高森明勅

犬は喜び庭駆け回り…

高森明勅

2016年 1月 18日

久しぶりの積雪。

玄関を開けると、わが愛犬、豆太郎がリードも着けないまま、
外に飛び出した。

豆太郎にとっては生まれて初めての雪。

大喜びで雪に埋まった庭を駆け回る。

ダックスフンドは普段から表情が豊か。

しかし、今日は特別。

雪の上を跳ね回る豆太郎は、いかにも嬉しそう。

ふと、雪が降るのが楽しくて仕方がなかった、幼い頃を思い出した。

豆太郎は利口なので、
リードが無くても庭から外に出ることはない。

そう安心していると、一面の雪の為、
庭の内側と外側の区別が
つかなかったのか、
それとも嬉しくて平素の自制心を失ったのか、
家の前の道路に走り出た。

と思ったら、そのまま道路脇の水路に。

水路の幅は2メートル位。

近所の皆さんが、雪掻きした雪を全部、水路に捨てている。

その水路を埋めた雪の上を走る。

どこか雪が薄くなっていたら、下を流れる水に落ちてしまう。

でも、私が踏み込めば、もっと危ない。

夢中で名前を呼び、手を伸ばすと、私の胸に飛び込んで来た。

やれやれ。

油断大敵。

それにしても豆太郎、よほど雪が好きなようだ。

暫く周囲の道路の雪掻きに精を出し、少し汗ばむ。

こんなこと、しょっちゅうやらされたら勿論、ウンザリだろう。

だが、たまの雪掻きは実に爽快。

庭の雪はわざと残したまま。

さて、家に閉じ込めていた豆太郎を連れて、散歩に行こう。