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学生時代、映画の中で孝明天皇を刺殺する場面に強く抗議した
高森明勅
もう40年以上前の昔話。 まだ私が学生だった頃。 私の部屋に後輩が飛び込んで来た。 「大変です。孝明天皇が刺し殺される映画をやっています」と。 孝明天皇“暗殺”説は根強くある。 学界では殆ど否定されているが、作家の中村彰彦氏などは、 令和の今も暗殺説を唱え続けておられる (同氏は『WiLL』最新号〔5月号〕で、橋本博雄氏の新しい 暗殺説を紹介されている)。 ...
皇室への誹謗中傷に対する法的空白が長く放置され続けている
高森明勅
現在、皇室への誹謗中傷に対処する為の法的なガードは、 事実上、皆無に近い。 不敬罪が無くなって、天皇・皇后・皇嗣への名誉毀損・侮辱の 行為に対しては内閣総理大臣が代わって告訴する制度になった (刑法232条2項)。 しかし、内閣総理大臣が例えばメディアや出版社などを相手に、 果たして適切に告訴を行うのか。 私は以前、この件について、過去にどのような事例があっ...
延期されていた歌会始、印象的な入選・佳作の和歌3首
高森明勅
去る3月26日、延期されていた宮中の歌会始が 皇居の宮殿(松の間)で催された。 今年のお題は「実」。 一般から詠進された和歌も1万3657首に達した。 その中から10首が選ばれる。 これを「選歌」と言う。 又、「佳作」とされた和歌も18首あった。 それらの中から、私の印象に残った作品を紹介しよう。 シールドの 向かうの客に 釣り渡す 架空のやうな 現実にゐる...
男子が生まれなければ離婚?男系固執の時代錯誤ぶり
高森明勅
友納尚子氏の『雅子妃 悲運と中傷の中で』には 驚くような記述がある。 平成18年1月の「週刊新潮」に皇后陛下(当時は皇太子妃)の 「離婚」説(勿論、ガセネタ)の発端になる記事が載った (同月5・12日号)。 その離婚説の背景について、このように書かれていた。 「『離婚』説が続出しているのは、皇室典範改正問題が からんでいるという指摘もある。 女性・女系天皇容...
皇室バッシングの逆風に毅然と立ち向かわれた天皇陛下
高森明勅
平成時代、皇后陛下(皇太子妃)への週刊誌などのバッシングは、 目に余るものがあった。 そんな状態の中でも、天皇・皇后両陛下の真実の お姿を伝えようと努めたジャーナリストが、数は少なくても、 いなかった訳ではない。 例えば友納尚子氏。 雑誌で見掛ける同氏の記事には頭が下がった。 根気よく天皇・皇后両陛下の周辺の人物に取材を重ね、 確度の高い情報を提供してくれた...
有識者会議「前提」ある?無い?
高森明勅
退位特例法の附帯決議に応える為の有識者会議。 ところが、一部の報道では「前提として現在の継承順位は変えない」 という。 しかし、それでは議論の幅が一挙に狭まる。 現に、同会議が既に公表してた、専門家ヒアリングでの (バランスが取れた網羅的な)「聴取事項(案)」とも 矛盾してしまう。 例えば、問5では内親王・女王に皇位継承資格を認めた場合の 「継承順位」を尋ね...
「女性自身」にコメント
高森明勅
先日、「女性自身」編集部から取材を受けた。 同誌からの取材は初めて。 女性誌は、これまで主に「女性セブン」に関わって来た。 今回、退位特例法の附帯決議に応える為の有識者会議が 設けられたことについて。 4月6日号にコメントが載った。 僅か2ページながら巻頭の記事。 私のコメントは以下の通り。 「政府はすでに、水面下で専門家へのヒアリングを 終えているとみられ...
憲法は今、生きているか?
高森明勅
5月3日(憲法記念日)のゴー宣道場のテーマは 勿論(もちろん)「憲法」。 この日には毎年、護憲派・改憲派がそれぞれ集会を開いて来た。 しかし、果たして護憲派は、何を目指しているのか。 彼らの願いは叶(かな)っているのか。 もとより憲法9条それ自体(更に憲法の全条文)は、 これまで僅かな変更もなされていない。 しかし、それで護憲派は満足なのか。 自衛隊という軍...
「保守」の離婚・廃太子論
高森明勅
「保守」知識人の中には、もはやバッシングの域を超えた、 無礼・不敬の極みというべき暴論を吐いたケースもあった。 平成時代、天皇・皇后両陛下(当時は皇太子・同妃)の 離婚を公然と唱え、もし離婚されない場合は皇位継承順位 の変更(事実上の廃太子)もあり得ると、恫喝したのだ。 皇后陛下がご療養の為に、皇室祭祀に十分、 携わることが困難なのが、理由とされていた。 ほ...
皇后陛下を仮病扱いした「保守」知識人
高森明勅
もう10年以上も前になる。 『WiLL』誌上で、西尾幹二氏による天皇・皇后両陛下 (当時は皇太子・同妃)への常軌を逸したバッシングが、 執拗に続けられた(当時の同誌編集長は花田紀凱氏)。 それには後日談がある。 同連載を視聴率が稼げるネタと判断したのか、 テレビ朝日の「朝まで生テレビ」がテーマに取り上げた。 私にも出演依頼があったものの、この時ほど迷ったのは...
「保守」知識人の皇室バッシング
高森明勅
皇室を敬愛し、今後の末永いご発展を願う者にとって、 どうしても見逃せないのは、これまで繰り返されて来た 皇室への心ない“バッシング”だ。 中でも、「保守系」知識人による執拗な誹謗中傷が 幾度も行われて来た事実は、異常と言う他ない。 例えば、(個人的には、以前に些かご縁があったので、 ここで取り上げるのは少し気がひけるが)西尾幹二氏。 月刊誌『WiLL』平成2...
論点を網羅、有識者会議の10項目
高森明勅
公平を期して、この度の退位特例法の附帯決議に 対応する為の有識者会議の良い点に触れておこう。 それは、専門家へのヒアリングを行う聴取項目が、 網羅的でバランスの取れた内容になっていること。 女系天皇を取り上げると、一部から強硬な反対論が 出て来そうだから止めようとか、旧宮家案は常識的に考えて 無理筋だから、予め除外しよう、といった姿勢ではない。 具体的には以...
有識者会議「旧宮家系」以外も対象?
高森明勅
退位特例法の附帯決議に応える為の有識者会議。 専門家へのヒアリングを行う際に、10の“聴取項目(案) ”を設けている。 その9番目は以下の通り。 「皇統に属する男系の男子を下記①又は②により 皇族とすることについてはどのように考えるか。 その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。 ①現行の皇室典範により皇族には認められていない 養子縁組を可能とする...
有識者会議、迷走の予感?
高森明勅
3月23日、退位特例法の附帯決議に応える為の 有識者会議の初会合。 各社の報道によると、決議で言及された「女性宮家」はもちろん、 「女性天皇」・「女系天皇」の可能性についても、きちんと 取り上げるようだ。 それなら本格的な検討を期待できる。 …と思いきや、その一方で「前提として現在の継承順位は変えない」 (朝日新聞デジタル、23日21時41分配信)という。 ...
今年の皇居勤労奉仕は?
高森明勅
平成30年から皇居勤労奉仕を始めた稽古照今 (けいこしょうこん、古〔いにしえ〕を稽〔かんが〕えて、 今に照すーという意味)奉仕団。 昨年は、新型コロナ禍の影響で宮内庁が勤労奉仕の受け入れを 暫(しばら)く見合せたので、勝手に皇居周辺を清掃する “気まま奉仕”を実施した。 その時の団長(3代目、Iさん、女性)から連絡があり、 今年も宮内庁に正式な勤労奉仕を申し...
女性天皇「中継ぎ」説の源流
高森明勅
過去の女性天皇は「中継ぎ」だったという意見がある。 これを学説として体系化したのは井上光貞氏の「古代の女帝」 (『歴史と人物』所収、昭和38年)だろう。「天皇がなくなった後、 なんらかの政治的事情のため、皇位継承上、当然即位すべき 皇子の即位がはばまれ、便宜の処置として皇太后が位についた」、 「本来女帝とは、皇太后が皇嗣即位の困難なとき、いわば仮に 即位して...
軽量級の有識者会議?
高森明勅
皇位の安定継承を目指してどのような制度改正を図るべきか。 現下の日本で、これほど重大かつ緊急の対応を求められている課題は、 他にあるまい。 にも拘(かか)らず、今回の有識者会議のメンバーの顔ぶれを拝見すると、 課題の重さに対して、失礼ながら、いささか“軽量級”という印象を免れない。 テーマの切実さ故に、逆にメンバーに加わるのを尻込みした人も、 決して少なくな...
有識者会議は設けたくなかった
高森明勅
改めて言う迄もないかも知れないが、 政府は有識者会議を設けたくなかった。 「政府はこれまで、非公式に学識経験者らに接触し、 それぞれの意見を聞き取ってきた。 これを踏まえ、女性・女系天皇を実現するための法整備は 見送ることにした。 公の場で議論を行う有識者懇談会も設けない方向だ」 (読売新聞、令和2年2月16日付)と。 「公の場で議論を行う」ことになれば、皇...