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国会で旧宮家案が憲法違反の「門地による差別」と指摘した議員
国会で旧宮家案が憲法違反の「門地による差別」と指摘した議員
高森明勅
高森明勅 立憲民主党の津村啓介衆院議員。 現在の国会で、皇室に最も深く関心を寄せる政治家の1人だろう (勿論、具体的な考え方では私と食い違う部分もあるが)。 国会の場で、旧宮家案が憲法違反の「門地による差別」に当たる 可能性を、誰よりも早く指摘されたのは、恐らく同議員ではあるまいか。 去る2月26日、衆院予算委員会・第1分科会で、「憲法上、門地による 差別に反しない形...
「男系女子」による1代限りの女性天皇という提案とその限界
「男系女子」による1代限りの女性天皇という提案とその限界
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 いささか意外と言っては失礼かも知れないが、 会議メンバーのヒアリング対象者への質問が面白い。 “1代限り”の女性(男系女子)天皇を提案された 京都産業大学名誉教授の所功氏に対し、次のような質問。 「男系女子まで皇位継承資格を認めるという考え方に対しては、 抜本的な皇位継承の安定化につながらない、やはり女系まで認めることが ...
皇位継承有識者会議のメンバーが古代日本の「双系」制に言及
皇位継承有識者会議のメンバーが古代日本の「双系」制に言及
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 その第3回会合(4月21日)では歴史学者らがヒアリング対象とされた。 この回でも、会議メンバーによるヒアリング対象者への質問の仕方が、 興味深い。 例えば、日本中世史が専門で国際日本文化研究センター 名誉教授の今谷明氏への質問。 「(今谷氏の“男系の伝統”という発言に対し)最近の歴史学の研究では、 古代においては(男系だけ...
昭和天皇と「旧宮家」の交流の実情を巡る貴重な調査報告
昭和天皇と「旧宮家」の交流の実情を巡る貴重な調査報告
高森明勅
高森明勅 昭和天皇と旧宮家の交流の実情について、『昭和天皇実録』 (全18巻)を基礎資料として、丁寧に調べた貴重な報告がある (勝岡寛次氏、『祖国と青年』令和3年5月号)。 少しコメントを加えながら、その一部を紹介しよう。 「私が『実録』で(いわゆる旧宮家が皇籍を離脱した後の) 昭和23年以降40年間の記録を調べた限りでは…拝賀は新年と 天皇誕生日の年2回、必ず行はれ...
旧宮家案は憲法が禁じる「門地による差別」という決定的な指摘
旧宮家案は憲法が禁じる「門地による差別」という決定的な指摘
高森明勅
高森明勅 5月10日に開催された皇位の安定継承を目指す 有識者会議の第4回会合。 “憲法上の検討”を中心課題としたので、 他の回とは異なる重要性を持つ。 そこで、現在の憲法学界を代表する2人の学者 (京都大学名誉教授の大石眞氏、東京大学教授の宍戸常寿氏)が、 「旧宮家案」(更に旧宮家に限らず、皇族ではない皇統に属する 男系の男子に広く皇籍取得を可能にする案)に対し、 ...
旧宮家系男性の皇籍取得は「憲法違反」という憲法学上の見解
旧宮家系男性の皇籍取得は「憲法違反」という憲法学上の見解
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 去る5月10日の第4回会合は取り分け重要な意味を持った。 何故なら、憲法上の検討を中心課題としたからだ。 政府・国会がどのような制度改正を行うにせよ、“憲法の枠内”という 限界が当然ある。 その意味で、第4回会合によって、政府・国会が「行えること」と 「行えないこと」が、ほぼ見えて来たと言える。 先ず、憲法上「行えること」...
憲法は「女系天皇」を排除していないとの理解が憲法学者の主流
憲法は「女系天皇」を排除していないとの理解が憲法学者の主流
高森明勅
高森明勅 5月10日に開催された皇位の安定継承を目指す有識者会議の 第4回会合では、憲法学者ら4人からヒアリングを行った。 国士舘大学特任教授の百地章氏は 「女系天皇は憲法違反の疑いがあり許されない」とされた。 同氏は以前、「万一の場合には、皇統を守るために、女帝さらには 女系の選択ということもあり得る」(『憲法の常識 常識の憲法』) と明言されていた。 その後、変説...
男系継承だったから平家や源氏が天皇の地位を狙えなかった?
男系継承だったから平家や源氏が天皇の地位を狙えなかった?
高森明勅
高森明勅 「男系限定」維持を唱える立場から奇妙な意見を見掛けた。 「男系は皇統唯一のルールである。…このたった1つのルールによって 日本は『世界最古の国』となった。 …その理由こそ男系にある。父系を辿れば神武天皇に辿り着く皇統は 時の独裁者にも覆せない。 平家や源氏、あるいは足利、織田、豊臣、徳川…どの時代の権力者も 天皇になり代わることができず、せいぜい娘を天皇に嫁...
皇位継承問題、有識者会議メンバーの質問の“中身”が面白い
皇位継承問題、有識者会議メンバーの質問の“中身”が面白い
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 ヒアリングを続けている。 その場での、同会議メンバーによる ヒアリング対象者への質問の仕方が、興味深い。 「(岩井克己氏に)『(同氏が提案する一代限りの) 内親王家』を創設する場合に、対象となる皇族の 意思についてはどう考えるか」 (答え=複数の選択肢を用意し、 全員が辞退されたら困るが、それはその時に考える) 「(笠原英...
旧宮家系の国民男性だけでなく、その家族ぐるみ皇籍を取得?
旧宮家系の国民男性だけでなく、その家族ぐるみ皇籍を取得?
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 第2回開催時(4月8日)には、ヒアリングに男系維持を 唱える論者が多く呼ばれた。 その中で、旧宮家系の国民男性を“家族ぐるみ”で 皇室に迎え入れるという、ユニークな提案をした論者がいた。 これは少し驚いた。 皇室と国民の厳格な区別、皇室の尊厳、「聖域」性という視点が、 ほとんど抜け落ちているように感じる。 「現在、宮家でも...
皇位の安定継承、政府は「正解」と政治的配慮の狭間で葛藤か?
皇位の安定継承、政府は「正解」と政治的配慮の狭間で葛藤か?
高森明勅
高森明勅 現在のわが国の最大の政治課題は、皇位の安定継承を目指す 皇室典範の改正だろう。   しかも、既に具体的な取り組みが動き始めている。 「先延ばし」を続けて来た政府を追い詰めて、 やっとこの局面にまで持ち込めた。 まさに千載一遇の好機だ。 しかし、もしこれが挫折すれば、現在の皇室の方々の年齢構成から考えて、 取り返しのつかない事態に陥りかねない。   問題の所在...
立憲民主党のエリート・プラグマティズムはまさに反立憲主義
立憲民主党のエリート・プラグマティズムはまさに反立憲主義
高森明勅
高森明勅 5月3日の「憲法記念日」に立憲民主党が公表した談話は以下の通り。 「新型コロナの感染拡大防止のために真に必要な権限は、 『公共の福祉』にかなうものとして現行憲法下でも 認められている。 政府がここまで無策、不十分、的外れな 対策しかできなかったのは、政府の権限が限定されているからでも、 緊急事態条項が憲法に明記されていないからでもない。 政府が、国民の命と生...
日本国憲法を「無効」と見る意見とそれへの批判を整理する
日本国憲法を「無効」と見る意見とそれへの批判を整理する
高森明勅
高森明勅 日本国憲法を法理上、「無効」と見る学説がある。 いわゆる日本国憲法無効論だ。 井上孚麿『増訂 憲法研究』『現憲法無効論』が その代表的な業績と言える。 勿論、少数説ながら、トンデモ説として無視されるのではなく、 独自の学説として、きちんと批判の対象になっている。 どころか、以下のような評価さえある。 「無効論は法理論として明快であり、スジが通っている」 (百...
コロナ禍での罰則付き休業要請は「違憲」「違法」という指摘
コロナ禍での罰則付き休業要請は「違憲」「違法」という指摘
高森明勅
高森明勅 5月3日はゴー宣道場拡大版。 テーマ「憲法は今、生きているかーコロナ禍、自衛権、天皇」 だった。 広い会場に参加者が一杯で、熱気に溢れていた。 事前に、施設の管理者から無観客での開催を要請されたが、 運営責任者の丁寧かつ根気強い交渉の結果、 感染対策に万全を期すという約束で、無事、リアル道場の開催に 漕ぎ着けてくれたらしい。 先ず、交渉に当たられたT氏の貢献...
日本国憲法の有効性の根拠は何か、これまでの主な学説の整理
日本国憲法の有効性の根拠は何か、これまでの主な学説の整理
高森明勅
高森明勅 日本国憲法の正当性・有効性を説明する最も有力な 学説とされて来た「8月革命説」。 それが説得力を失った現在、それに代わる見方はどのようなものか。 有力な学説は3つ。 ①憲法改正に法的限界はないとする「帝国憲法改正説」(佐々木惣一)。 ②被占領下の帝国議会での審議過程で、国民主権が次第に 確立したとする「段階的主権顕現説」(佐藤幸治) ③本来は瑕疵のある制定行...
愛国的マイホーム主義又はマイホーム的愛国主義の信条
愛国的マイホーム主義又はマイホーム的愛国主義の信条
高森明勅
高森明勅 4月は、わが高森家の家族の結婚記念日が、集中している。 先ず、シンガポールの青年と結婚した長女の結婚記念日が4月8日。 灌仏会(かんぶつえ=花祭り)だ。 おシャカさまの誕生日とされている(厳密には旧暦の同日)。 旦那が敬虔な仏教徒なので。 2人は結婚以来、今年で7年目になる。 旦那は、美男子で背が高く、飛び切り優しい。 娘には勿体ないような好青年だ。 去年、...
米バイデン政権が「海外緊急作戦」予算を廃止したことの意味
米バイデン政権が「海外緊急作戦」予算を廃止したことの意味
高森明勅
高森明勅 4月9日、米バイデン政権が、公務員給与など「義務的経費」 以外の「裁量的予算要求」の概要を公表した。 そこに同政権の政治姿勢がストレートに表現されている。 注目すべきは、軍事費のうち「海外緊急作戦」を特別枠の 予算項目としては廃止(!)したことだ。 通常の国防基本予算の枠内で対処するという。 その一方、同盟国との連携強化が謳われている。 これは何を意味するか...
「昭和の日」制定を目指す運動がスタートした頃のこと
「昭和の日」制定を目指す運動がスタートした頃のこと
高森明勅
高森明勅 4月29日「昭和の日」。 この祝日の趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた 昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」。 時代が「平成」に移って暫く、「みどりの日」と呼ばれる 祝日だった(現在、「みどりの日」は5月4日に移動)。 その名称と趣旨を、昭和天皇と昭和時代を回顧するのに ふさわしいもの(初め、新しい祝日名は「昭和の日」が良いか、 「昭和記念日」な...
4月29日「昭和の日」は、2つの点で“異例”の祝日である
4月29日「昭和の日」は、2つの点で“異例”の祝日である
高森明勅
高森明勅 4月29日は、国民の祝日の1つ「昭和の日」だ。 祝日としての趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた 昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」。 この祝日は2つの点で“異例”の祝日だ。 しかし、その事実が余り気付かれていないのではあるまいか。 まず1点は、先代の天皇のお誕生日が、御代替わりの後も、 “そのまま”祝日として残っていること。 「明治」から「大正...
日本国憲法の正当性を説明する「8月革命説」を批判する学説
日本国憲法の正当性を説明する「8月革命説」を批判する学説
高森明勅
高森明勅 日本国憲法の正当性を説明してきた「8月革命説」。 長く通説の地位にあった。 しかし、さすがに批判に晒されるようになっている。 批判説を一、二紹介しておこう。 「多数説とされる8月革命説については… (ポツダム宣言などに「日本国国民の自由に表明せる意思に従い」 とあるのは「むしろ占領軍が干渉しないでという意味であって、 国民主権の要求ではないとする解釈が成り立...