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政治家か、漫画家か
高森明勅
高森明勅 今月のゴー宣道場の冒頭、小林よしのりさんは、 さる有力な政治家から次回総選挙への 立候補を求められていることを、告白された。 参加者は皆、驚いたに違いない。 しかも、それに応じる可能性もゼロではない 口振りに一層、驚きを深めた人もいただろう。 小林さんの日本の現状への危機感は、 それほど深かったのか、と。 道場のアンケートでは、私が目を通した限り、 小林さん...
第31回ゴー宣道場に参加しなかった人は後悔せよ!
高森明勅
高森明勅 こういうのを手前味噌とか、自画自賛というのかも知れない。 だが、11月のゴー宣道場は、少なくとも私自身にとっては、 非常に面白かった。 知的刺激に富み、新しい発見がいくつもあった。 正直に白状すれば、今回ほど、 事前に議論がどう展開するか、全く予想がつかなかったことはない。 だから、事前の準備もほとんどなし。 何を喋るか、完全に白紙だった。 普通は、前もって...
『歴史人』3度目の「天皇」特集
高森明勅
高森明勅 『歴史人』11月号の特集は「万世一系 天皇125代系譜の謎」。 これで3度目の「天皇」特集だ。 最初は平成22年12月号の「天皇の謎と秘史」。 私は「太平洋戦争にまつわる昭和天皇3つの謎」 (タイトルは編集部、以下同じ)を書いた。 この号は完売して、翌年2月に「別冊」として記事を追加の上、 さらに増刷。 これに気をよくしたのか、 平成23年2月号でも「天皇と...
皇室と国民の区別が理解出来ない産経新聞
高森明勅
高森明勅 些かくどいようだが、リクエストがあり、 また大切な論点なので、産経新聞が、 「皇室と国民の区別」について、 理解出来ていない実例を示しておこう。 6日1面の「女性宮家 疑念残る論点整理」という記事の中で、 こう述べている。 「もともと皇族は選挙・被選挙権を行使できず、 政治的活動や営利事業も認められていない。 戸籍は持たない一方で住民税は支払わなくてはならな...
「尊称だけの内親王」は「法の下の平等」に反する
高森明勅
高森明勅 女性宮家創設に対抗する形で新しく提案された 「尊称だけの内親王」案。 政府内部の検討の結果、「あっさり否定」された。 この案については以前、「高森ウィンドウズ」で問題点を指摘した。 要は、憲法の定める「法の下の平等」に反するってこと。 政府は私見を参考にしてくれたのか、 独自の検討で同じ結論に至ったのか、 とにかく当然の理由で排除された。 ところが、産経新聞...
産経新聞10月6日「女性宮家」記事が裏付けた「世紀の大誤報」
高森明勅
高森明勅 産経新聞は、10月4日付の「世紀の大誤報」よりも、 むしろ6日付の紙面によって一層、信頼を失墜した。 メディアと言えども所詮、人間のやることだ。 完全無欠なんてあり得ない。 だから、時には誤報も避けられないだろう。 確かに今回の産経新聞の誤報は、 たちが悪いし、事柄の性格上、余りにも重大だった。 だが、逆にそうだからこそ、 事後の対処の仕方が大切だ。 大きな...
産経新聞の不誠実
高森明勅
高森明勅 産経新聞、面目丸つぶれ。 何しろ10月4日に、1面トップで報じた 皇室典範改正「断念」 とやらの政府「方針」が、 翌日あっさり政府自身によって完膚なきまでに 全否定されてしまったのだから。 同じ系列のフジテレビのニュースでさえ、 橋本寿史編集委員が前日の産経新聞の記事を否定する 内容の解説を行った。 マスコミの歴史に残る大誤報だろう。 だから、産経新聞が今日...
産経新聞の皇室典範改正「断念」記事は「飛ばし」?
高森明勅
高森明勅 今日の新聞各紙は、女性宮家を巡る政府の「論点整理」の 全容について報じている。 それらによると、「論点整理」の内容は、 1つの結論に絞らないで、 (1)女性宮家創設案をメインとしつつ、 (2)国家公務員案も併記している。 産経新聞にも記事があるものの、 昨日の政府は皇室典範の改正を断念する「方針」、 という報道との関連については、全く言及がない。 他のメディ...
皇室を潰したいのか
高森明勅
高森明勅 今日の産経新聞一面トップに 「皇室典範改正を断念/女性宮家創設に慎重論/女系天皇 懸念強く」 との記事が載った。 思わず我が目を疑った。 これだけは政略、政局に拘わりなく、 粛々と進めなければならない喫緊の重大事ではないか。 何たること! 男系が“絶対の価値”でないことは、 皇室典範改正を巡るスタンスの違いを越えて、 この問題に心を寄せる者の大方の共通理解の...
オリジナルTシャツを買うぞ
高森明勅
高森明勅 私の道場当日の楽しみの一つは、 オリジナルTシャツを買うこと。 先月の道場で見本用に着て参加したら、大好評! ……じゃなくて、自分でもすっかり気に入ってしまった。 聞くところでは、3種類全部買う、 と張り切っている人もいるようだ。 私は、自分が見本用に着たのと同じ種類の 「脱原発」Tシャツを買うつもり。 「脱原発」道場で、 「脱原発」Tシャツ着て、小林さんと...
原発維持派も遠慮なく来てくれ
高森明勅
高森明勅 今月のゴー宣道場拡大版、いよいよ締め切りが明日に迫った。 当日、何とか時間は取れそうでも、 参加しようかどうしようか、迷っている人がいたら、 迷いを断ち切って参加して欲しい。 特に、世上しばしば見られる「左翼」的反原発論に反発を 感じている人には、ぜひ来て貰いたい。 本来、脱原発には左翼も右翼も、保守もリベラルもないはずだ。 にもかかわらず、左翼、リベラルの...
9月ゴー宣道場では「化学変化」が起こる?
高森明勅
高森明勅 9月のゴー宣道場は、 これまでにも増して大切な討議の場になるはずだ。 政治日程的に、 「脱原発か、原発維持か」の岐路が、 眼前に迫っているからだ。 次回総選挙で自民党が政権復帰する可能性が高いなら、 ポスト民主党時代にも脱原発への道筋を途絶えさせない為に、 議論には、自民党の有力議員に参加して頂くのが、望ましい。 その意味で、 原発問題では自民党随一の論客と...
「脱原発か、原発維持か」の岐路に立って
高森明勅
高森明勅 原発の行方はどうなるか。 その一つの試金石とも言うべき大飯原発は、 あっさり再稼働されてしまった。 だが、国民の多くは依然として、 脱原発への希望を捨てていない。 民主党政権も今のところ、そうした民意を完全には、 無視出来ないでいる。 脱原発への道筋は、まだ断ち切られてはいない。 だが、やがて総選挙が行われる。 現在の大方の予想では、民主党が政権から転がり落...
小林よしのり氏『脱原発論』に期待する
高森明勅
高森明勅 小林よしのり氏の新作『脱原発論』が、近く刊行される。 これまでの「反」原発論の限界を、 確然と踏み越える内容であることを期待したい。 福島第1原発の事故後、我が国ではこれ迄にないほど、 原発への批判が高まった。 その批判は、1年以上を経過した今も、衰えていない。 だが、このまま経過すれば、その勢いは、 やがて失速してしまうに違いない。 何故か。 出口が見えな...
8月日記抄(5)
高森明勅
高森明勅 8月15日、帰省した次男と靖国神社へ。 靖国会館で長男、長女を待っていると偶然、 大阪国際大学と皇學館大学で教鞭をとっているK君と会う。 次男とは以前、一緒に福島県の 「小野田自然塾」に参加したらしい。 『歴史群像』8月号に彼が書いた 「艦内神社ガイド」のコピーを貰う。 旧帝国海軍の艦艇には神さまが祀られていて、 これを「艦内神社」と呼んだとか。 これまで知...
8月日記抄(4)
高森明勅
高森明勅 8月11日、靖国神社で青少年育成特別事業として 「大東亜戦争 最後の伝言」と題して講演会。 この度、『太平洋戦争 最後の証言』3部作(小学館)を 完成された門田隆将氏を招き、 小生と2人で、第1部は講演、 第2部は質疑応答。 参加資格は18〜40歳未満。 但し、何人か特例を認められた年配者の姿も。 さすがに、戦争体験者百数十人から取材した門田氏の発言は、 迫...
8月日記抄(3)
高森明勅
高森明勅 8月7日、新宿のホテルで産経新聞大阪本社の取材を受ける。 シリーズ企画 「日本人の源流 神話を訪ねて 古事記編纂1300年」 第2部にからむ取材だ。 担当の記者が、中西輝政先生との共著 『古事記は日本を強くする』(徳間書店)を読んだらしい。 それにしても、このシリーズは大阪本社の企画なので、 東京本社の記者による取材ではなく、 大阪本社の記者がわざわざ上京し...
8月日記抄(2)
高森明勅
高森明勅 8月2日、一旦、4時半に目覚める。 習慣とは恐ろしい。 外泊していても、愛犬むーすけの散歩の時間には一度、 目が覚めてしまうのだ。 家内がちゃんと散歩してくれているか、 大いに不安に駆られつつ、もう一度寝た。 ホテルで朝食後、麗澤オープンガレッジに。 午前の第3講は 「京都はいつまで首都だったか?」。 念のために、受講者に京都出身の方がいらっしゃるか確認。 ...
8月日記抄(1)
高森明勅
高森明勅 8月1日、午前2時就寝、同4時半起床。 前日は代々木の神社本庁で、 「政教関係を正す会」(大原康男会長)の役員会、 総会、研究会があり、 総会の議長、研究会の司会を仰せつかった。 懇親会には出ないで新宿へ。 今はそれぞれ独立して暮らしている長男、 長女と、家内も揃って夕食。 次男は地方で大学生活をエンジョイしているので、不在。 だが、4人で食事をしているとこ...
日本人に戦争する覚悟はあるのか?
高森明勅
高森明勅 8月15日を挟んで腹立たしい出来事が立て続けにあった。 それに反応して、様々な意見が出ているし、 これからも出るだろう。 だが、問われていることは、 ただ1つだけではないのか。 いざとなったら戦争をする覚悟が日本人にあるのか、 ないのか。 それだけだ。 尖閣諸島購入論も、 李明博大統領糾弾論も、 或いは勇ましい憲法改正論も、 領土の保全や奪還、 国家の独立を...