党の山尾志桜里衆院議員のお2人だった。 討議が余りにも充実していたので、残念ながら会場の参加者を交えた 質疑応答の時間を取ることができなかった。 恐らく道場が始まって以来、初めてのことではないか。 それほど、あっという間の3時間余りだった。 15日に...
安倍首相と改憲
安倍首相と改憲
高森明勅
高森明勅 自民党総裁選を巡り、安倍首相に比べて、菅内閣官房長官は 憲法改正に熱意が低い、という報道を見掛ける。 菅官房長官が改憲にどの程度、熱意があるか。 それはよく知らない。 しかし、安倍首相が本気で改憲を目指していたのか、どうか。 これについても、倉持麟太郎弁護士の指摘が興味深い。 「安倍首相にとっての憲法改正とは、憲法改正というアジェンダを利用して 党内政治のコ...
「個人」という幻想
「個人」という幻想
高森明勅
高森明勅 保守とリベラルの思想的対立。 私は両者に、それぞれ魅力と疑問を感じている。 この両者の対立の根底にあるのは「人間観」そのものの対立だろう。 保守主義の前提には、感情に左右されやすく、間違いも多い、 しがらみに囚われて、内面には悪の要素も抱えた、“弱い”人間像がある。 その場合、人間の理性にも自ずと限界があると見る。 だから、人間の理性だけで過去を裁断したり、...
新・日本書紀?
新・日本書紀?
高森明勅
高森明勅 9月5日、日本教師塾。 今期の2回目だ。 研修テーマは“「日本書紀」パート2”。 普通に考えると授業では扱いにくい素材だ。 1コマ目(60分)は3人の先生方が授業提案。 トップのY先生はビブリオバトルの形式を利用された。 まず古事記と日本書紀の特色についてポイントを絞って紹介。 その後、児童達にどちらが好きかを選ばせ、その理由も述べさせる。 ほとんどの子供が...
倉持弁護士、初の単著
倉持弁護士、初の単著
高森明勅
高森明勅 わが“戦友”倉持麟太郎弁護士。 この度、初めて単独の著書を刊行された。 それが『リベラルの敵はリベラルにあり』(ちくま新書)。 先日、ご恵送戴いた。 つい、リベラリズム研究の権威、井上達夫氏の著書のタイトルを 連想してしまう。リベラルな価値の普遍性を確信するが故に、 リベラル勢力の情けない現状に、“理性的な”苛立(いらだ)ちを 抑えられない。 そんな気分がう...
「女系」は無い?
「女系」は無い?
高森明勅
高森明勅 「男系」維持論者が時折(又はしばしば)唱える突飛な意見。 例えば「女系なんて無い」とか。 実際に存在するのは男系だけで、女系と言われているのは、 相手の男性の系統、つまり男系だけだ、と。 そこから、女性天皇が国民だった男性と結婚して、そのお子様が即位すれば 「王朝交替(こうたい)」が起こる、などという妄想が生まれる。 「男系」社会のシナならば、確かにその通り...
傍系主義?
傍系主義?
高森明勅
高森明勅 皇位継承の「男系維持」を唱える論者の中には、時折(又はしばしば) 突飛な発言をされるケースを見かける。 先頃、「傍系主義」を標榜しておられる方がいて、驚いた。 にわかに真意を図りがたいものの、少なくとも、現在の皇室典範にも 採用されている「直系主義」へのアンチの表明だろう。 直系主義というのは、皇位継承の順序として、先ずは直系の皇族を優先する。 次にもし直系...
皇位継承順位の変更
皇位継承順位の変更
高森明勅
高森明勅 秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下。 現在の皇室典範のルールでは、皇位継承順位は第2位だ (第1位は秋篠宮殿下)。 しかし、率直に言って、典範がこのまま改正されなければ、 そのご生涯はかなり厳しいものになりかねない。 畏れ多いが、殿下が、わが皇室の最後のお1人になられる、 という悪夢のような将来も、余り考えたくはないものの、 可能性がゼロではない。 そうした、最...
悠仁親王殿下のお誕生日
悠仁親王殿下のお誕生日
高森明勅
高森明勅 9月6日、秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下は14歳の お誕生日を迎えられた。 国民の1人として心からお祝いを申し上げる。 殿下がお健やかに成長しておられることは、喜びの至り。 「お若いながらも国民の現状を知り、痛みを分かち合うという 姿勢を身に付けられている」(東京芸術大学の澤和樹学長)という。 有難い。 現在の皇室典範のルールでは、殿下の皇位継承順位は第2位...
「直系優先」の理由
「直系優先」の理由
高森明勅
高森明勅 国民の多くが、天皇陛下のお子様でいらっしゃる敬宮 (としのみや、愛子内親王)殿下のご即位を、至って自然なことと 受け止めている。 この事実に対して、無知な大衆の浅薄な感情論と、上から目線で 蔑(さげす)む者が、ごく少数ながらいる。 しかし、皇室典範の規定の仕方を見ると、決してそうではないことが分かる。 皇位継承の原則として、明確に「直系」主義(直系を優先、傍...
女性・女系の「皇祖」
女性・女系の「皇祖」
高森明勅
高森明勅 わが国の最初の“正史”は日本書紀。 その日本書紀を読むと、「皇祖」(皇室の祖先神)として2柱(はしら)の神 (神は1柱、2柱と数える)が“名指し”で登場する。 その1柱は、改めて言うまでもなく天照大神(あまてらすおおみかみ)だ。 神武天皇紀(日本書紀巻三)に、神武天皇ご自身のお言葉として 「我が皇祖〔みおや〕天照大神」と出て来る。 もう1柱は、高皇産霊尊(た...
友人の著書
友人の著書
高森明勅
高森明勅 旧知の中澤伸弘兄(けい)から近刊の『令和の皇位継承 諸問題と課題』 (展転社)を送って貰った。 「あとがき」に次のような一節が。「最後に高森明勅兄のことを書いておく。 高森兄との交際は大学入学後の時であつて、もう四十年近くになる。 今以て兄の学識には学ぶところがあり、畏敬してやまない存在である。 平成になつて間もなく、兄の呼びかけで拙宅を会場にして皇室法研究...
皇統問題の「前提条件」
皇統問題の「前提条件」
高森明勅
高森明勅 皇統問題は突き詰めると“1つの問い”に尽きる。 これまで「男系」継承を支えて来た側室が不在で、非嫡出(庶出) による皇位の継承という選択肢が排除された条件下で、皇室の尊厳、 「聖域」性(あるいは、国民の皇室への素直な敬愛の気持ち)を守りながら、 いかにして将来に向けた皇位の安定継承を目指すか。 この問いは、3つの要素から成り立つ。 (1)前提条件=側室不在、...
「日本の息吹」トップ記事
「日本の息吹」トップ記事
高森明勅
高森明勅 国内最大の保守系組織「日本会議」。 その機関誌が『日本の息吹』だ。 同誌9月号が8月31日に届いた。 そのトップ記事は「安倍総理、任期中に憲法改正を 堅い決意を改めて表明」 というもの。 安倍首相の顔写真がカラーで掲げてある。 去る6月18日の記者会見での安倍首相の発言を取り上げている。 「私も自民党総裁として、総裁任期の間に、憲法改正を成し遂げていきたい。...
次の首相は?
次の首相は?
高森明勅
高森明勅 誰が次の首相に就任するか。 早くも大勢が固まりつつあるように見える。 もし菅義偉内閣官房長官が首相になれば、上皇陛下のご譲位を 可能にした法整備の過程とその背景となった国民の気持ち、 更に特例法成立の際の皇位の安定継承への取り組みを求める 附帯決議の“重み”を、最も身に沁みて知っていなければ ならないはずだ。 ちなみに、Yahoo!の世論調査では、次の首相を...
野党が問われる
野党が問われる
高森明勅
高森明勅 安倍晋三首相の辞任表明で、これから「後継」選びが本格化する。 今のところ、菅義偉内閣官房長官の名前が、比較的大きく 取り沙汰されているように見える。 菅内閣ならば、取り敢えず安倍内閣との“継続性”が前面に出るだろう。 果たしてどうなるか。 これから暫く野党が埋没気味になるのはやむを得ない。 しかし、次の政権が始動すれば、いつ衆院解散に踏み切るかが、 最大の関...