高森明勅

8月日記抄(2)

高森明勅

2012年 8月 18日
8月2日、一旦、4時半に目覚める。
習慣とは恐ろしい。
外泊していても、愛犬むーすけの散歩の時間には一度、
目が覚めてしまうのだ。

家内がちゃんと散歩してくれているか、
大いに不安に駆られつつ、もう一度寝た。

ホテルで朝食後、麗澤オープンガレッジに。

午前の第3講は
「京都はいつまで首都だったか?」。

念のために、受講者に京都出身の方がいらっしゃるか確認。
2人、挙手。

京都の方には「京都は今も首都」と信じて疑わない人がいる。

だから、説明に注意を要する。

私の結論は、
「明治2年から平成2年にわたり、長い歳月をかけて、
我が国の首都は京都から東京に遷った」というもの。

日本の歴史を大局的に見ると、
首都は今の行政区分で言えば、福岡県から始まって、
奈良県、京都府、東京都と遷ったことになる。
午後の第4講は
「昭和天皇は『自分はいかになろうとも』と言ったのか?」。
私が『WiLL』の昨年9月号に発表した論旨をもとに話した。
CD(展転社)を持ち込み、玉音放送を拝聴。

思わず涙ぐみそうになる。

集中講義なので、僅か4コマながら、常連の方々もおられ
皆さん楽しく参加して頂いたようだ。

それにしても、受講者の熱心さには、いつも頭が下がる。


引き続きモラロジー専攻塾。

「後奈良天皇論」「昭和天皇論」「女性宮家論」。

午後6時半終了。

さぁ、帰宅したら早速、愛犬むーすけの散歩だ。