高森明勅

日本人に戦争する覚悟はあるのか?

高森明勅

2012年 8月 16日
8月15日を挟んで腹立たしい出来事が立て続けにあった。

それに反応して、様々な意見が出ているし、
これからも出るだろう。

だが、問われていることは、
ただ1つだけではないのか。

いざとなったら戦争をする覚悟が日本人にあるのか、
ないのか。

それだけだ。

尖閣諸島購入論も、
李明博大統領糾弾論も、
或いは勇ましい憲法改正論も、
領土の保全や奪還、
国家の独立を最後に決するのは、
戦争だという「当たり前」のことを踏まえた議論でなければ、

何の意味もないだろう。

勿論、すぐに戦争しろ、
と言っているのではない。

最後の最後には戦争も辞さない、
という覚悟を、
肚の底に持たない国は、
領土も国民も主権も、
決して守れないと言いたいだけだ。

総理大臣が隣国の顔色を伺って、
靖国神社にもお参り出来ず、
それを国民が平然と見逃しているようでは、
他国から日本という国家には何の覚悟もないと見られて、
当然だろう。