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皇位継承、2つのシナリオ
皇位継承、2つのシナリオ
高森明勅
高森明勅 以前、「皇位の安定継承、4つのシナリオ」という ブログを書いた(1月16日)。 その時に皇位の安定継承への取り組みを巡って 想定したシナリオは以下の通り。 ①皇位の安定継承に向けて、女性・女系皇族の即位を可能にし、 それが実際に機能できるようにする為に、女性宮家を創設する。 ②皇位の安定継承への取り組みを先延ばしして、 皇族数を目先だけ確保する為に“一代限り...
皇位の安定継承、政府のロジック
皇位の安定継承、政府のロジック
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承策を議論する有識者会議がいよいよスタートする。 政府のロジックは、“本音”としてはおよそ以下の通りだろう。 ①皇位はこれまで例外なく男系によって継承されて来た。 ②しかし、旧宮家案は無理だし(②‐1)、男系維持に 決定的な貢献をして来た非嫡出による継承可能性も排除されている (②‐2)。 ③よって、皇位継承資格を女性・女系の皇族に拡大する以外に...
皇位の安定継承へ有識者会議
皇位の安定継承へ有識者会議
高森明勅
高森明勅 加藤勝信内閣官房長官は3月16日の記者会見で、 皇位の安定継承策を議論する有識者会議を設置することを 発表した。 上皇陛下のご譲位を可能にした特例法の附帯決議では、 同法施行(平成31年4月30日)後、「速やかに」検討を スタートさせる約束だった。 政府はそれをグズグズ先延ばしして、昨年11月に“皇女プラン”が 急浮上。 皇位の安定継承には繋(つな)がらず、...
憲法は今、生きているか?
憲法は今、生きているか?
高森明勅
高森明勅 少し先回りになるが、5月3日(憲法記念日)の ゴー宣道場のテーマは勿論(もちろん)「憲法」。 この日には毎年、護憲派・改憲派がそれぞれ集会を 開いて来た。 しかし、果たして護憲派は、何を目指しているのか。 彼らの願いは叶(かな)っているのか。 もとより憲法9条それ自体(更に憲法の全条文)は、 これまで僅かな変更もなされていない。 しかし、それで護憲派は満足な...
暗い井戸の中のような日々
暗い井戸の中のような日々
高森明勅
高森明勅 畏れ多いことに、上皇后陛下に対し、週刊誌などが 事実無根のバッシングを繰り返したことがあった。 平成5年のこと。 その結果、遂に同年のお誕生日(10月20日)当日に 上皇后陛下がお倒れになる事態に迄、立ち至った。 ばかりか、その後、半年にも亘(わた)って、 お声が出くなる失声症になられた。 国民として、これほど申し訳ない出来事はない。 この時、バッシングに狂...
皇室と旧宮家の「交流」?
皇室と旧宮家の「交流」?
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す方策として、一部で「旧宮家」案が 唱えられている。 旧宮家系国民男性への新たな皇籍取得を可能にすべきだという意見だ。 その場合、「旧宮家と皇室は今も緊密なつながり、ご交際があり…」 (百地章氏)とされ、皇室と旧宮家の交流の場として 「菊栄親睦会(きくえいしんぼくかい)」の名前が挙がることもある。 だから、ご結婚という人生の一大事を介さず...
東日本大震災追悼式でのおことば
東日本大震災追悼式でのおことば
高森明勅
高森明勅 3月11日、東日本大震災10周年追悼式が東京・国立劇場で 執り行われた。 その時の天皇陛下のおことばから、一部を謹んで掲げさせて戴く。 「今後、困難な状況にある人々が、誰一人取り残されることなく、 一日も早く平穏な日常の暮らしを取り戻すことができるように、 復興の歩みが着実に実を結んでいくよう、これからも 私(わたくし)たち皆が心を合わせて、被災した地域の人...
AKB48、10年続く支援活動
AKB48、10年続く支援活動
高森明勅
高森明勅 アイドルグループ、AKB48。 東日本大震災から10年間、途絶えることなく、支援活動を続けて来た。 グループの何人かが現地に赴(おもむ)いて、ミニライブをやったり、 ハイタッチ会をやったりして、現地の人々を元気付けている。 私も、第1回(平成23年5月22日)の岩手県の 大槌町(おおつちちょう)でのライブの様子を映像で拝見したが、 被災地の皆さんの盛り上がり...
上皇陛下のビデオメッセージ
上皇陛下のビデオメッセージ
高森明勅
高森明勅 東日本大震災の際、上皇陛下から国民に対し、 ご懇篤なおことばをビデオメッセージという形で、お伝え下さった (平成23年3月16日)。 優渥(ゆうあく)なおことばを戴いて、人々がどれだけ力付けられたことか。 震災から10年を迎えるに当たり、ここに謹んでその全文を掲げさせて戴く。 「このたびの東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という 例を見ない規模の巨...
皇室経済法と「女性宮家」
皇室経済法と「女性宮家」
高森明勅
高森明勅 高森稽古照今塾の受講生からこんな質問があった。 「皇室経済法は、少なくとも“一代限り”の女性宮家については、 既に認めているんですか?」と。 同法第6条第3項第3号には「独立の生計を営む内親王」に 支出される皇族費の金額が定めてある。 「女王」についても、同項第5号に規定がある。 これらによって、同法が内親王・女王が「独立の生計を営む」可能性を 認めているこ...
「独擅場」と「独壇場」
「独擅場」と「独壇場」
高森明勅
高森明勅 随分、前から間違った言葉が普通に流通してしまっている 代表的な例の1つに、「独壇場(どくだんじょう)」がある。 正しくは「独擅場(どくせんじょう)」。 「擅(呉音=ゼン、漢音=セン)」は「“ほしいままにする”  ひとりじめにする。 また、ひとりで自由に処理する」(『学研漢和大字典』)という意味だ。 独擅場は、改めて言う迄もなく「その人だけが思いのままにふるま...
東日本大震災、当日の電話
東日本大震災、当日の電話
高森明勅
高森明勅 東日本大震災当日の夜。 想像を絶する被害を受けた岩手県から電話を貰った。 私は同月下旬に同県での講演を予定していた。 その主催者の事務局の方だった。 およそ以下のような内容。 「こちらの勝手な都合で申し訳ありませんが、 予定していた講演は当面、延期させて戴けないでしょうか。 講演会場に使うつもりだった施設も、天井が落下して 使えなくなっています。 事務局のメ...
天皇陛下、岩手県ご視察
天皇陛下、岩手県ご視察
高森明勅
高森明勅 天皇・皇后両陛下には、東日本大震災から10年を迎えるのに合わせ、 3月4日、被災地だった岩手県とお住まいの赤坂御所をオンラインで 繋(つな)ぎ、復興状況を視察されると共に、被災者と丁寧に 懇談された。 被災者からは、「哀悼のおことばを戴き、涙が出て仕方がなかった」 「(両陛下が)今も変わらずに(被災地のことを)思って下さっている ということは凄く伝わった」な...
東日本大震災の被災地へ
東日本大震災の被災地へ
高森明勅
高森明勅 間もなく東日本大震災から10年。 天皇陛下には、お誕生日に際しての記者会見で 以下のようにおっしゃられた。 「私も雅子も、今後とも被災地の方々の言葉に耳を傾け、 被災された方々の力に少しでもなれるよう、 被災地に永く心を寄せていきたいと思っています。 そしてまた、機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を 訪れてみたいと願っています」と。 これは、震災直後...
左上位から右上位へ
左上位から右上位へ
高森明勅
高森明勅 ひな祭りの男雛・女雛の並び方に関わって、 天皇・皇后が左右どちらにいらっしゃるか。 先に、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館の壁画を手掛かりにして、 明治23年(1890年)の歌御会始(うたごかいはじめ)を描いた絵では、 既に天皇が(天皇ご自身の側から向かって)“右側”に座っておられた ことに言及した。 ところが、次のような指摘があるので追加しておく。 「明治7年...
「ひな祭り」と女性天皇
「ひな祭り」と女性天皇
高森明勅
高森明勅 3月3日、ひな祭り。 現在のひな人形の源流について、以下のような記述がある。 「徳川家康の孫、東福門院(とうふくもんいん)が子供のために作った 座り雛(びな)がそのはじめであろう。 東福門院、名は和子(まさこ)ーー彼女は2代将軍秀忠(ひでただ)の娘 として生まれた。 徳川幕府による朝廷懐柔策のため、元和(げんな)6(1619)年、 14歳で後水尾(ごみずのお...
ひな祭り「家庭の中の天皇」
ひな祭り「家庭の中の天皇」
高森明勅
高森明勅 3月3日は「ひな祭り」。 昨年生まれた私の初孫(女子)にとっては初節句(はつぜっく)に当たる。 この日の為に、長男の自宅に届いた“ひな人形”の写真が送られて来た。 金屏風(びょうぶ)を背景に、人形の側から向かって右側に 男雛(おびな)、左側に女雛(めびな)が座り、「右近(うこん)の橘」 (人形の側から向かって右側)と「左近(さこん)の桜」(同じく左側) が飾...
「皇室祭祀」と国民との触れ合い
「皇室祭祀」と国民との触れ合い
高森明勅
高森明勅 天皇の“お務め”を巡って、奇妙な対立があるように見える。 右派や保守系は、天皇の最も大切なお務めは神聖な祭祀である、 と強調する。 その一方で、国民との触れ合いには冷淡で、わざわざ被災地などに お出まし戴く必要はない、などと言う。 これに対し、左派やリベラル系は、被災地などにお出ましになって、 国民と触れ合われることこそが天皇の最も重要なお務めだとする。 し...
国民の中に入って行く皇室
国民の中に入って行く皇室
高森明勅
高森明勅 天皇陛下のお誕生日に際しての記者会見でのご発言と、 私が事前にロシア国営通信社「スプートニク」の取材に答えた内容が、 畏れ多いがかなり重なったことに、少し驚いた人もいたようだ。 しかし、陛下のこれまでのなさりようや、 “おことば”に常に注目していれば、(その深い思し召しはともかく) お気持ちのごく一端をおぼろげに拝察申し上げることは、 皇室に心を寄せる国民で...
東久邇宮の「臣籍降下」論
東久邇宮の「臣籍降下」論
高森明勅
高森明勅 以前から、旧宮家系国民男性が新たに皇族の身分(皇籍)を 取得することを可能にする制度改正が、一部で提案されている。 多くの難題を抱えるが、「男系」限定をいつまでも維持しようと 考えている人々が期待しているのは、東久邇(ひがしくに)家の 男性のようだ。 「女系」では、明治天皇・昭和天皇とも繋(つな)がり、 現在の直系の血筋と血縁的に近い、というのが理由らしいか...