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皇族とのご婚姻による皇籍取得は当然“国民平等原則”の枠内
皇族とのご婚姻による皇籍取得は当然“国民平等原則”の枠内
高森明勅
高森明勅 いわゆる旧宮家系国民男性が、内親王・女王との ご婚姻を介さないで皇籍取得を可能にする案が、 憲法の“国民平等の原則”に違反し、憲法が禁じた 「門地(家柄)による差別」に当たる事実は、 男系限定維持を目指す人々にとって、かなりショックらしい。 一発アウトの宣告に等しいからだ。 しかし、男系派の代表的な論者で憲法学者の百地章氏でさえ、 十分な反論ができなかった。...
元皇族(旧皇族)には旧宮家系子孫は含まれないという事実
元皇族(旧皇族)には旧宮家系子孫は含まれないという事実
高森明勅
高森明勅 「元皇族(旧皇族)」という言葉について、意外と誤解があるようだ。 昭和22年に皇籍を離脱された、いわゆる旧宮家系の方々“だけ” と錯覚しているのを、時折、見掛ける。 それも、その子供や孫の世代まで含んでいると、思い違いをしていたり。 全く間違いだ。 先ず、旧宮家の皇籍離脱“後”に、国民として生まれた人々は、 かつて一瞬も皇族だったことがないのだから、“元”皇...
天皇から見捨てられない程度には国民が配慮すべきという指摘
天皇から見捨てられない程度には国民が配慮すべきという指摘
高森明勅
高森明勅 リベラル系の憲法学者の木村草太氏が次のような指摘をされていた。 「現在の皇室典範は、皇位継承順位を持つ人が 極めて少なくなるように作られています。 天皇の子どもであっても、女性だというだけで排除される。 子どもの数は限られていますから、数人が拒否すれば、 皇位継承者は途絶えてしまう。 天皇から見捨てられない程度には、国民は天皇に配慮するような 状況でないと成...
天皇は日本においてデモクラシーを支える最後の砦という指摘
天皇は日本においてデモクラシーを支える最後の砦という指摘
高森明勅
高森明勅 社会学者で、アカデミズム以外の場でも 活発な発信を続けている大澤真幸氏。 「天皇制」とデモクラシーの関係について興味深い発言をしておられる。 「我が国において天皇制は、結果的に、しかも意図せざるかたちで、 デモクラシーを支える最後の砦のようなものになっています。 今、世界を見渡すと、デモクラシーは危機の中にある。 しかし、日本は、天皇制があるおかげで、目下、...
皇位の安定継承でなく目先の皇族数の減少対策で誤魔化す
皇位の安定継承でなく目先の皇族数の減少対策で誤魔化す
高森明勅
高森明勅 共同通信が次のような記事を配信した(6月30日21時21分)。 「安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤)は 30日の第8回会合で、皇族数の減少対策として、 『女性宮家』創設など女性皇族が結婚後も皇族の身分を 維持すること、旧宮家(旧皇族)の男系男子が皇族となることの 2案に絞り込み、議論していくことを確認した。 有識者会議はこの方針に基づき、...
天皇陛下が国連会合でオンラインによる天皇として初のご講演
天皇陛下が国連会合でオンラインによる天皇として初のご講演
高森明勅
高森明勅 私はこれまで、天皇には3つのお立場があることを指摘して来た。 ①皇祖(天照大神)の“系統と精神”の正しい世襲継承者。 ②国家の公的秩序の頂点。 ③国民結合の中心。 これに対応する憲法での規定は以下の通り。 ①→「皇位は世襲」(第2条) ②→「日本国の象徴」(第1条) ③→「日本国民統合の象徴」(同条) 更に、それぞれのお立場に即した役割(お務め)は以下の通り...
東京五輪開催を巡り天皇陛下がご懸念との宮内庁長官の「拝察」
東京五輪開催を巡り天皇陛下がご懸念との宮内庁長官の「拝察」
高森明勅
高森明勅 6月24日、各種メディアが一斉に、 西村泰彦宮内庁長官の定例記者会見での発言を大きく報じた。 例えば以下の通り。 「宮内庁の西村長官は定例会見で 『天皇陛下がオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に 繋がらないかご懸念されている』と述べました。 西村長官はきよう午後の定例会見で、 『天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を 大変心配しておら...
旧宮家のルーツ、伏見宮家の第13代当主・貞致親王を巡る謎?
旧宮家のルーツ、伏見宮家の第13代当主・貞致親王を巡る謎?
高森明勅
高森明勅 いわゆる旧宮家のルーツは伏見宮家。 その伏見宮家について、以前、保守系の論者が 興味深い言及をされていたので、紹介しておこう。 「伏見宮家第11代・12代と御兄弟が次々お亡くなりになられたときに、 鍛冶屋の丁稚に行っている男の子を連れ戻しました。 …山城国西陣の鍛冶屋の徒弟となって『長九郎』と名乗っていたとのことです (安藤為章『年山紀聞』)。 その『長九郎...
被占領下の旧宮家の皇籍離脱を貞明皇后が是認された理由
被占領下の旧宮家の皇籍離脱を貞明皇后が是認された理由
高森明勅
高森明勅 いわゆる旧宮家は男系の血筋では、天皇からの血縁はすこぶる遠い (男系の血筋で言えば、江戸時代に後陽成天皇の皇子が養子に入った 近衛家や、東山天皇の孫が養子に入った鷹司家の方が、 天皇との血縁は遥かに近い)。 その為、当の旧宮家の方々ご自身からも、 皇籍離脱の声が挙がっていた。 「伏見宮系の皇族にもこのこと(血縁の遠さ)を自覚する者がおり、 山階宮晃、小松宮彰...
「女性・女系天皇」を見送るなら皇位継承の安定化は望めない
「女性・女系天皇」を見送るなら皇位継承の安定化は望めない
高森明勅
高森明勅 共同通信が以下のような記事を配信した(6月16日、20時46分)。 「安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は 16日の第7回会合で、皇位継承資格を男系男子に限定する皇室典範の規定を 尊重し、現在の皇位継承順位を変更しない方針を確認した。 これに伴い、女性・女系への資格拡大は見送る。 皇族数確保のため、女性皇族が結婚後も皇室に残る...
男系継承でも王朝交替、女系継承でも王朝存続という事実
男系継承でも王朝交替、女系継承でも王朝存続という事実
高森明勅
高森明勅 皇位継承資格の男系限定を、無理な条件下でも維持しようとする人々は、 「女系継承は王朝の交替を意味するから駄目!」と主張されている (王朝とは同じ君主の家筋に属する君主の系列)。 しかし、そんな単純な話ではない。 そのことは、例えばフランスの歴史上の王朝交替の実例を見ても、分かる。 カロリング王朝時代(843年~987年)の 第6代ウード、第8代ロベール1世(...
文春オンラインに登場する「宮内庁関係者」発言の“お粗末さ”
文春オンラインに登場する「宮内庁関係者」発言の“お粗末さ”
高森明勅
高森明勅 文春オンライン(6月11日、6時12分配信)の記事に 「宮内庁関係者」が登場している。 この人物は、皇位の安定継承を目指す有識者会議ヒアリングでの 一部の提言を踏まえて、こんな発言をしている。 (敬宮〔愛子内親王〕殿下など内親王方がご結婚後) 「皇統譜に名前を残したまま夫婦として別に戸籍を持つことになると、 二重戸籍となってしまいますが、皇統譜は特別なものだ...
男系女性天皇と女系天皇は憲法上、質的区別は無いという事実
男系女性天皇と女系天皇は憲法上、質的区別は無いという事実
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議でのヒアリングが終わった。 今回のヒアリングは、テーマについて必ずしも専門でない方々も 自覚的に多く招いた(その一方で招かれるべき専門家を呼ばなかった) 点が、ユニークだった。 専門家はそれぞれ既に自らの見解を公表しているから、 それを参照すればよいし、これまでの対立の不毛な堂々巡りを 避けようとしたのかも知れない。それに加え...
男系維持の為に「着床前診断」「男子受精卵移植」という提案?
男系維持の為に「着床前診断」「男子受精卵移植」という提案?
高森明勅
高森明勅 「女性自身」が興味深い記事を配信(6月8日、6時06分配信)。 皇位の安定継承を目指す有識者会議ヒアリングでの、 今谷明氏の提言を取り上げている。 「悠仁様の後どうなるか。 側室制を前提として、なおかつ非常に継承が難しかったこと (男系限定による継承)をどうやって維持していくか。 …個人的には側室制の代償として近代医学の技術を入れた 皇位継承があるべきだとい...
古事記の男女「王」から日本書紀の「皇子」「皇女」の書き分けへ
古事記の男女「王」から日本書紀の「皇子」「皇女」の書き分けへ
高森明勅
高森明勅 江戸時代の国学者・本居宣長は、長年、尊重されて来た 『日本書紀』に見られる「漢意(からごころ)」への 傾きを指摘して、それまで軽視されがちだった『古事記』に 「大御国(おおみくに=日本)の古意(いにしえごころ)」(やまとごころ) が託されている点を、高く評価した。 勿論、その一方で「誠に書紀は、事を記さるること広く、 はた其(その)年月日まで詳(つまびらか)...
皇位の安定継承への対応を考える時に共有すべき前提3点とは?
皇位の安定継承への対応を考える時に共有すべき前提3点とは?
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承への対応について、いつまでも不毛な堂々巡りを 繰り返す訳にはいかない。 そこで、前提として共有されるべきポイントを3つ掲げておく。 旧宮家案は除外 ①旧宮家案は既に政府の選択肢から除外されていると見られる。 これは、7年8カ月に及ぶ安倍一強政権下で、この方策が 全く動かなかった事実を見れば、明らかだ。 しかも当時の安倍首相自身が、GHQによる旧...
加藤官房長官が改めて憲法上「女系天皇」容認との見解を示す
加藤官房長官が改めて憲法上「女系天皇」容認との見解を示す
高森明勅
高森明勅 共同通信が以下のような記事を配信(6月2日、17時11分)。 「加藤勝信官房長官は2日の衆院内閣委員会で、安定的な皇位継承策を巡り、 母方が天皇の血筋を引く女系天皇も憲法上は認められるとの見解を示した。 同時に、皇室典範は皇位継承者を男系男子に限定していると説明。 父方が血筋を引く男系継承が 『古来例外なく維持されてきた重みなどを踏まえながら、 慎重かつ丁寧...
旧宮家案は憲法違反との疑念に男系派憲法学者はどう答える?
旧宮家案は憲法違反との疑念に男系派憲法学者はどう答える?
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議のヒアリングでは、 男系限定派を代表する理論的指導者で憲法学者の百地章氏に直接、 旧宮家案が憲法で禁じられた「門地による差別」に当たるという疑義を、 会議メンバーが問い質しておられる(令和3年5月10日、第4回会合)。 百地氏の答えは以下の通り。 「非常に難しい問題だが…まず、国民の権利・義務を定めた 憲法の第3章は、あくまで...
憲法上、可能な方策は女性・女系天皇と女性宮家のセットだけ
憲法上、可能な方策は女性・女系天皇と女性宮家のセットだけ
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承を目指す有識者会議。 具体的な方策として、ヒアリング対象者に5つの選択肢を提示している。 ①女性天皇を可能にする。 ②女系天皇を可能にする。 ③女性宮家を創設する。 ④内親王・女王がご結婚によって皇籍を離れた後も、 皇室のご活動を支援する。 ⑤皇族ではない皇統に属する男系の男子が、養子縁組又は別の方法で、 新しく皇籍を取得できるようにする。 こ...
国民平等の原則の例外は唯一、天皇・皇族だけという事実
国民平等の原則の例外は唯一、天皇・皇族だけという事実
高森明勅
高森明勅 過日、津村啓介衆院議員が政府に対し、 憲法が禁じる「門地による差別」に反しない形で、 旧宮家系国民男性が皇籍を新しく取得できる方法があるのかを、 問われた(明確な回答は無し)。 その時、旧宮家系の人々が「(憲法)第3章が規定する 基本的人権を享受する主体」としての“国民”であることを、 内閣法制局に確認しておられる。 これは一見、分かり切ったことを尋ねた、 ...